まるでパワーポインターを高速で回すかのように、目まぐるしく変わる場面。
これがこの作品の魅力だと思うのですが、その切り替わりに付いていくのが難しい。
原因としては読みにくいからだと思うのですが、いつの間にかシーンが切り替わっていて、それに気づいたときには既に次のシーンへ移行してしまう。

ほんの十行ほどで物語から置いて行かれてしまった。
〝率直〟な感想としてはそんなところです。

これはおそらく、私が流し読みをせずに本気を出して一字一句逃さずに読めば解決する話なのですが……。しかしあくまで私個人としては、小説投稿サイトの作品に、そこまで本気だして読みません……。
そりゃジャンルとして合う合わないはあると思いますが、それ以前に『本気を出して読む』か『流し読みで作品を楽しむ』か。人それぞれです。
読み方――読む人を選ぶ作品かな、と思いました。