第5話 『ポロネーズイ長調作品40の1』 ショパン
こちらは、言うまでもなく『軍隊ポロネーズ』であります。
1838年の作品で、作品40の2と、ペアになっている作品。
番号順で呼ばれるときは、第3番と、第4番です。
ポロネーズといいますれば、大方の日本人には、ない、三拍子のリズムでありまして、本来はお歌が付いていたらしく、貴族的にせんれんされてゆく以前は、庶民のものでありました。
そこで、『英雄ポロネーズ』でも、あえて、叙情的な、お歌的なフレーズが、突然出てくる背景には、そうした出自が、絡んでるのかもしれないですね。
しかし、この『軍隊ポロネーズ』と呼ばれる作品は、とても、かっちりしていて、繰り返しがたくさんあり、お歌的要素より、また、踊りというより、決然とした行進曲みたいな、崩れちゃならないというような、意思の強さを感じさせますし、逆には、ちょっと、融通がきかない、固さを感じます。(やましんは……)
ま、そこが、魅力でもあります。
演奏によっては、繰り返しを避けてる場合もあり、時間の都合やら、また、極東の忙しいサラリマンたちに、思い図ったのかもしれません。
それにしても、カッコいい音楽です。
中間部で、なだれをうって、元に戻るあたりは、かなり、スゴイです。
わくわくの、極致でありましょう。
ただ、この作品も、例えば、ジェビエツキさまの録音のような、たいへん、上品でジェントルマンな、名演もありまして、豪快だけが信条なわけではありません。
ペアになってる、ハ短調のほうが、なかなか、暗い、また、不可思議なイメージがあるので、ふたつ並べて演奏したり、聞いたりすると、単独の場合とは、また、雰囲気変わります。
ポロネーズの味付けは、マヨネーズ同様、奥が、深そうな。(ピアノが弾けたらいいな。)
・・・・・わく 💂 💂♂️ 💂 わく・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『わくわく音楽詩編集』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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