第10.5話 骸となりし代行者の手記
我々が住んでいる世界に突如として地震が発生した。だが建物が壊れたりすることはなく何も起こらなかった。一部を除いては。
その一部に我ら聖カインタント教会の信仰者を始めとする「肥沃の森」の「ドントク王国旧市街」が含まれていた。地震と同時に霧に包まれ、それが晴れるとあたりは荒野になり、街や人は消え去っていた。
名前まで荒野の大地に改名され、残っていたのはボロボロになった教会とその地下で祈りをささげていた信仰者と私だけだった。私はすぐに原因を究明すべく、周囲を調べた。
すると近くに大きな町ができていたそこから出てきたやつらは、杖も持たずに水や茨を出してモンスターを倒していた。さらには町に壁がないのにモンスターは入れないというから圧倒された。おそらく彼らは冒険者でも、ましてやこの世界のものではない。こいつらを【異端人】と認定し本国へ伝えた。そして生き残った信者と協議を重ね我らは異端人に対抗すべく、私に神を憑依させることを決定した。初めての試みだが果たしてどうなるのだろうか。
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