61
・舞台
極寒世界でたった一つのキャンプファイアー
・概要
周囲一面が凍り付いた氷河期の世界。切り立った氷が壁のようにそびえ、その中を覗くと中に蒸気機関車や気球などのテクノロジーや防寒着を着込んだ人間が冷凍保存されている。
空は厚い雲に覆われ、常に吹雪が荒れ狂い、気温は-90℃を下回っている。通常の防寒着では瞬く間に骨まで凍り付く。
唯一の光源にして熱源のキャンプファイアーが一つ、ドアを出たすぐそこにある。
丸太をそのまま組み上げた薪に大きな炎が踊っており、この周囲だけが明るく、行動できる程度の肌寒さになっている。燃え尽きるのはあと三十分ほど、崩れるとすぐ消える。消えたらすぐ凍り付く。
地面は石、熱で溶けて湿っているがすぐに凍り付くためよく滑る。
・名前
『重装槍兵王子』デガンド
・外見
189cm 102kg
金髪を坊ちゃんカットにした大男。割れ顎にごつい顔だが顔そりなど身だしなみに気を付けており、青い瞳の眼差しからは育ちの良さが感じられる。
鍛えられた体も同じく脱毛に香水とただの鍛錬とは別に気を使われている。傷はほぼないが、タコなどはあり、強者ながら実戦経験が少ないと伺える。
金色に磨かれた全身鎧で身を固め、フルフェイスのメットに赤色のマントと見た目が派手、ただし鎧は機能性も十分で丈夫で隙間も少ない。
武装として同じく金色に飾られた大槍を使う。
・経歴
異世界の王族出身の次男、つまりは王子。
比較的平和な異世界で、転生者の必要性も薄く、だけども女神の管轄下であったため、その感謝の意をこめて王子を大使として出した。
が、王子のわりにごついため、嫌われ、厄介払いとして戦いに投入された。
・性格
デカい体のわりに自信がなく、優柔不断で、おどおどしている。
しかしここに飛ばされ、極寒の中で死の恐怖を感じたことで一皮むけ、実戦経験はまだなのに人を殺すのに何の躊躇もなくなっている。
自分が温室育ちだと自覚しており、正々堂々は甘えだと、だから汚い手もどんどん使おうと考えてはいるが、育ちが良すぎて汚い手がそんなに汚くない。
・能力
体は鍛えられているが、戦闘特化ではなく、むしろ法や礼儀作法、儀礼などの文官として勉学してきた時期が長く、純粋な騎士としては半人前と言える。
それでも基礎にのっとった槍使いは純粋に強い。
武装の大槍は精巧な彫り物が施されているが、戦闘に役立つ効果はなく、ただ目立つだけ。
攻撃手段も突く、薙ぐ、払うの三つだけしかできない。ただしそれぞれの速度、威力は高く、半端な防御ならば弾き飛ばすことができる。
鎧の耐久度はかなり高く、動きを阻害しない上で、至近距離のライフル弾連射に耐えきる防御力を持つ。そのまま殴ったり体当たりしても強いが、育ちの良さか、応用力が乏しい。
魔法などの特殊技能はもっていない。
・戦法
キャンプファイアーの熱が届く狭い範囲内でのみ行動する。
最初は自己紹介から始まるも、それが無駄だとすぐに気が付き、慌てて攻撃に入る。
人を殺すことに不慣れであり、試合以上の戦いをしてこなかったため、隙をついて止めを、との動きがスムーズではない。
ただし相手を転がしたり弾き飛ばしたりは慣れており、キャンプファイアーの外へ飛ばして凍らせる戦法に、無意識ながら繋げている。
普通
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます