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・舞台


冷熱境界線


・概要


ドアを出て右側、東側がマイナス60度の寒冷地域で、逆の左側、西側が80度を超える高熱地域となっている。

その間の幅5mぐらいのひたすら真っすぐな隙間空間だけが普通の温度となっている。

地面は岩肌、東側は凍り付いていて西側は赤く熱せられている。

風はランダムに吹き荒んでいる。空には太陽が七つ浮かんでいて、二十四時間、昼間。雨も降らない。

場外含めて全体としてこのような環境の惑星で、参加者意外に生物はおらず、当然光合成も行われてないため、開始から数えて七十三時間後には普通に酸素がなくなる。


・名前


雷足らいそく風手ふうしゅ』ソクシュキ


・外見


212cm 114kg

ぼさぼさの黒髪、右半分の肌が緑色で左半分が黄色の、二本の角を持つ鬼の男。

鋭い牙と鋭い目つき、潰れた鼻を持ち、見るからに凶暴そうで頭も悪そうな顔をしている。

筋肉の塊のような体で、指の爪も鋭い。また臍がない。

虎の毛皮のパンツをはいている。それ以外にはこれと言って衣服はなく、武器も持っていないが、代わりに放電と旋風がまとわりついている。


・経歴


異世界出身の鬼。元は風属性と雷属性の双子だったが、転生者により一撃で粉砕された挙句、ハッピーエンドのために無理やり蘇生させられ、その時に混ざってこの姿となった。

分離を試みるも魂のレベルで同一化してしまい、どうにもならず、失敗を誤魔化すために女神に預けられた。

女神の力ならば無理すれば何とかなるらしいが、それよりも殺した方が早いと戦いに放り込まれた。

理論上、二人だが、女神は一人だと言い張っているので一人。


・性格


双子は似たような性格で、豪胆、豪快、下ネタ大好きで、男でも女でも関係ない。

良くも悪くも裏表なく、思ったことをストレートに口にする。

それでもそれぞれ個性が存在し、一つの人格に見えて時折片方が強く表に出ることがあるらしいが、初見ではよくわからない。

双子の仲はよく、なんでも分かち合い、いずれは妻も分かち合おうぞと笑い合っていた。

武闘派でもあり、敵対すれば容赦なく叩き潰し、たとえ相手が転生者であっても一歩も引かない。


・能力


鬼としての高い身体能力が雑に二倍にされていて、あほみたいに強い。格闘術だけで戦車を丸めることができる。

特に生命力はすさまじく、一度首を刎ねられたり心臓を潰されても、多重に存在するもう一つが命をつないで、その間全力で再生するため、一度に二度以上殺さないと死なない。

雷足

雷を操る。基本は体に流して神経を刺激し、圧倒的速度を破棄するエンチャント。攻撃としては放電して感電、痺れさせて動きを封じることもできるが、一度にどちらか一方しかできない。

風手

風を操る。基本は体に巻き付けて防具として機能させる。攻撃としてはかまいたちを作り出し、射程こそ短いが見えない斬撃を繰り出せる。一度にどちらか一方しかできない。

なお、雷足、風手はそれぞれ同時に発動できる。

十指ノ爪

必殺技。両手の指を曲げて合わせて爪で輪を作り、その中に風のレンズを作り、そこで雷を圧縮し、レーザーにして発射する。圧倒的貫通力を誇るが、一直線に限定される上に一度の発射で体力の大半を持っていかれる。切り札であり、体調が完璧だった場合、次元の壁を突破しうる威力が見込める。


・戦法


押して押す。

笑いながらの自己紹介が終われば後はひたすらラッシュラッシュラッシュラッシュ、相手が死ぬまで追いかけ、殴り、崩し、潰して、蹴り殺す。

技の切り替え、コンビネーションはかなり上級で、しかも途中で双子の思考を切り替えることで微妙な癖がかく乱させられる。

足が止められたらやっと必殺技を使う。

細かな作戦を考える性格ではないため、結局はごり押しになる。


産まれるべきではなかった

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