06

・舞台


ミラーキャッスル


・概要


バロック調の城。

防衛ではなく芸術性に趣を置かれており、壁などは薄い。

最初に降り立つ玄関は比較的質素ながら、奥に進むに従い飾り気が多くなり、最深最上部の王座の間が最も豪勢となる。

壁に絵画はなく、代わりに大きな鏡が、シャンデリアはなく、代わりにミラーボールがかかっており、電気も通じている。

鏡はよく見るととある角度で反射し合い、同じ階でドアが開け放たれた状態ならば一筆書きで一巡し、見つめる自分の背中が見ることができる。その他、銀色の甲冑や蝋燭、地下には食料とワインがあってしばらく生活できそうに整っている。

トイレはない。

ここまで書いてバロック調とはなにか、難しすぎてよくわかんない。

城の周囲は秋の空、葉の落ちた木々に枯れた草、乾いていて肌寒い。


・名前


『ディスコ=プリンス』タイソン・フィックス


・外見

186cm 83kg

サングラスをかけても隠し切れないパンパンの丸顔、黒い肌にもっさり黒いアフロでその毛だけで身長を20cmほど盛っている。プリンスと名乗っているがどう見ても四十は超えている。

でっぷりとした腹にむっちりとした手足、しかし筋肉がないわけではない、いわゆる動けるデブ。

黒い革靴、黒いズボン、銀色で油膜のような文様の浮かんだジャケットを着ている。

両手の全ての指にはシルバーの指輪をはめている。


・経歴


元は、ぱっとしない、さえないデブだったが、ブームがすき去り誰もやっていないディスコダンスただ一人の踊り手となることで人知れずトップを誇っていた。

しかしユーチューヴァーによりディスコダンスの局所的ブームが起こり、あっという間にトップから陥落、何もなくなって絶望していたところに女神が現れた。

女神としてはお笑い担当のネタ枠として選び出しており、面白い死に方を期待されている。


・性格


自信家のナルシスト、意識高い系で、自分専用の専門用語で話しながら通じない相手を見下している。一方で内心は糞雑魚メンタルで、余裕という物がなく、ちょっとしたことでも負けると自殺を考え始めるほどメンタルは弱い。

ダンスに関してはそれなりに知識と情熱があり、ダンス対決には純粋にときめく。だがそこにスポーツマンシップはなく、踊り輝く自分が正義であり、そのために邪魔するものは何者であっても許さないし、そのくせ自分は積極的に嫌がらせする。


・能力


なんだかんだ言ってダンスを続けてきたことは事実であり、キレッキレのダンスを長時間お披露目できる。

地味に人を殴り馴れており、拳で的確に頭を殴って脳震盪を引き起こすコツを知っている。

ダンスダンスミラーダンス

口でリズムを刻みながら踊ることで見ている相手を魅了、正確には思考停止状態にできる。これは本人の踊りではなくその服から、油膜のような文様からなる催眠効果。鏡に反射しても効果があるが、サングラス一つで無効化される。

また、催眠は踊っている間限定なのでそれ以外の行動をとるとすぐに解除される。


・戦法


初めに大声で名乗らないと始まらない。

そして踊る、踊る。

踊って、見つめてくる相手を催眠状態にして動きを封じ、接近して指輪拳で殴る。

パンチ力は指輪込みでやっと凶器になる程度なので、即死させるには至らない。

武器やその他の手はダンスのプライドが邪魔をして選べないが、どうしてもの場合は解禁される。

ダンスから殴るまでの間、魅了が解けるため反撃可能となる。そして反撃されることに馴れていない。


強者

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る