05

・舞台


駐車場


・概要


アスファルトに白い線、遥か向こうまで続く駐車場、まっ平らなだけで建物の類は見られない。

無数の車が停車しており、普通の乗用車からワゴン、トラック、バス、さらには工事用車両に装甲車まである。ナンバープレートは異世界のものが大半。また車種だけでなく、ねじ穴などの規格も統一されていないため、パーツの換装は難しい。

鍵は刺さってたり刺さってなかったり、ガソリンもあったりなかったり。車内には発煙筒ぐらいしかない。

気候としては昼は照り返しで暑く、夜は肌寒い。空気は乾燥していてなんだかガソリン臭い。空もスモッグで曇っている。


・名前


『超機械生命体』カートロン


・外見


5cm 7gただしそれ以上に成長する。

人の顔が浮かび上がっている銀色のメダル。一応男らしい。

その端から銀色の根のようなのが生え、そこに接触した機械類と同化していく。

構成する金属は未知の合金で、重く、熱伝導率も電気伝導率も低く科学的腐食にも強い。ただし粘度のように柔らかいため、素手で掴んで引きちぎることは可能。


・経歴


不幸とダンスして死んだ走り屋が車に転生しようとした姿。

だが異世界ファンタジーに車はなく、ならばと錬金術スキルを求めたが、それでも車の構造を真っ当に理解できておらず、あれやこれややっている間にメダルの姿となった。

それでも車への執着から、再び女神と取引をした。

女神としてはこの戦いを通して車の作り方を覚えてもらい、次の転生で上手くやればいいと考えているらしい。


・性格


勝負に熱中しやすいタイプ。賭け事などになると周囲が見えなくなり、ありったけの物を賭ける。負けるといら立ちを隠さず、八つ当たりするなど典型的なギャンブル中毒。

車は好きだが、それ以上に賭けレースが好き、更にそれ以上に勝つのが好き。

熱中しやすいくせに勉強とか頭を使うことを嫌い、フィーリングで物事を進めている。なので車の車種とか値段とかには詳しいが、エンジンの仕組みとか知らない。


・能力


メダル単体では発芽した植物程度の能力しかない。自力での移動もきつく、放置されると何もできない。ただし強度だけはメダルだけに硬く、破壊するのは困難。

車合体カートロン

時間をかけて車などの機械と同化することで自在に運転でき、更に時間があれば人型ロボットに変形も可能。そこから他の車も連鎖的に同化し、際限なく巨大化していく。

その際の姿形は車両によって左右され、一定ではない。

圧倒的パワーと金属装甲、タイヤシュート、ハイライトビームなどできることも増えていく。更に更に時間をかけていけば、本人には理解できない理論で異世界への扉を開けるポテンシャルを持っている。

それでも燃料は必要らしく、ガソリンが切れると動きが鈍る。


・戦法


成長と同化に時間をかけるべきだが、性格上我慢できずすぐに轢き殺しにかかる。

畳みかけ、相手に準備させる暇を与えず、そうこうしていくうちに巨大化し、最終的には叩き潰す。

同化できる車が無尽蔵にあるため持久戦になれば負けなし。

しかしながら、中身がバカなので戦略戦術、戦いの計算ができず、功を焦って自爆することが多い。


産まれるべきではなかった

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