03

・舞台


シャッター通り


・概要


錆びたアーケードがぐるりと円を描いた商店街。

ただし店は全て閉まっていて、落書きされたシャッターが延々と続いている。またアーケードのせいで昼でも薄暗い。

店は魚屋、肉屋、八百屋、おでんだね屋、総菜屋、居酒屋、大衆食堂と食べ物屋が多いが、本屋やスポーツ用品店、コンビニなんかもある。商品は一通りそろっているが、長らく人の手が入っていないのか、質や鮮度は良くない。

商店街周囲は庭のない一軒家が連なっている。こちらも商店街同様、人が長い間触れていないように思える。

これで人の行き来があれば普通の町に見えるが、それでも貧困から寂れていて、消え去るのも時間の問題だと思える。

一応、電気水道は通じており、夜になれば街灯が点く。自動販売機も天円で利用できる。

天候は時折土砂降り、暑く湿度が高く、風は普通。


・名前


『五重呪詛』ニシムラ


・外見


154cm 32kg

死体のように色が白く、ぼさぼさの黒髪を三つ編みにしている少女。

顔は般若の面で隠しているが、素顔は元気だったら愛嬌があったかもしれない太眉毛、決して美人ではない。

体つきはかなり細く、掴めばそれだけで折れそうなほど手足も細い。ただ歩くだけでも重労働に見える。

服装は血の染み付いたセーラー服、そして呪われたアイテムで武装している。



・経歴


こうなる前は地方都市の寂れ行く本屋の一人娘でしかなかった。図書委員だったが、これは本屋だからと押し付けられたもの。

不景気に人口流出と寂れる一方の地元に、ボケて介護な必要な両祖父母の介護、仕事はなく、希望もない。絶望の中、女神と出会った。

現状を打破するためなら何でもすると申し出た健気さが気に入らないと女神に呪いを受け、そして希望も含めた全てを失った。


・性格


元来は、地味だが優しく、まじめと思われているが、実際は押しが弱いだけで、人助けとか好きでやっているわけではない。そこから押し込められた感情から心が歪み始めており、爆発寸前だった。

今は呪いにより人格の多くは消滅しており、勝ち残って自由となっても、最早人として死んでおり、もまともな生活は送れず殺人鬼になることが決定している。

実家の本屋の主力商品がエロ本だったため、下ネタ系、特にBLに関しては異常に嫌っており、唯一下ネタ相手には憤怒の声を上げる。


・能力


身体能力は年相応の少女のものだが、呪いにより限界を超えて動かされ続けており、摩耗と引き換えに化け物じみた力を発揮する。

また痛みを感じない、正確には感じても動じないため、生半可な攻撃では怯ませることができない。

呪いのアイテム

殺す術と殺される痛みを同時に頭に叩き込むことで装面したものを殺人鬼に変える『鬼面』、人体特化の切れ味と多大な苦痛を与える錆びた刀『喜び斬り』、自身の血液を毒に変える『汚血の指輪』、悪霊により相手の体から自由を奪う『黒数珠』、周囲の悪意を察知させ動きを先読みさせる『血の染みが付いた栞』を装備している。

それぞれ破壊されるとその分能力が下がるが、他の呪いが強まり、結果戦力の低下は起こらない。すべて破壊された時のみ、全ての戦闘能力が失われ、廃人が残る。


・戦法


自我はなく作戦もなく、ただ歩き回り、出会った生物を殺すだけ。

ただし武器を使う、用意する知能は残っており、上記の呪いのアイテム以外にも包丁や金槌などを用意したりもする。

また、相手の攻撃を先読みしてカウンターするなど戦術としては高度なことができ、侮れない。

殺すことよりも苦しめることを優先することがあり、余裕があればあえて止めを刺さずに弄んだりする。

下ネタに関しては怒りをあらわにし、目に見えて行動パターンが変わる。ただしそれが良いか悪いかは場合による。


強者

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