02

・舞台


寒村


・概要


禿山に囲まれたみすぼらしい村。

空気は乾いて冷えて、木々は枯れ、土に水気はなく、畑は荒れて、雑草も生えてない。空もどんよりと曇っている。

家はどれも貧相で、簡単に木材を重ね、石で押さえただけの壁、枯れ草を乗せただけの屋根、床は土が剥きだしとなっている。当然隙間が多く、引き戸もただ立てかけてあるだけに過ぎない。それら建物の中には立て籠もったような跡や破壊されたような跡、それに血痕が残されていたりする。

中には農具や食器などが置かれているが、どれも木と石を用いたものばかりで、金属などが一切ない。また絵や文字といったものも見られない。

村の中央には井戸があるも枯れている。

そんな村のあちこちに食い散らかされたと思われる死体が転がっている。


・名前


『残された犬』プルートゥー


・外見

301cm 670kg ただし随時成長している。

雄の犬。

オレンジ色の体毛に黒く垂れた耳、井鳥色の首輪をした犬。ただしその体表は平面のようにのっぺりとしていて厚みが感じられず、その黒い眼には魂がない。

動作などは犬そのものだが、表情などからは暗い邪悪な心が透けて見える。


・経歴


とある次元にて、ウォルトパワーに接触して覚醒した動物群の一匹。

しかし他は擬人化したかのように人化したにもかかわらず、体は獣のままで、それを理由にペットとして冷遇されてきた。

そこへ女神が接触、裏切る代わりに人化を独力でなせる手段を与えられる。

既にいくらか人化が進行しており、遺伝子情報などではカテゴリー上は人間となっている。


・性格


言葉こそ発しないが、人語を理解するだけの知能を獲得している。

自己評価が低い反動で殺戮によっており、自分の力が高まり、それを暴力として発揮できることに酔っている。

人であることは本能にあらがうこと、なのでできる限り冷静でいるように心がけているが、なかなか難しい。


・能力


基本はでかい犬、嗅覚聴覚に優れ、速い足と鋭い牙で襲うハンター。そこに人と遜色ない知能が加わり、優秀な殺戮マシーンになっている。特に急所を効率よく攻撃する能力は優れている。

当然、道具などは使えず、様々な行動に制限がかかる。

汚れた血

人間を喰らうことでより人間に近づく。正確には人間の能力を取り込んでおり、犬としての能力に上乗せしている。

現状、身体能力は向上しているものの、不完全であり、もう一息で二足歩行が、更に進めば両手で道具を使ったり、言葉を発音したりできるようになる。

最終的には、相手のスキルやチートまでも取り込み無限に強くなれる。

ただし、これらはあくまで女神に与えられたものであり、いかに強大になろうとも、首輪は付けられたまま、逆らえない。


・戦法


距離を取って決して近づかず、ぎりぎりになるまで接触を避ける。

その間、殺した村人の死肉を喰らい続け、成長し、同時に飢えと渇きで相手が弱るのを待つ。

攻撃する時は一瞬、死角より一噛みで殺しに入る。

失敗したなら逃げる。時間が自分に有利と知っており、それを最大限に活用する。

だが人化が進むと一転、手に入れた力に溺れ初め、本能にあらがえなくなり、色々と雑になる。

なお、一度神を裏切っているため、どんなに善行を重ねても必ず地獄に落ちる。


脅威

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