コイトウタ
暖花
エピローグ
耳が震える。音が伝わる。身体全体に興奮が伝わっていくのがわかる。それほどの歌声だった、それだけはハッキリと覚えている。
俺がこの世に生を受けてから17年が経つ。しかしあの時ほどの衝撃にはまだ出会っていない。
「なん...だよこれ、すっげえぇ...」
誰でも思いつきそうなありふれた言葉。(俺の語彙力が粗末なのかもしれないが)
そんな言葉しか出てこなかった。自分の辞書に彼女の歌声を表すことの出来る言葉なんて持ち合わせていなかった。
ただ一つだけこの時に不思議にも自然に思ったことがある。
「彼女すら超える歌声は現れる」
それはただの「もっといい歌声を聞きたい!」という中学生の俺が創り出したワガママな願望なのかもしれない。そう思っていた。
あの歌声と出会うまでは。
コイトウタ 暖花 @harubana
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