第4話 女神からの説得

「だけどね。貴方にとっても悪い話ではないと思うわよ。異世界を冒険できるし、新たな能力を獲得できるかもしれないしね。」


「新たな能力ですか?」


「ええ。転移先の世界で冒険や生活により獲得したスキルが、ショウの住む世界に戻ってもフィードバックされる可能性があるのよ。どんなスキルかは、現時点ではわからないけどね。」


「なるほど。ですが、冒険や生活する事がミウラさんの信者を増やす事につながるとは思えないのですが。」


この厚化粧のオバちゃん神様を「ミウラ様」と呼ぶのには抵抗があるため、「ミウラさん」と呼ぶ事にした。ミウラさんも敬語についてはアバウトなようなのでいいだろう。


「そうね。短期的にはそうだけどね。ショウが冒険者として名声を獲得し、そのショウの信仰している神様が私、ミウラとわかれば信者が増えると思うの。急がば回れってね。」


ここで日本のことわざが何故出てくるかわからないが、冒険者として異世界を旅出来るというのであれば、悪くない気もする。たが、他にも確認すべき点はある。


「異世界で冒険者を出来るというのは魅力的ですが、元の世界に戻れるのですか。」


「ええ。勿論よ。というより一週間毎にショウの世界と異世界を交互に暮らして欲しいのよ。」


うん?どういう事?




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る