第6話 天使長の実況(前編)
どうも、天使長です。うちの神さまが外出中のため、今日は私が実況をさせていただきます。おっと、録画するのを忘れる所でした。あの人は怒ると面倒ですから、しっかりやっておかないと。
「ん・・・もう朝か。」
おっ、勇者が起きたようです。ちょっと観察してみましょう。・・・朝起きて一番にすることがお風呂ですか。どうやら勇者は朝シャン派のようですね。私は朝シャン苦手なんですよ。だって髪がスースーするでしょう?
「ふぅー!サッパリした!」
出るの早いですね。5分も入ってなかったんじゃありませんか?でも他の皆さんが起きていませんね。全員起きるまで少し待ちましょうか。
~2時間後~
長い時間でしたね。一番遅かったのは意外にも魔法使いでした。昨日はご飯を作っていましたし、いつも早く起きてご飯を作っているものとばかり思っていましたよ。今日の朝ごはんは武闘家が作っていました。もしかしたら当番制なのかもしれませんね。
「「「「いただきまーす」」」」
皆が揃って食事をするというのはいい習慣ですね。絆を深めることに繋がりますから。是非今後も続けていって欲しいものです。
それにしても美味しそうな料理ですね。もしかして勇者や剣士も料理が上手いのでしょうか?少し気になります。
食事が終わったら皆自分の部屋に戻ってしまいました。何をしているんでしょうか?剣士の部屋でも覗いてみますか。
「zzzzzz」
寝てやがる。ご飯食べてすぐ寝ると太りますよ?というかもしかしていつもこんな感じですか?ぐうたらし過ぎではないでしょうか。
「・・・!」
ん?すぐ起きましたね、どうしたのでしょうか。
「剣士ー、用があるんだが」ガチャッ
勇者が来ました。まさか気配を感じて起きたのでしょうか。そういえば剣士と武闘家は「気」というものが使えるとか。結構前に神さまから聞きました。魔力とも神聖力とも違い、厳しい修練の末に使えるようになる人間特有の力だとか。その修練の厳しさにより、使える者はごく少数なのだそうで。
「何だ?修行の話とかか?」
「いや、親父から聞いたんだけどさ、『気』ってやつ使えるんだろ?興味があってさ、少し見せてくれないか?」
勇者が気になるのも頷けますね。かくいう私もかなり興味があるので。とはいえ、今回は長くなりそうなのでここまでにしましょう。後編に続きます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます