第5話 勇者パーティーの食事
あれから特に何もなく夕方・・・事件は唐突に起きる。
「あら、大きなドラゴンさんですね。」
山(庭)を歩いていた魔法使いちゃん。ドラゴンと遭遇してどうしてそんなに悠長でいられるの?ていうかなんでそんなとこ来ちゃったのドラゴンさん?しかもそいつドラゴンの中ではまあまあな強さのサラマンダーさんですよ?
「今日の晩ご飯にちょうど良さそうです。」
おいおいまじか、この子ドラゴンをご飯にしようとか思っちゃってますよ。てかもしかして昨日もこんなでかいのを倒してご飯にしたとかじゃないよね?ちゃんと町で食材買って料理作りましたよね?くそう、こんなことなら24時間監視しとけばよかった。絶対なんかやらかすじゃん。僕実は楽しみにしてたりするんですよ?何かやらかすの。
「そうと決まればレッツ狩猟です♪『ブリザードカノン』!」
うわぁ、瞬殺だよ。普通の宮廷魔法使いとかが3、4人でようやく倒せるドラゴンを。瞬間凍結とかヤバくないですか?
「鮮度が落ちないうちに捌いて持って帰りましょうか。『ウィンドスライサー』!」
一瞬で部位を分けて捌いちゃうとかすごすぎませんか。これどんな料理作るんだろう。ちょっと気になる。
~1時間後~
「みなさーん、ご飯の時間ですよー。」
おかんかな?とかそんなこと思ってる場合じゃない。料理ができあがるまでちょっと待ってたんだからとりあえずそっち早く見たい。
「「「は~い」」」
子供か。ていうかこいつら部屋で何してたんだろう。今日出てきたとこ見て無いよ?部屋までは見ないでおこうとか思ってたけどこれからは部屋にいるときとかも見てやろうかな?
「今日はですね~、山に大きなドラゴンさんが居たのでそのお肉で料理を作ったんですよ。」
目を輝かせて期待している一同。ドラゴン云々に疑問を持たない辺りおかしいよこの子たち。
「もも肉を使った唐揚げと、尻尾のお肉をふんだんに使ったテールスープです。さあ、召し上がれ♪」
ドラゴンの肉ってあんなに美味そうになるんだね、初めて知ったよ。
「んー♪美味しいー♪この唐揚げ、ドラゴン特有の弾けるような味の肉汁がぎゅっと詰まってて、さくっとした衣と合わさって最高だよ~。」
武闘家ちゃんの食レポは完成度が高いな。めちゃくちゃ食べたくなってくる。
「このテールスープはよく煮込まれていて、普通に食べると弾力が強くて食べるのに疲れる尻尾の肉がとても柔らかくなっていて食べやすいな。それに肉の味と野菜の味がスープに溶けていてとても美味しい。」
剣士くん、君もか。君たちはどれだけ僕の食欲を刺激するんだい?あー、ラーメン食べてこよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます