3月15日(金) 前編 想読者と「?」視点

「?」「想読者って…すごいな」


?はまさか彼女の日記を読むことが、

彼女の見せれる範囲の全部を

見る事になるとはと

かなり唖然とした様子だった。


「私」「あなたにこの日記に込められてる、

この日のみずなさんの気持ちや出来事を

見せれる範囲を見せるのが

私の仕事ですからね」


「?」「いや…普通は出来ないだろ。

文字だけを読ませてくれるのかと思ったが、

みずなの日記の内容だけなく

その日の出来事と気持ちの変化など見るとは…。

…というかこの世界が普通じゃないな」


「私」「私の世界では日常です。

ちなみに時間とかは気にしなくていいですよ」


「?」「…バレてましたか?」


「私」「あなたが自分の腕時計をみてましたからね。時間の心配をしていると思ったのです。」


「?」「…止まってるから故障かと思ったのですが」


「私」「いいえ。この世界には貴方の世界の時間というものが無いですから」


「?」「…私の世界には帰れるんですか?」


「私」「えぇ…貴方の世界では1秒もたってないときに戻れます」


「?」「そっか…ちなみにこの事は

戻ったら忘れてしまいますか?」


「私」「日記によります。日記の執筆者が

忘れて欲しいと思っていれば、忘れます」


?の人は目をつぶりちょっと考えて、


「?」「私は、これを忘れたく無いです」


と一言「私」に目を向けて言った。


「私」「とりあえず、まだ半分ぐらいなので

続きを読みますか?」


「?」「はい…。お願いします。」


「私」「みずなさん…。見せることが出来る

ページを「私」に見せてください」

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