…4ノ月04ノ日…
…4ノ月04ノ日…
お母さんと一緒に作った薬と比べたら…、そりゃあ私が最初から最後まで1人で作った薬なんて、不出来で、そして効果も弱い。
でも、不出来だけど、売り物としての妥協点を貰う事ができた。
作り方自体、そこまで複雑じゃなかったからこそ、もらえた妥協だ。
それを売り物に、旅をしている間も、これで私としての収入源ができた。
まぁ、不出来だからこそ村で出稼ぎに出た時の薬の値段よりも、だいぶ安くなったけど、それはそれで需要がある、きっとある。
あるよね?
不安は不安だけど、ここで不安だからって、いつまでも悩んでいてもしょうがない。
効果こそ、ちょっとだけ下がっていたとしても、安いからこその需要はあるはずだ。
自分の分の食費を稼いで、残りをお母さんの元に送れれば、少しは、心配も減るはず。
出発の日が近づく。
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