第19話 さくら
桜の季節が来た
生まれて初めて父がどこにも居ない桜の季節がきた
いつもの華やかな桜の景色が今年は切なくて仕方ない
満開になればなるほど桜が好きだった父の姿が浮かぶ
あっちもこっちも桜が満開
あっちにもこっちにも父の姿が目に浮かぶ
桜の開花の勢いは父を強烈に思い出させる
悲しくて恋しくて…寂しくて…
ありきたりの言葉しか出てこない
寂しくて寂しくて
会いたくて…会いたくて…
声が聞きたくて‥
…父がどこにも居ない春が
生まれて初めて訪れた…
桜に父が本当に居なくなってしまったことを思い知らされた…
まさか桜の花に…
ふと想う…日々の日常の中で。。 由句 @reyuna
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