第5話 カルデラ屈斜路湖
島に到着したアイスのドラゴンは、着陸すると低い姿勢になって座った。そしてトウ達は小部屋から出てアイスのドラゴンから降りた。トウのソリは木の穴が空いている所に隠した。
辺りは雷が鳴り響き、黒く曇っていた。さらに周りにはブラックサンタクロースとクランプスがたくさんいた。
島にはたくさんの森林があり、一色緑と言っても過言ではないほどである。
森林には小動物だけでなく大きな動物もいる。空には大きなワシが飛んでいて、海には大きなシャチがいて、陸には大きなオオカミがいた。そのため、アイスのドラゴンが島に来たときに周りに気付かれなく入れた。
――妙だな、これだけの島に子分がいれば、探し物の一つぐらい見つかるはずだろう。既に一ヶ月以上は経過しているのに……それに動物の様子がおかしい
ルドルフは周りの動物の異常さに気付いた。他の者は周りを見ながら話していた。
「あそこに基地がある。私も一度は入ったことがあるが、あそこまで行く途中で子分に見つかってはいけない」
コンは指で基地を指しながら言った。
「いよいよか、あそこにお爺ちゃんが捕まっているんだな」
「慎重に行こうね」
ブータはトウに言った。
「……私は島の様子が気になる。すまないが別行動する」
ルドルフはそう言うと、そのままどこかに行ってしまった。
残った四人は敵に見つからないように隠れながら進んだ。四人は基地の近くの茂みに隠れた。基地は公立学校ほどの大きさである。
「見てみろよ、入口に頑丈な警備すらいねえよ。これじゃあ、いつでも入ってくれっていっているようなもんじゃないか」
ブータ(未来人)は基地の中に入ろうと隠れてた茂みから出ようとした。すると落ちてた木の枝を踏んでバキッという音を立ててしまった。
その音で近くにいる敵は一瞬だけ音のした所を見た。
「誰かいるのか?」
クランプスは槍を隠れている茂みに向けながら言った。その時、近くからもう一人のクランプスがやって来た。
「向こうで人手が必要だと言われた。一緒に来てくれ!」
そう言われると、音に気付いたクランプスは仲間と一緒にどこかへ行ってしまった。
四人は冷や汗をしたが、茂みに隠れていたため何とか見つからずに済んだ。
「……本当に勘弁してくれよ、おじさん」
トウはブータ(未来人)に言った。
「僕、心臓が止まるところだったよ」
ブータは胸に手を当てながら言った。
「いやぁ、すまないすまない、気を付けるよ」
その後、四人はなんとか敵に見つからずに基地の中に入っていった。
ルドルフは遠くから四人が基地に入ったのを確認した。
その後、辺り周辺を見回してから湖まで駆け走った。湖に着くと湖の波が荒れているのを確認した。ルドルフはしばらく様子を見ることにした。
基地に入った四人は見つからないように隠れながら前に進んでいった。
「いいかブータ、こういう所ではな、むやみに何でも触ったらいけないからな」
トウはブータに小声で言った。
「わかってるよ」
ブータも同じく小声で言った。
四人の一番後ろを歩いていたのはブータ(未来人)で、壁に取り付けてある「危険」と書かれている丸い赤いスイッチが目に入った。そして気になってしまい押してしまった。すると、サイレンが鳴り響いた。サイレンは基地全体と島の外にも響いた。
「ちょっとおじさん‼」
ブータはブータ(未来人)に言った。
「いやぁ、すまないすまない」
敵はすぐにサイレンの鳴っている場所まで近付いて来て、あっという間に四人は敵に囲まれてしまった。
敵はブラックサンタクロースとクランプスである。クランプスの中には今までトウ達が出くわしたクランプス二倍ほど大きいクランプスもいた。
「おめえら何者だ?」
「おっ、俺達はお爺ちゃんを取り返しに来たんだ!」
トウはクランプスに言った。
「お爺ちゃん?あぁ、あそこで拷問されてるじじぃのことか。たしか……シャクシャクとか言ったな……」
「お爺ちゃん……」
トウとブータはショックを受けながら言った。
「お爺ちゃんを返せ‼」
「そうだ、返せ‼」
トウが言った後にブータが便乗して言った。
「おいおいまるで俺達が盗んだみたいな言い方じゃないか。あのじじぃは自分の意思で行くことを決めたのだぞ!」
「うそつけ、脅されているんだ!」
「そうだ!」
トウが敵に言った後にブータが便乗して言った。
「聞き分けの悪いガキどもだ。やっつけるぞ!」
「おう‼」
敵は掛け声とともにトウ達に敵意を向けた。トウとブータとコンはすぐに戦闘態勢に入った。ブータ(未来人)も遅れて入った。
「トウ、ブータ、私が技を出したら、あそこの通路に逃げろ」
コンの言ったことにトウとブータは了承して頷いた。その後コンは敵の前に出て自分の尻尾を床に突き出した。そして敵の床から六本のでかい尻尾が無作為に暴れまわった。
「うわああぁぁ‼」
敵は倒されていった。トウ達はその隙に通路に逃げていった。一部の敵が追いかけて来たので、トウは地面に雪の技を放ち、床をツルツルにして敵を滑らせた。トウ達を追ってくる敵はいなくなった。
トウ達はしばらく通路を走っていると、怪しそうな紐がぶら下がっていた。トウとブータは素通りしたが、ブータ(未来人)は気になりだして紐を引っ張ってしまった。すると、ブータ(未来人)の真下の床が割れて、ブータ(未来人)は落ちてしまった。紐の仕掛けは落とし穴であった。
「うわああぁぁ‼」
トウとブータは後ろから聞こえて来た悲鳴で後ろを振り向いた。二人はブータ(未来人)がいなくなっているのに気付いた。
「おじさん大丈夫?」
ブータは落とし穴を覗きながら言った。声は真下まで反響していった。落とし穴は奥が深くてブータ(未来人)は見えなかった。
「……私は大丈夫だ。お前達で先に行け‼」
しばらく二人はいま助けるべきか迷っていた。
「……行こう」
トウはブータに言った。
「……うん」
二人はブータ(未来人)を助けることなく、シャクシャクを探しに行くことにした。ブータ(未来人)は落とし穴に一人で残されてしまった。
「……ふぅ、やれやれ、これじゃあ、わざわざ助けに来た意味がないじゃないか」
ブータ(未来人)は身動きが取れなかった。脱出するのに時間が掛かりそうだと思った。
ブータ(未来人)は落とし穴から出ようともがき苦しんでいた。その時、落とし穴にスイッチがあることがわかった。必死のもがきで体を動かしてスイッチを押した。すると落とし穴にあった隠し扉が開いて、無事に脱出することが出来た。隠し扉は地下へと繋がっていた。
ブータ(未来人)は一直線の真っ暗な道を当てもなく歩いていると、ある部屋に辿り着いた。部屋には物がなにも置いてなくて広々としていた。部屋の奥は行き止まりで進めなかった。
ブータ(未来人)は引き換えそうとすると、部屋に大きなモンスターが入ってきた。モンスターの名はイッポンダダラ。イッポンダタラは灰色の長い髪に全身紫色の一つの大きな目に緑の瞳と一本の足の妖怪である。鋭い牙を持っている。
「俺の住みかに何のようだ」
「妖怪か⁉初めて見た……どうやら普通に会話は出来るようだな」
「何を訳のわからないことを言ってやがるんだ。俺の住みかに勝手に入ってきて、ただで済むと思うなよ!」
イッポンダダラはブータ(未来人)に襲い掛かった。イッポンダダラの攻撃は一歩足でキックすることだった。ブータ(未来人)はすぐさま攻撃をかわした。
再びイッポンダダラは攻撃をしようとした。するとブータ(未来人)はイッポンダダラの前に氷の壁を作った。
「なんだ⁉」
イッポンダダラは氷の壁に驚いた。そのあとイッポンダダラは氷の壁にたいして何度も何度もキックし続けた。
やがて氷にひびが入り、ついには壁も壊されてしまった。
「へへへ、こんな壁ぐらい楽勝よ」
氷の壁を壊されたが、ブータ(未来人)は冷静でいた。そしてイッポンダダラはブータ(未来人)に向かって強いキックをしようとした。
すると突然イッポンダタラの目の前の自慢にトゲトゲのつららのような氷が出てきて、イッポンダタラをそのまま突き刺した。
「……ふぅ、これは俺じゃないと倒せなかったかもな……あいつらにはまだ早い」
そう言うとブータ(未来人)は部屋から出て別の道を探しに向かった。
しばらく廊下を走っていると、怪しそうな紐がぶら下がっていた。ブータ(未来人)は気になりだして紐を引っ張ってしまった。すると、ブータ(未来人)の真下の床が割れて、ブータ(未来人)は落ちてしまった。
「うわああぁぁ‼」
再びブータ(未来人)は落とし穴に落ちてしまった。
「……おっ、俺はどうして学習しないんだ」
ブータ(未来人)は身動きが取れなかった。またしても脱出するのに時間が掛かりそうだと思った。
トウとブータが廊下を走っていると、ある大きな部屋に繋がっていたことがわかった。二人はその部屋に入った。するとシャクシャクのクローンのロボがたくさんいた。奥にあるモニターの前に、二人のブラックサンタクロースの子分がいて話をしていた。トウとブータはこっそりと話を聞くことにした。
「カルデラ道中のロボが全部やられたと聞いた」
ブラックサンタクロースの子分は隣にいる子分に言った。
「それで後からマクートさんに作り直すように言われたよ。島にいたロボをこの部屋に集めるのには苦労したよ」
「またあのシャクシャクとかいうじじいから元となるDNAでも摂取してくるか」
「お前はあのクローンの製造会社で勤めていたんだろ?本当にこのやり方であっているのか?」
「知らないよ。俺はあそこで働いていた時は、言われたことをただ繰り返して行うだけの流れ作業のアルバイトだった。ここにある資料もテキトーに会社から盗んできたからな」
「駄目じゃん」
「知ってるよ。だから最初から無理だって言ってたんだ。なのにマクートさんが脅してくるから……」
子分の二人が話しているとトウとブータが姿を見せた。
「何者だ?」
子分は二人で言った。
「お爺ちゃんはどこだ?」
ブータは子分に言った。
「お爺ちゃん?あぁ、あのDNAのじじぃか。この部屋にはいないよ。お前らあのじじいを取り返しに来た奴等だな」
「そうだ!」
トウは子分に言った。
「この部屋に来たのは運が悪かったな。この部屋にはロボ型のクローンが大量にいる」
「貴様らよくもお爺ちゃんを……」
トウは子分に言った。
「こいつは従来のロボ人からグレードアップしている。お前達に敵うかな?」
そう言うと、子分はモニターの前にあるスイッチを押した。すると部屋の全てのシャクシャク(ロボ人)が動きだした。
「さあ、やっちまえ!」
シャクシャク(ロボ人)はトウとブータを襲ってきた。しかし、それぞれのロボがおかしな動きをしだした。急に後ろに下がったり、頭が回転し続けたり、急に倒れたりした。
「うわあぁ‼やっぱり上手くいかなかった!」
トウとブータはシャクシャク(ロボ人)のおかしな動きを見ていた。一体だけがまともに襲おうとしてきたので、トウは雪の技で攻撃をした。するとロボは、他のシャクシャク(ロボ人)を攻撃していき、全てのロボを倒していった。
「うわわわわ!」
子分は驚いていた。その時、子分の近くでロボが倒されて子分に向かって倒れてきた。
「ぎゃあ!」
子分はロボに踏み潰された。子分は気絶してしまった。やがて全てのロボを倒すと、倒していたシャクシャク(ロボ人)も動かなくなった。
「……ここじゃないみたいだね」
ブータはトウに言った。
「そうだな。行こう!」
二人は再びシャクシャクを探しに向かった。
二人はシャクシャクが捕まっている部屋を見つけた。部屋までには大勢の敵がいたが、トウの雪の技でやっつけていった。
そして、二人はシャクシャクと対面することが出来た。
「お爺ちゃん‼」
二人は同時にシャクシャクを叫んだ。
「お前達……どうしてここに?」
シャクシャクは酷く弱っていた。縄で体を縛られて痩せ細り全身傷だらけである。二人はシャクシャクを縛っている縄をほどいた。
「助けに来たんだよ!」
ブータはシャクシャクに言った。
「すまないな……じゃがお前達、先に帰るんじゃ、この島は危ない」
「えっ、お爺ちゃんはどうするの?」
トウはシャクシャクに言った。
「ワシは……ワシをこんな目にしたマクートに落とし前をしてから帰る」
「……お爺ちゃん、俺達も戦えるよ」
「駄目じゃ、帰るんじゃ!」
「もうお爺ちゃんに守ってばかりの俺達じゃないんだ!」
「そうだよ。ここまで来るのにたくさんのことを学んだんだよ。僕ね、もっともっと強くなりたい。お爺ちゃんだけじゃなくお父さんやお母さんも守れるようになるんだ」
「……しかしじゃな」
「さあ、一緒にマクートを倒しに行こう!」
トウはそう言うと、シャクシャクを起こして抱えて部屋から出ようとした。するとその時、部屋にマクートが入ってきた。
「何を帰ろうとしているんだ。まだトップスターの有りかは聞いてないぞ」
「マクート⁉」
トウとブータは二人で言った。
「……何度も言うとるじゃろう。ワシは場所なんて知らん。知っているならとっくに吐いておるわ」
マクートはシャクシャクがトップスターの在りかを知っているのに隠しているのではないかと思った。マクートは既に平常ではなくなり、疑い深くなってしまっていた。
「ふん、まあいい……ところで随分と好き勝手に人の基地に侵入しているネズミがおるな」
マクートはトウとブータを見た。
「……君達にはチャンスをあげたはずだ。あの時わたしは君達を殺すことも出来たのだぞ?まるで君達は私に殺されに来たみたいではないか」
そう言うとマクートは、トウに右手を突き出して雷の技を出そうとした。
「……この島にはクッシーという伝説のモンスターがおるんじゃ。クッシーは狂暴で基地から離れないとお前や子分の命がないぞ!」
シャクシャクがそう言うと、マクートは雷の技を出すのを止めた。
「ふはははは、そんなばかなことがあるか、クッシーは存在しない生き物だ!」
「いやいや、あるアイヌの本に書かれていたんだ。クッシーが目覚めて暴れ回るのがこの年じゃとな」
「……そんな馬鹿な話あるわけあるか」
マクートが言った後、ゴゴゴと大きな音を立てて揺れ出した。
「地震⁉」
ブータは驚いて言った。
「……このままじゃとトップスターが壊されてしまうぞ」
シャクシャクはマクートに言った。マクートはすぐにその場を離れ、湖の様子を見に行った。残された三人はマクートがいなくなって安心した。
「……クッシーって?」
トウはシャクシャクに言った。
「この湖にいると言われておる伝説のモンスターじゃ」
「僕らも逃げようよ‼」
「……あれはウソじゃよ」
「……えっ⁉」
トウとブータは二人で驚いた。
「クッシーは実在などせん。クッシーは架空のモンスターじゃ」
「でもさっきの音はなに?」
トウはシャクシャクに言った。
「それはワシにもわからん」
「俺、ちょっと見てくる」
「僕も!」
トウとブータは部屋から出ようとした。
「まっ、待つんじゃ!」
「お爺ちゃんはそこで休んでいて!」
ブータはシャクシャクに言った。トウとブータは部屋から出て基地から出ようとした。ブータが裏口を見つると、二人はそこから基地から出た。
その頃、ルドルフはカルデラ屈斜路湖にいる伝説のモンスターのクッシーの姿を確認した。シャクシャクの嘘は真であった。クッシーは湖の中から出てきた。
マクートは基地から出ると超巨大な青色のクッシーが見えた。クッシーはネッシーと同じ形をしている。
マクートは湖の方まで向かった。トウとブータも基地から出てクッシーの長い首と顔を確認した。
「……本当にいるんだ!」
トウは上を向いてクッシーに魅了された。
「でかーい‼」
ブータはクッシーの姿を見て驚愕した。
その時いきなりクッシーが鳴き叫びだした。その鳴き声は島中に響いた。二人はそのとてつもない大きな鳴き声こため耳を塞いだ。
一方のマクートは、湖に何とか辿り着くことが出来た。そして目の前にいるクッシーに話し掛けることにした。
「クッシーよ、私の声が聞こえるか」
クッシーは吠えて返事をした。
「……そうだ。アイヌ出身のものは稀に動物と話せる者がいるのだ」
クッシーは再び吠えて返事をした。
「トップスターの在りかは知っているか?」
クッシーが再び吠えて返事をすると、マクートは雷の技をクッシーに当てた。クッシーは酷く鳴き叫びだした。
クッシーはトップスターの在りかを知っているのに、マクートに教えようとしなかったため、マクートはクッシーを脅して聞き出そうとした。
クッシーはマクートに負けずと空気砲のようなものを口から出してマクートに当てようとした。しかし、マクートは攻撃をかわした。
その後もマクートは追撃をし続けた。クッシーは鳴き叫んでトップスターの在りかを伝えるから攻撃しないでくれと言った。するとマクートは攻撃を止めた。
「……ではやってみろ」
マクートがそう言うと、クッシーは再び鳴き叫んだ。前までの鳴き方とは違い、フルートで奏でているような鳴き声をした。
すると突然ゴゴゴと大きな音を立てて揺れ、地殻変動が起きてしまった。地殻変動は基地のある島にも影響し、島にいる者は驚いていた。地殻変動の影響により、湖が割れて島が浮かび上がった。
島は基地のある島と一直線の道で繋がったため、歩いても行ける。新しく出来た島は基地のある島と同じぐらい森林が多くある。
「……よくやった」
マクートはにやりとした表情をして、新しくできた島まで雷の技を使ってすごく早いスピードで飛んでいった。雷の技で飛んでいる時、マクートは雷の円が囲まれていた。
シャクシャクはトウとブータの後に基地から出て、クッシーの存在を確認した。
「……まさか本当にいるというのか……伝説のモンスターのクッシーが……」
シャクシャクは自分の言った嘘が真になったのを驚いた。
一方のトウとブータは大きな震動に驚いていた。
「なんだったんだ……さっきの地震は?」
「ものすごく揺れてたね」
二人は話ながら湖の方へ走っていた。二人が走っていると、途中でルドルフにあった。
「ルドルフ⁉」
二人は同時に名を言った。
「二人とも無事で何よりだ」
「あのでかいのってクッシー?」
トウはクッシーの方を見てルドルフに言った。
「そうだ、クッシーの鳴き声は聞こえたな?」
「うん。トップスターの在りかをマクートに教えていたよね?」
ブータはルドルフに言った。
「そうだな。クッシーによって新たな島が出来ている。マクートはその島に向かった」
「よしっ、俺達もその島に行こう!」
「……ねぇ、もう帰ろうよ、あんなやつのことなんてほっといてさ」
「ブータ?」
「……だってお爺ちゃんはもう見つかったんだよ。僕らの目的は果たせたよね?」
「……いや、あいつを止めよう。あいつにトップスターを渡したら悪いことが起こりそうな気がする」
「でも……」
「トウのいうとおりだ。この先マクートがトップスターを手にしたらブラックサンタクロースの勢力はさらに拡大していくだろう。無敵になったマクートは美幌だけだなく他の町も支配していくかもしれない」
「ブータはお爺ちゃんを連れて先に帰ってくれ。後は俺とルドルフがなんとかする」
そう言うとトウはルドルフの背中に乗った。
「……いや、僕も行くよ。お爺ちゃんを痛め付けた奴を許さない」
ブータはルドルフの背中に乗った。ブータはトウの体にしがみついた。そしてルドルフは新しくできた島に急いで走っていった。
基地のある島と新しくできた島の直線を駆け抜けていると、クッシーが近付いてきて空気砲で攻撃してきた。
「うわっ‼」
ルドルフは透かさず攻撃を交わした。その衝撃でソリが揺れてトウとブータは振り落とされそうになり叫んでしまった。
トウは体制を直し、雪の技をクッシーに当てた。しかしトウの雪の技はクッシーにはもろともしなかった。
「あんなにでかい奴どうやって相手すればいいんだよ……」
「戦わなくていい。私から落ちないように気を付けていろ。このまま突き進む!」
ルドルフはトウに言った。
ルドルフが走っていると、コンの作ったアイスのドラゴンがやって来た。アイスのドラゴンはクッシーに尻尾で攻撃したり、噛みついたりした。するとクッシーは鳴き叫んだ。
クッシーがアイスのドラゴンにやられているうちに、ルドルフは新しく出来た島まで駆け抜けていった。新しく出来た島に入るとすぐにマクートに遭遇することが出来た。
「……何かようかね?」
「お前の好き勝手にはやらせないぞ‼」
トウはマクートに言った。
「……私を止めに来たのか?」
「そうだ‼」
ブータはマクートに言った。
「なぜ私を止める?トップスターなどお前達には興味のないことだろ」
「お前の好き勝手にさせるわけないだろう。お前にトップスターを取らせても、ろくなことになんて使わないだろ!」
「そうだ‼」
トウがマクートに言った後ブータも続けて言った。
「……トップスターの価値もわからないガキめ、止めれるものなら止めてみろ‼」
トウとマクートは睨みあった。ブータとルドルフは二人が睨んでいるところをじっと見ていた。
「俺がマクートを止めるから、ブータはルドルフとトップスターを探してくれ」
「えっ⁉嫌だよ、僕もお兄ちゃんと一緒に戦うよ!」
「……あいつは雷の技を使うんだ。雪の技を使える俺がなんとかしないとだな……」
「いつもお兄ちゃんばかり勝手に決めないでよ。一緒に戦ったほうがいいに決まってるじゃん‼」
「いいから早く行けよ‼」
「嫌だって言ってるでしょ‼」
トウとブータは揉めていた。マクートはその様子をずっと見ていた。ルドルフは二人の意見に身を委ねるつもりでいるため黙っていた。
「はっはっはっはっ、兄弟喧嘩か!仲間割れは命を落とすだけだぞ。今こうしてお前達が話している間も、私はお前達を殺すことができた‼」
マクートはトウとブータに言った。
「……ブータ、言う通りにしろ」
「うん……わかったよ」
ブータは心が折れて仕方なしにトウの意見に承諾した。ブータはルドルフと一緒にトップスターを探しに行こうとした。
「そう簡単に行かせるわけないだろ‼」
マクートはブータを雷の技で攻撃しようとした。するとトウが雪の技を使って攻撃させないようにした。雪の技と雷の技はぶつかった。ブータとルドルフはその隙にトップスターを探しに向かった。
トウは雪の技を使って直接マクートに当てようとした。すると突然マクートは雷の技を使って空中に浮き出した。雪の技は当たらなかった。
「……くだらん、お前ごときが私を止めれると思うな」
そう言うとマクートもトップスターを探しに向かおうとした。すると再びトウは雪の技をマクートに放った。雪は氷に変化してマクートの体に付着した。
「キャッチ‼」
「……くっ、この野郎‼」
マクートは体を氷で固められて身動きが取れなくなった。マクートは再び地上に降りた。
「はああぁぁ‼」
マクートの体から雷の技が出て、氷を割った。割る時に雷の技が辺りに飛び散ったため、落ちている草や木に着火してしまった。
火はトウとマクートを囲うように激しく燃えて炎となった。
周りを炎で囲まれてしまったトウとマクートは、炎の中心で互いに睨み合っていた。
「……貴様も数奇な人生を歩んでいるようだな」
「……どういうことだ?」
「私もユールラッズの子孫なのだよ。ユールラッズの名はギリヤゴイル。貴様の技もユールラッズの助力だ」
「ユールラッズ?……」
「ところでお前はサンタクロースを目指しているのだろう?」
「……そうだ‼」
「ならば、ブラックサンタクロースに加入するか?……お前のその威勢は気に入った」
「嫌だね、俺はお爺ちゃんのようなサンタクロースになりたいんだ」
「ふっ、だろうな。言ってみただけだ」
「……お前こそ、何でブラックサンタクロースに入ったんだ?」
トウは前にブータ(未来人)からマクートが
リーダーになったのはつい最近のことだというのを思い出した。
「……ふんっ、私がブラックサンタクロースに加入したのはトップスターが目的だ。トップスターの情報を手に入れるのにはサンタの仕事をするのが一番だとわかったのだよ」
マクートは話は終わると雷の技を発生させて炎を消火させた。
「……さて、お前ごときと遊んでいる場合じゃないんでね。私は行かせてもらうよ。もう一人のガキとトナカイに取られる前にね」
マクートが移動しようとすると、トウは雪の技をマクートに当てようとした。マクートは素手で技を打ちのめした。
トウはまた技を当てようとするが、マクートは素手で打ちのめした。
「ふははは、やはりガキだな。そんな力で私を止められると思っていたのか!」
マクートは雷の技を連続でトウに攻撃した。
「……くっ!」
「ほらどうなんだ?もっとやり返さなければ殺られるぞ‼」
トウは負けずと雪の技で応戦した。しかし、マクートには何のダメージもなかった。
「ふははははは‼」
二人が戦っている頃、ブータとルドルフはトップスターを探していた。
ルドルフは当てもなく森林を走り続けていると、無数のオオワシが二人の所に向かってきた。
「オオワシだ。恐らく島を守るように昔から言われていたのだろう。振り切るぞ、しっかりと捕まってろ‼」
「うん!」
ルドルフは死に物狂いでオオワシのつつく攻撃を避けていった。しかし徐々に数が増えていくと逃げ切るのが難しくなっていった。
「ルドルフ!ここは僕に任せて」
「何をする気だ⁉」
ブータはリュックサックからアイスガンを取り出した。そしてアイスガンをオオワシに向かって打った。オオワシは地面に落ちて気絶してしまった。
「やるじゃないか、やはりブータは兄よりも才能があるぞ」
「そっ、そんなことないよ」
ブータは照れながら言った。
「また来るぞ!」
「任せて‼」
ブータは次々と襲ってくるオオワシをアイスガンで打ち落としていった。ある程度オオワシを打ち落とすと、打ち落とされていないオオワシ達は諦めて逃げてしまった。
「よくやったブータ!」
「えへへ」
ブータは照れてしまった。
やがて二人は森を駆け抜けると、一部だけ木が生えていない平地の所を見つけた。
平地には星の形の白い線で引かれており、真ん中には小さなケースが置かれていたケースは透明で中に入っている物が外から見えるようになっている。
「……これがトップスターかな?」
ブータはルドルフから降りるとケースを持った。中にはトップスターが入っていた。トップスターは黄色で星の形をしている。真ん中にはクジャクの絵が彫られていて、手のひらサイズで軽い。
「特に罠はなさそうだな」
ルドルフは周りを見て警戒した。
「早くお兄ちゃんの所に行こう‼」
「そうだな」
ブータはトップスターの入っているケースを持ってルドルフに乗った。そして二人はトウのところへと戻った。トウはマクートと対戦中である。
トウとマクートはブータとルドルフが戻ったのを確認した。
「……ブータ⁉」
トウの後ろから、ブータとルドルフが近付いてきた。ブータはルドルフから降りてトウにトップスターを見せようとした。
その時マクートは、ブータがトップスターを持っていることに気付いた。
「……私のものだ……私のものだ……私のものだああぁぁ‼」
マクートはかなり興奮していて平常心ではなかった。マクートが興奮すると天候がさらに悪くなっていった。雷が鳴り響き雨も降りだした。
マクートが右手を上げると空の一ヶ所に雷のエネルギーが固まった。そして右を下げると凄まじい落雷落ちた。落雷はブータに向かって落ちようとしていた。
トウは落雷に気付いたがブータは気付いていなかった。トウはブータに駆け寄りブータを手で突き飛ばして落雷に当たらないようにした。しかし、トウは避ける間も無く落雷に当たってしまった。
「お兄ちゃん‼」
「トウ‼」
物凄い落雷の音が周りに響いた。周りが光って見えない。やがて落雷の音が終わると辺りも見えるようになっていた。
「おっ……お兄ちゃん?」
ブータが最初に見たのは横たわったまま起き上がらない兄の姿だった。トウは死んでしまった。
ブータはトウに呼び掛け続けたが返事はなかった。そして、自分のせいで兄を死なせたと思い泣いてしまった。それを見ていたマクートは嘲笑った。
「ふははははは、泣け、もっと泣け、もっと悲しめクソがきがぁ‼」
その頃トウは死んでしまって、不思議な空間へと迷い混んでいた。死体はその場から動いておらず、まるで夢を見ているようであった。言うならば魂が不思議な空間へと転送されたようであった。そこは天国でも地獄でもない。薄暗くて静かだった。辺りを見回しても真っ白な領域があるだけだった。
トウ「ここはどこだ?」
その空間でトウは肉体があった。意識もあり傷もなくボロボロだった服も元に戻っていた。トウはひたすら何もない所を歩き続けた。
その時、赤いサンタの格好をしている老人がコツコツと音を鳴らしてやって来た。
「やあ、気分はどうじゃ?」
「……お爺さんは誰?」
トウは老人の質問を返さずに自分の気になることを聞いていた。
「ワシは未来から来た君じゃ」
「……えっ⁉」
トウは理解が出来ていなかった。
「……あなたは僕の未来型のクローンということですか?」
「いや、ワシはクローンではない。未来からやってきた君なのじゃよ」
「……」
トウは未来からやって来たという人物と一緒に何もない道を歩くことにした。トウは特に怪しいとも思わず、不思議な親近感が湧いていた。
「……ここはどこなの?」
「君は夢を見ているんだよ。ここは君の夢の中の世界じゃ」
「……俺、マクートに殺られたんでしょ?ここは天国か何か?」
「正確に言うと、ここは現実世界と天国の狭間じゃよ。君がここに来たのは、ワシが呼んだからじゃ」
「やっぱり殺られちゃったのか……」
二人が会話しながら歩いていると、トウがあることを疑問に思って歩くのを止めてしまった。未来のトウも歩くのを止めた。
「あれ、待って、お爺さんが未来の俺だったら何でお爺さんが生きているの?」
「それは簡単な話じゃ。生き返ったのじゃよ」
「どうやって?」
「やり直すんじゃよ」
「だからどうやって?」
「ワシが生き返らせるんじゃよ。ワシはな、不思議な力を持っているんじゃ」
トウには未来のトウが言っていることに何一つ理解が出来ていなかった。
「……俺、死んだことないからわからなかったけど、人生ってやり直せるものなの?」
「いや、普通なら人生はやり直すことは出来ない。ただ、君は特別な存在だからできるのじゃよ」
「……」
「ただし復活させてあげられるのは一回だけじゃがな。後は自力で何とかしてみたまえ……それがワシからのプレゼントじゃ」
そう言うと突然、未来のトウがトウの頭を右手で触った。
「えっ、どういうこと?おじいさんの言っていること何一つわからないよ」
するとトウの体を中心に辺りは光りだし、次第に辺りは何も見えなくなった。眩しい光にトウは目を閉じてしまった。
やがて周りが騒がしくなり、仰向けに寝ている状態になっていた。目を開けると先程までいたカルデラ屈斜路湖であることに気が付いた。トウは元の場所まで戻り生き返ることが出来た。
ルドルフがトウとブータを連れて新しく出来た島に向かった頃、シャクシャクはクッシーとアイスのドラゴンが戦っている場所に自力で歩いて来ていた。
クッシーは空気砲でアイスのドラゴンを攻撃していた。アイスのドラゴンの体は何ヵ所も貫通しまっていた。やがてアイスのドラゴンは飛ぶことも出来なくなり、弱り果てて湖に沈んでいった。シャクシャクはその様子を見ていた。そしてクッシーはシャクシャクの存在に気付くと襲いかかってきた。
「ふんっ!」
シャクシャクは不思議な力で棍棒を出した。その棍棒は黄色く光っていた。シャクシャクはその持っている棍棒をいきなり頭の上の方で回し始めた。すると、棍棒の先端から炎がでた。その状態の棍棒をクッシーに向かって振ると炎はクッシーに向かっていった。
クッシーは炎に包まれると、ひどく鳴き叫びもがき苦しんだ。クッシーは長い首を降り回りした。やがて湖の中に入ってしまった。すると体に付着していた炎は消化された。クッシーは湖の中に入るとそのまま逃げていった。
そしてシャクシャクは再び歩きだして新しく出来た島に向かった。
一方その頃、マクートは死んでしまったトウを見て笑っていた。
「ふははは‼」
ブータは横たわっている兄の体の近くでずっと泣いていた。ルドルフは冷静になってマクートがブータに攻撃してこないか警戒していた。
「……バカな奴だ。誰かのために犠牲になるなんてな。人間は犠牲になってから初めて気付くものさ、もっと別の方法があっんじゃないかってな。自分が犠牲になる必要なんて本当はなかったんじゃないかって!」
「黙れ‼」
ブータはマクートに言った。マクートはブータに近付いて握りしめているトップスターを奪おうとした。
「こいつは渡して貰おうか」
その時ルドルフは警戒心を強めた。
「……そこのトナカイ、変な真似をするなよ」
「くっ……」
ルドルフはブータのことを気にして何もすることが出来なかった。
マクートはブータからトップスターを奪った。ブータは力弱り抵抗できるほどではなかった。
「ふはははは……ついに手に入れたぞ!これが伝説のトップスターだ!」
マクートは高笑いをした。その時ブータがマクートのズボンの裾を付かんだ。
「……ん?」
「かっ、返せ……それを……返せ……返せ!」
ブータはズボンを付かんで起き上がろうとし、トップスターを取り返そうとした。しかし、途中でマクートに蹴られてしまい、出来なかった。
「安心しろ、お前もすぐに兄の所に送ってやるよ」
マクートは右手から雷の技を出そうとした。その時であった。
「うわあぁぁ‼」
ブータは右手を不意にマクートの顔に目掛けて出した。すると雪の技が出て、その雪が氷になりマクートの頬に当たった。マクートは頬から血が少々でてしまった。
「……クソガキが」
マクートはブータを睨み付けた。ブータは突然何が起きたのか理解できずにいた。
「あー、ほんとガキってイライラする‼」
ルドルフはブータに近付き、服の部分を角で持ち上げて、そのままブータの体ごと引き寄せて背中に乗せた。
「逃げるぞ、トップスターは諦めよう!」
ルドルフはブータを乗せて逃げようとした。
「ちっ、弟も技が使えるのか……だが完璧に使いこなしているわけではなさそうだな」
マクートはルドルフごと雷で攻撃しようと技を放とうとした。
「こいつを喰らえ‼」
雷の技がブータとルドルフに当たりそうになった。するとその時、トウが起き上がり、雪の技を放って雷の技を相殺させた。
「なんだ⁉」
マクートは突然の出来事に驚いた。
「トウ⁉」
「……お兄ちゃん⁉」
ブータとルドルフはトウが起き上がったことに驚いて立ち止まった。
「……お前、生きていたのか?」
マクートはトウに言った。
「はぁ……はぁ……」
トウとマクートは再び互いに睨みあった。
そしてトウが先にマクートに向かって雪の技を放った。マクートは後れて雷の技を放った。お互いの技がぶつかり合った。その威力は凄まじく周りにある木が風で靡き、湖は波が発生していた。
二人はしばらく技を放ち続けていた。少しずつトウの雪の技が応戦していき、最終的に雪の技が雷の技を押し殺してマクートに雪の技が当たった。マクートは飛ばされてしまった。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
トウはかなりの体力を消耗してしまい疲れ果ててしまった。
「……くっ、この野郎!」
その時だった。マクートが飛ばされた衝撃で、トップスターが入っているケースのガラスが割れてしまっていた。マクートは中身を確認すると、トップスターもケースとともにこなごなに壊れてしまっていた。
マクートは壊れたトップスターを見るとひどく驚いた。
「……あぁ……あっ、あっ、あぁ……ああああああああぁぁぁぁぁ‼」
マクートはトップスターが壊れたことがショックでひどく叫んだ。その叫びは島全体に聞こえるほどであった。そしてマクートはそのままショックで倒れこんでしまった。
倒れたマクートをルドルフに乗せて基地のある島にトウ達は戻っていた。
「びっくりしたよ。突然起き上がったんだから」
ブータはトウに言った。
「……うん」
トウは自分でも何が起きているのかあまり理解が出来ていなかった。その後、新しく出来た島に、歩いて向かっているシャクシャクと合流することが出来た。
「無事じゃったか、お前達」
「うん、お兄ちゃんがねマクートをやっつけたんだよ!」
「なんじゃと……マクート……」
シャクシャクはルドルフに乗せられているマクートを見た。
「あと……これ」
シャクシャクはトウから壊れているトップスターの入っているケースを受け取った。
「……マクートよ。お主の願いは何処へと消えたというのか……」
「……」
トウは何も言えなかった。その後トウ達は基地のある島まで辿り着いた。ちょうどその頃に、新しく出来た島が地殻変動により再び沈んでいった。トウ達はその沈んでいく姿をずっと見ていた。
「……クッシーはどこに行ったの?」
トウはシャクシャクに言った。
「ワシが追い払った」
「えっ、すごいね、あんなでかい奴を追い払えるなんて!」
ブータはシャクシャクに言った。
「ホッホッホッホッ、何せワシは強いからの‼」
そのあとトウ達はブラックサンタクロースの基地に向かった。すると基地の中からコンが出てきた。
「コン、無事だったんだな‼」
トウはコンに言った。
「ふんっ、当たり前だ」
「基地には敵がたくさんいなかった?」
ブータはコンに言った。
「基地にいる敵は私が全員倒しておいた」
そう言われるとブータは基地の中を窓から覗いた。
「うわー本当だ!みんな倒れているよ……」
「コン、思うんだが……俺達を島に呼びに行かなくても、一人でなんとかなったんじゃないか?」
「さあな」
そのあとルドルフはマクートを基地の中に仰向けで寝かせた。
「ソリを取ってくる。しばらくここで待っていて来れ」
トウ 「あぁ」
トウはルドルフに言った。ルドルフは隠していたトウのソリを取りに向かった。そのあとコンが雪の技でアイスのドラゴン作り出した。アイスのドラゴンは再び動き出して吠えた。
「……再生した⁉」
ブータは驚愕した。
「こいつは私の技さえ使えば、溶けて無くなっても再生することが出来るんだ」
「……なんか不死鳥みたいだね」
そのあとルドルフはすぐにトウのソリを引いて戻ってきた。やることを終えアイスのドラゴンに乗って帰ろうとしていた。その時ブータ(未来人)が基地から出てきた。
「おーい俺も帰るぞ‼」
「あっ、あのおじさんのこと忘れてた」
「どこ行ってたの?」
トウはブータ(未来人)に言った。
「どこ行ってたじゃないよ。散々な目にあっていたよ」
ブータ(未来人)は遅れてアイスのドラゴンに乗った。全員を乗せてアイスのドラゴンは空高く飛んでいった。そして無事にシャクシャクの城に帰還することが出来た。
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