第57話 魔力保有量
「葵さん?律くんのところにいなくてもいいの?」
「大丈夫だよ〜」
「律は天狗になってたから少し凹んだ方がいいからね」
黒桜葵は結衣の質問に笑いながら答えてる
もしかすると、黒桜葵は怖い人かもしれない
「ありがとうね〜凛くん!」
「うちのバカを倒してくれて」
黒桜葵は兄弟である黒桜律が負けたことを喜んでる?
俺は少し混乱してきた
「葵さんは黒桜律のことが嫌いなの?」
あんまり考えても仕方がないから
俺はストレートに疑問をぶつけてみる
「さんで呼ばれるのは慣れてないな、、、葵でいいよ、同級生なんだしね」
「えっ、、、じゃ葵」
元々、中二病全開だったからか
あんまり女の子をしたの名前で呼ぶのって緊張してしまう
「凛くん、顔赤いよ?」
緊張したからか、俺は赤面してしまった
今まで、名前で呼んだことがあるのは結衣だけだったし
女の子を名前で呼ぶのってこんなに緊張するんだな
とりあえず、恥ずかしい
「ねぇ、葵?」
「凛で遊ぶのはそれくらいにして、そろそろ教えてくれない?」
結衣は少しイラついた感じで葵の話を遮る
正直、助かった。
「そうだね、本題に入ろうか」
「律が倒れたのは自分の魔力保有量の限界を超えてしまったからだね」
「魔法使いは自分の保有できる魔力の限界を超えてしまうと体がもたないんだよ」
「魔力保有量は生まれた時から決まってるのは分かるよね?」
確かに、入学式の時に習ったばかりだ
一般人は100、一ノ瀬クラスで10,000、俺が例外で10万だ
「私達、黒桜家は日本の名門の影響もあって魔力保有量が10,000くらいなんだけど」
「律は例外で魔力保有量が20,000もあるの!」
「、、、、、」
「あれっ?」
「ここは驚くところなんだけどな?」
確かに一般の魔法使いなら驚いてたはずだけど
しかし、みんなはその5倍の魔力保有量の俺と接しているから
魔力保有量の話に鈍くなってるんだよな
「まぁ、ナタリアさんと特訓してれば驚かないか」
「それは俺の魔力が!」
ナタリア先輩の拳が溝に入った
「、、、、、、」
「まぁ、そうだね」
「日本の最大戦力の私と玲央の魔力保有量だって50,000くらいだからね」
「ですよね〜」
「じゃ、私は律の面倒をみるのでこれで失礼します〜」
「凛くんも玲央にいとの勝負がんばってね!」
葵は駆け足で部屋から出て行った
「なんで、殴るんですか先輩!」
「凛くんの情報が玲央にバレたら対策されて私たちが勝つ可能性が下がるでしょ!」
「それに、同じ作戦は玲央には通用しないからね!」
俺の保有魔力量が黒桜律より多くて
黒桜律が俺をなめ切ってたから
あんなメチャクチャな戦い方で勝てたのか
世界最強の中二病、リア充を目指す! はんぶん @hiroharufemfem
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