第55話 決着
俺は魔力を足に込めた
そして、黒桜律との距離を一気に詰める
「何が起きているんだ?」
黒桜律は一瞬の出来事に混乱しているようだった
流石に日本の名門でも対応できないらしい
俺は黒桜律の両腕をつかみ動きを封じる
「鳳 凛?」
「何を考えているんだ?自殺行為だぞ」
俺に黒桜律は叫ぶ
もちろん、会場の観客も俺の行動を理解できていないようだ
「いいから、俺の魔力を吸収してみろよ」
俺は黒桜律を挑発するように言葉を返す
確かに、通常の戦い方では
吸収の魔法を使われて魔力が尽きてゲームオーバーだ
しかし、まさか俺の魔力保有量が10万だとは思っていないだろう
「分かった。」
「後悔しても知らないからな!」
黒桜律が魔法を発動させた
確かに、俺の魔力が黒桜律に吸い取られていくのが分かる
独特な感覚だな
しかし、黒桜律と会場が異常に気付いてきた
俺がなかなか倒れないからだ
「なんで、お前の魔力は尽きないんだ?」
黒桜律は俺を見ながら問いかけてくる
結衣によると吸収魔法は一瞬で相手の魔力を奪ってしまう
相手が一般の魔法使いなら
一般の魔法使いの魔力保有量はおよそ100程度
そして、俺の魔力は10万
一瞬どころか10倍以上の魔力を吸収するからなかなかに時間がかかる
「それは、俺が史上最強の中二病だから、、、らしい」
「最強?」
「認めない、、、俺は最強なんて認めないからな!」
その言葉を叫ぶと黒桜律は倒れてしまった。
「試合終了です!」
「まさかの番狂わせ、名門黒桜家がまさかの敗北!」
「勝者は月城学園、鳳 凛選手・今湊結衣選手」
会場は異様な空気に包まれていた。
日本の名門が敗北したからだ。
俺が立ち尽くしていると
「ほら凛、早く控え室に帰るよ」
結衣が俺の手を引いてくれた。
結局、俺は名門 黒桜家を破ってしまった。
その結果、相手高から要注意人物としてチェックされるようになった。
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