第33話 ナタリアも最強の中二病?

代表生徒発表まで、一週間

俺はナタリア先輩の護衛をすることになった。

先輩を守って、反乱組織を倒して生徒に俺の実力を示すことで俺と結衣と一ノ瀬の代表入りをスムーズにする


「この作戦ってうまくいくんでしょうか?」


「うまくいくに決まってるでしょ!」

「私が作戦を立ててるんだから」


ナタリア先輩は自信満々のようだ

俺とナタリア先輩は一緒に昼食を食べていた。


「ナタリア先輩はどれくらい生徒会長をやってるんですか?」


「私?一年生の春からだよ」


「えっ?一年の春から?」


「そう!、その時の生徒会長に告白されて私は自分より弱い人とは付き合えないって言ったら」

「勝負を申し込まれて、そんで勝っちゃった」


「それから、一度も負けてないってことですか?」


「うん!そうだよ!」

ナタリア先輩はうどんをすすりながら喋っている


どうやら俺の隣にいる人ってめちゃくちゃ強い人なんじゃないかな

てか、護衛とか本当に必要なのか?


「でも一週間ナタリア先輩と一緒に行動しましたけど、結局仕掛けてこなかったですね」

せっかく護衛していたのにこの一週間は平和のものだった



「違うよ、敵の目的は午後の代表生発表の式典だよ」

「全校生徒が集まるし、学園の支援者の大人はテレビ中継で式典を見ているからね」

「そこで派手に私を倒した方が自分たちの名前を売ることができるからね」



「なるほど!」

「ん、、、じゃ、わざわざ一週間も護衛することはなかったんじゃないですか?」



「それは、私が凛くんと一緒にいる口実が欲しかったんだよ」

「はい、あ〜ん」


ナタリア先輩は俺にデザートのケーキを差し出してくる

ここは、俺が食べないとナタリア先輩に恥をかかすことになる

これは、俺のためではなくてナタリア先輩のため


恥ずかしさをごまかすために自分自身に言い聞かせながら差し出されたケーキを食べようとすると


「鳳くん?何をしてるんですか?」


後ろからの殺気を感じた

振り返ってみると


笑顔だけど、殺気全開の一ノ瀬がいた


「公衆の面前で不埒なことはしないでください!」


「不埒とか言うなよ!」

「周りの目が刺さるだろ!」


一ノ瀬の一言で周りの女子たちの視線が刺さる


「不埒ですよ!お付き合いしていない男女があ〜んとか」

「私なら恥ずかしくて死んじゃいますよ!」



「どんな教育を受けてきたんだよお前は!」

本当にお嬢様の教育って特殊なんだな


その時、俺と一ノ瀬は抱きつかれた


「パパ・ママ喧嘩しちゃやだよ!」


ナタリー、、、魔法で変化したナタリアさんがいた


「鳳くんがパパで私がママ」

「しょうがないですね〜ナタリーちゃんは」



一ノ瀬は顔を赤くしながらナタリーを撫でていた。


「なんで、さっきのあ〜んはダメで」

「パパ・ママはいいんだよ!普通、リアクションが逆だろ!」


もう、本当に一ノ瀬はどんな教育を受けて育ったんだよ


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