第25話 ナタリーのママ

通学路はざわついていた。


「なんか、今日はまわりがざわついてない?」


「凛が少女と手を繋いで投稿してるからでしょ!」

結衣にすかさず、ツッコミを入れられる



「えっ?、そんなに珍しいの?」


「凛、あんたはアニメの見過ぎ」

「現実に高校生が少女の手を繋いで歩いていたらなんかの犯罪かと思われるよ」


そうなのか、俺の中二病がベースの知識と世の中の常識は違うらしい。


「ねぇ見て、史上最強の中二病が少女連れてる」

「最強は考えることが凄すぎて理解できないな」



周囲からの声がすごく心に刺さるなぁ〜


「ねぇ〜パパ、どうしたの?」


でも、この裏表のない笑顔を見るとそんな周囲の声はどうでも良くなるな


「大丈夫だよ、ナタリーと一緒に投稿できて嬉しいんだよ」


「ナタリーもパパと一緒で嬉しい!」


ヤバイ、なんか俺

リア充よりこっちの方がいいかも

俺が親バカになりかけていたとき



「鳳くん、、、その子」

「今、パパって言いましたよね?」



すごく動揺した一ノ瀬が声をかけてきた


「一ノ瀬くん、どーゆーことなんですか?」

「不純異性交流の域を超えてますよ!」


一ノ瀬は猛烈な勢いで俺に迫ってくる


「そんなこと言われても、、、」

「結衣、説明してくれよ!」


「えっ、、、それは凛の子供だからね〜」

結衣はニヤニヤしながら俺を見捨てた



「いきなり俺を裏切るなよ!」

どうすれば良いんだ?

この状況をどうやって切り抜ければ良いんだ?



そのとき、

「ママ!」

ナタリーは一ノ瀬に抱きついた。


「えっ、、、一ノ瀬がママ?」


ナタリーは俺と一ノ瀬の子供?


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