第13話 一ノ瀬ってそんなにお嬢様なの?
それでは準々決勝第一試合
一ノ瀬レナ vs ノア
試合を始めてください。
「ノアさん、同じドイツ人で戦うのは少し残念ですが私の目標のため、ここは譲るわけには行きません。」
「一ノ瀬レナさん、僕は貴方と戦える日を待ってましたよ。」
どうやら、ノアって人は一ノ瀬のことを知っているらしい。
「一ノ瀬って有名人だったんだなぁ〜。」
観戦席で座りながら俺は結衣に話しかける
「今更、何言ってるの凛?」
「有名もなにも、世界屈指の財閥の娘でドイツの国宝魔法使いって言われてて、あの容姿だから一ノ瀬さんの知名度は世界でもすごいんだよ」
「えっ?そうなの?」
たしかに、可愛くて、お金持ちだとは思っていたけどまさかそんな次元が違うお嬢様だったのか?
「だから、凛?一ノ瀬さんと婚約するってことが世界的なニュースになるの!分かる?」
なるほど、たしかに世界最強の魔法使いと超絶美人、世界屈指の財閥のお嬢様の婚約だとたしかに、世界のバランスを崩しかねないな。
俺は今更ながらことの重大さに気づいてきた。
「そして、凛は気づいていないけど一ノ瀬さんの熱狂的なファンはたくさんいるの」
「えっ?」
その瞬間、すごく嫌な予感がした。
「俺は全世界の一ノ瀬のファンの嫉妬の対象になってるってこと?」
「もちろん!」
結衣は笑いながら親指を立ててた。
「もちろんじゃねーよ!」
「結衣、この状況になること分かってて俺に教えなかったな!」
なんでことだ、俺は入学して早々に史上最強の中二病の称号をもらって、全世界の一ノ瀬ファンの恨みをかってしまったのか?
「俺のリア充ライフがぁ〜、、、」
「凛、、、まだリア充ライフとか言ってたの?」
結衣は笑いを堪えながら俺に声をかけてる
クソ、俺のリア充ライフには敵が多すぎる。
もう、今回の大会で自分でリア充ライフを勝ち取るしかない。
「一ノ瀬さん、いい感じに戦ってるね」
結衣の言う通り、一ノ瀬は戦いを有利に運んでいた。
一ノ瀬はライフルを具現化して相手に容赦なく弾丸を打ち込んでいる。
しかも、俺の黒歴史ノートのアイディアによって一発の威力が倍以上になっているんだから相手もたまったもんじゃないだろう。
相手のノアも武器を具現化して一ノ瀬の弾丸を防いでいるけど、、、
「一ノ瀬の力が優勢なのは変わらないか」
会場の誰もが一ノ瀬の勝利を確信したとき
事態は起こった。
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