第8話 婚約者は一ノ瀬?

「やっぱり、一ノ瀬さんのお父さんだったんだね」


結衣はお茶を一ノ瀬に出しながら話しかけていた



「ああ、我が父親ながら情けない」


「でも、なんでいきなり婚約者なんだ?」


一ノ瀬に素直に疑問をぶつけてみる


「鳳くん、魔法使いの世界的な価値は知ってるな?」



「えっ?恥ずかしい中二病じゃないの?」


「違うよ凛!」

すかさず、結衣がツッコミを入れる


「魔法使いは現代の最高戦力で、都市一つを滅ぼしてしまうくらいの魔法使いもいる」

「だから立派な国の戦力として考えられているんだよ」



「結衣さんその通りです」


「そして、鳳くんは史上最強の中二病魔法使いだ、これは、勢力拡大を狙う国にとっては是非とも取り込みたい力なんだよ」



「そして、一ノ瀬さんの実家がいち早く動いたってことなんだね」

結衣は全てを理解したようで一ノ瀬さんに聞いてる



「すみません、、、そうなんです」



「俺ってそんな存在なの?」



「最強の中二病魔法使いってことはそういうことなんだよ凛」

「でも、いきなり婚約者だなんて、、、凛はどうなの?」


結衣は俺の目を見て聞いてくる

「どうなのって、、、」

「いきなりすぎて正直、戸惑ってるけどさぁ〜」



一ノ瀬みたいな美人と結婚って嬉くないって言ったら嘘になるけど

そんなこと恥ずかしくて言えないよなぁ



「一ノ瀬はどうなんだよ?」


苦し紛れに俺から話題をそらしてみる

一ノ瀬を見てみると顔を赤くして俺から目線を逸らしてしまった


「私わ、、、鳳くんさえ良ければ」



「言い訳ないでしょ!」

結衣が机を叩いて言った


「凛、日本男児たるもの節度あるお付き合いが大切でしょ?」


なんだろう?今日の結衣は迫力が半端ない


「私は凛の両親に凛を任されてるの!」

「ご両親不在の時にこんなこと勝手に進めることはできないです!」


「でも、さぁ結衣どうすればいいんだよ?なんか俺たちが関与できない規模になってない?」



「うーん、、、」

「そうだ凛、まだ私達には


結衣は何かを閃いたようだった



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る