第4話 凛VS一ノ瀬
「なぜだ、なぜ私の攻撃が全く効かない?」
一ノ瀬は不思議そうに俺の方を見ている
一ノ瀬の放つ弾丸は俺の盾に触れる瞬間に
蒸気を上げて消滅しているからだ。
「俺の盾は炎を盾の形に変化させているんだ」
そう言いながら俺は一ノ瀬にむかて歩き始めた。
「なぜだ、ここまで歯が立たないのか、、、?」
一ノ瀬が放つ銃弾は勢いをますが、俺に届く前に縦に触れて消失する繰り返しだ。
この盾こそ
俺が中学校の頃の妄想の1つである最強の盾だ。
高温の盾の前ではあらゆる物質が溶けてしまう。
「この盾は摂氏10万℃で出来ている。あらゆる物質は溶ける」
「だから、鉄であるお前の弾丸は俺に届くことはない」
俺は一ノ瀬に歩み寄りながら語りかける
「そして、お前はこの盾に触れた瞬間に蒸発する」
「この盾は最強の防具であって最強の武器なんだよ」
俺は一ノ瀬の目の前まで歩み寄ると
盾越しに
「一ノ瀬、もう諦めろどうやっても俺には勝てないよ。」
「俺はまだ、攻撃すらしていないんだぜ?」
そう、俺はあくまでも防具しか使っていない。
俺が行ったのは
1、盾を出す
2、一ノ瀬に向かって歩く
3、交渉する
この3つだけだ。
「そして、結衣に何も守れないと言ったことを取り消せ!」
一ノ瀬は何かを悟ったように
「分かった、今湊結衣への言葉は取り消そう」
「そして、私の、、、」
何かを言おうとしたのだが一ノ瀬は気を失ってしまった。
こうして、俺の生まれて初めての決闘は圧倒的勝利で幕を閉じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます