第2章 独り立ち

1章までのまとめ【登場人物及び習得魔法】

☆☆☆登場人物☆☆☆

○リッツ・アンダーソン

 主人公。生前の名前は下村律。死んだところ、魂を釣り上げられて異世界で第二の生を生きることに。

 マナの色は青緑。


○白いローブの女性

 詳細不明。上の人を釣り上げ、異世界に放り込んだ張本人。

 超常の術を操る一方、説明不足なところもあり、どこか頼りない印象も。

 今後のやり取りにと、呼び鈴を主人公に渡した。


★フォークリッジ伯爵家の人々

 マナの色は、マリー以外紫。マリーは藍色に近い青。


○アイリス

 伯爵家令嬢。趣味はガーデニングと読書とトレーニング。

 笑顔は穏やか。しかし、考え事をしたり戦闘中だったりするとキツい表情になる。

 父に代わって”目の森”から人々を守っていた。今期の黒い月の夜、ついに目を支配する魔人の討伐を果たした。


○マリーベル

 愛称マリー。伯爵家に行儀見習いとして仕えている。

 仕事全般を如才なくこなす。その一方、イタズラ好きな一面も。

 普段はクールなものの、アイリスのこととなると熱い友情を見せる。

 趣味はガーデニング・他人をからかうこと。


○カーティス

 伯爵家当主。黒い月の夜には、国の最前線へ赴任するほどの人物。

 しかし、その立場上、あまり娘に構ってあげられないことに思うところはあるようだ。

 リッツが語った、貴族というものがいない社会を「進んでいる」と評した。


○メディエル

 伯爵夫人。付近一帯のだいたい人間は、単に”奥様”と呼ぶ。

 黙っていると20代ぐらいにしか見えないほどの、若く見えすぎる美人。

 また、存在しないはずの治療魔法らしきものを操っているようだが……謎が多い人物。

 趣味は家事・他人をからかうこと。


★他

○アルトリード

 フラウゼ王国王太子にして王国最西端の最前線総司令官。

 少しばかり人間離れした雰囲気の、神秘的な美男子。

 性格は穏やかで、思慮深い。


○ラナレーナ

 フラウゼ王国王都冒険者ギルド所属。受付嬢にして第2副長。愛称はラナ、ラニー、レナ、ラナレナ等々。

 マナの色は橙。肌は褐色でスラリとした長身。顔は少しタレ目。

 アイリスのことを、普通に年頃の女の子として扱う、伯爵家の外では希少な人物。


★魔人側の最高権力者【六星】

○【皇子】

 見た目は青年。少し奔放な言動が目立つ。


○【軍師】

 見た目は妙齢の女性。軍服らしきものに身を包む。生真面目。


○【聖女】

 見た目は妙齢の女性? フードを目深にかぶっていることが多い、陰鬱な雰囲気の人物。やたら分厚い書物を常に手にしている。


○【大師】

 痩せ型の壮年男性といった見た目。フラウゼ王国に対し、何らかの謀略を巡らせているようだが……?


○恰幅の良い男性

 下々の訃報に対し、唯一弔意を示した人物(?)


○長髪の青年

 皇子とは友人のようだ。六星の会議には参加していない。


☆☆☆覚えた魔法☆☆☆

魔力の矢マナボルト

 基本中の基本の魔法。術者と同じ色のマナの矢を飛ばす。


光球ライトボール

 普通、魔力の矢の次に覚える魔法。魔法陣が術者と同じ色の光る玉に変じる。

 より高級なバージョンになると、色が変わったり術者の意志で動かせたりする。


★魔法?

○複製術

 第3種禁呪。使用にあたっては資格申請が必要で、しかも申請外の用途での行使は認められない。

 器に合わせて使うことで効果を発揮。円の外側に隣接するように、同型の器が6つコピーされる。

 主人公の検証により、コピーの際は周囲のマナを原料にしている可能性が高いと発覚。そこで、魔獣六瞳獣ヘクサイドをマナ的に窒息させる作戦が決行された。

 なお、上記の用法は申請外ではあるものの、そこは自領保全のための貴族特権でどうにかする模様。

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