第97話 「色関係の実験録②」

 ・8月1日 晴れときどきくもり 指輪の実験

~~~~~~

 朝、お屋敷へ向かう道すがら、買った指輪の具合を試してみた。買った時の説明では、魔法陣を書く時の要領でマナを出し、その流れを指輪の方に向けてやるとチャージできるとのことだった。

 言われたとおりにやってみると、指輪にくっついたガラス玉が青緑に染まった。これで使えるということだろう。貯めたマナが分量としてどれぐらいになるかは、実は未解明の部分が大きいようだ。使う人間のコンディションとか色の違いとか、そもそも商品の品質に多少のバラツキがあるとかで、検証しきれてないらしい。

 また、貯めたマナを消す方法を聞いてみたときには少し怪訝な顔をされたけど、実験用と言うと打って変わって快く教えてもらえた。貯めたマナは、指輪をはめずにガラス玉に手を当てたり、字消石――マナペンを消す時に使うやつ――を当てたりすると消えるらしい。試しに字消石を当ててみると、急激ではないものの、目に見える速度で指輪の青緑を吸っていった。歩きながら石を指輪に当てること数分で、どうやらマナを石が吸いきったようだ。さっきまで白かった石は青緑に染まりきっていて、水につけて戻さないとマナペンの消字には使えそうもない。


 今日お屋敷に向かっているのは、この指輪――水たまリングポンドリング――の実験のためだ。そのためには、お嬢様に頼んで紫色のマナを封入して頂く必要がある。

 そこで問題が2つ。1つ目の、女性に指輪を渡す行為がちょっとアレというのは、おそらく実験のためといえば問題ないだろう。渡してすぐ返してもらうわけだし。

 しかし、2つ目の問題はたぶんもっと深刻だ。この指輪を上手いこと使えば、実質的に他人のマナを使えることになるんじゃないか。実際には、そこまでうまく人のマナを使えないかもしれないけど、何かしら良からぬ疑いを招く可能性はある。マナの色というものが、一種の身分保障に近い扱いを受けている以上、今からやろうとしていることはなりすましの準備に近いわけだから。


 そういった事を考えながら歩いていくと、普段よりも道のりを妙に短く感じた。なんだか、少しドキドキしている。

 門のところでマリーさんに会い、軽く会釈した。牢での面会時に切った髪は、今では結構伸びて完全に首が隠れるぐらいだ。

 髪を手で弄びながら「どうです?」なんて聞いてくる彼女に、今日の実験内容は間違っても話せないなと思いつつ、俺は敷地内に入った。


 マリーさんがお嬢様を呼びに行くと、程なくして裏庭に彼女がやってきた。実験目的で俺がやってきたと考えているのだろう、結構ウキウキしているようだ。

 俺は早速、用件を切り出した。どういった反応をさせるか心配だったけど、指輪を受け取った彼女は意外にも平然としていた。少し怪訝な顔をされるとは思っていたものの、彼女は普通に落ちついた様子で指輪にマナを封入し、ガラス玉が紫に輝いた。

「これでよろしいですか?」と何事もなかったかのように聞いてくる彼女に、少し呆気にとられつつ「はい」と生返事気味に言葉を返して指輪を受け取った。

 それから、すぐに指輪を右手人差し指にはめ、地面にマナを刻み込んだ。刻まれたマナは、ちょっと明るめの藍色だった。俺の青緑でも、お嬢様の紫でもない、中間色のように思われる。

 もしかしたらと考えていた、一つの可能性が現実になった。横で、ふふっという含み笑いの声が聞こえた。


「その指輪でマナを使う場合、自分と指輪のマナが混ざってしまうんです。ですから、誰かになりすますのは難しいですね」

「なるほど……」


 ただ、この状況はあらかじめ想定できていたうちの1つだった。半端な色で適当にEランク円と継続型の器を描き込み、それから指輪を外して器に光球ライトボールの文を合わせていく。しかし、青緑の文は書いても末尾から消えていって定着しない。

 これも、ある程度予想はできたことだ。次に、念のためお嬢様にも頼んで紫のマナで文を書いていってもらう。しかし、俺よりも素早く正確な記述をもってしても、やはり文は器に定着しなかった。つまるところ、この明るい藍色の器は、紫の指輪をはめた俺じゃないと機能しないということだ。

 メモを取り出し結果を記入する。横ではお嬢様が、実験の意図に関して発言を待っているようだ。少しソワソワしているのがなんとなく伝わってきた。

 少しわざとらしく咳払いしてから、この実験で検証したかったことについて話す。


「前に、他人の器には文で介入できないという実験をしました」

「はい、それは覚えています」

「今回の実験では、器のマナが2人の色を混ぜたものになっていて、そこにどちらか片方のマナを合わせても文が反応しなかったわけです」

「はい、そうですね」

「これ、商売で言えば、俺とお嬢様で共同出資した店に”どちらかだけ”の意見ではまったく通らなくて、連名じゃないと命令もできないって状況だと思うんです」


 たとえ話をするとすぐに合点がいったようで、彼女はうなずいてから口を開いた。


「なるほど、もう少し聞き分けのいい器であれば、私でもリッツさんのマナでも受け入れていておかしくなかったと、そういうことですね」

「そうなんです。なので、器が受け入れるマナってのは結構厳密なんだなと」


 前にやった実験で、器と色が違うマナは文として定着しなかった。ただ、あのときは色の違いだけじゃなくて、書き込む人間も違っていた。それで、もしかしたら色以外でも何かしら受け入れの判定に使っているんじゃないかと考えていたわけだ。今回の実験では、俺がいつもと違う色で器を作り、その後いつもの青緑で

文を刻んでいった。それでも反応しなかったところを見るに、やはり人ではなく色で判定していると見るのが妥当に思われる。

 魔法陣から見て、色以外に使用者の判別基準がないのなら、色さえ変えられれば他人の魔法に干渉することも夢じゃないわけだ。実際にモノになるまでにものすごい試行錯誤が必要だろうけど。

 さしあたっては他人と同じマナを出すために、指輪と自分でマナが混ざらないようにする方法が必要だ。

 そんなに都合よく見つかるものかどうか……ってところなんだけど、実はこれも心当たりがあった。ただ、今日は少し遅いから、また明日にしよう。


 今日はそのあと水やり訓練と双盾ダブルシールド空歩エアロステップの練習を繰り返して終わった。空歩はまだ文を書くには程遠いし、双盾もまだまだ本来の大きさには足りてない。しかし、久々の水やりの方は、水差し満杯に水をくんでもまだ余裕を感じられるくらいで、コントロールも完璧だった。かつてないスピードで水やりが完了し、先生は満面の笑みで祝福してくれた。



 ・8月2日 曇りのち晴れ 散財と未遂事件

~~~~~~

 朝一で魔導工廠の前に立つと、さすがに周囲には誰もいない。中を覗いてみるけど、そちらも俺以外の客はいない。こんな朝からシャンとした様子の受付の方に軽く会釈をしてから売店に入ると、今日の売り子はシエラだった。買いたい物について、相談できるかどうかは少し微妙なところだ。彼女は魔法庁からマークされているものの、彼女自身はかなり真面目で慎重だった。なので、知り合いがちょっと怪しげな事に手を染めようとしていると、待ったをかけるんじゃないかという気はする。


 話を切り出そうかどうか、少し迷っていると視線が合い、今日は珍しく彼女の方から手招きされた。なんだろうと思って近寄ると、彼女は店内に視線を素早く走らせ、誰もいないことを確認すると開口一番「捕まったでしょ」なんて言ってきた。


「あー、知ってたんだ」

「ウチは、魔法庁の動向はしっかり押さえてるところだから……」


 それから、彼女はちょっと困ったような笑顔を浮かべて言った。


「先越されちゃったな。牢屋はどうだった?」

「温情かけてもらって割とマシな部屋に入ったけど、それでも結構キツいよ」

「そう」


 短く答えた彼女は、今度は少し物憂げな表情で黙り込んだ。何か言葉を探しているようだ。ややあって、ちょっと冷めたところがあるいつもの彼女とは違って、優しげな調子で声をかけてきた。


「色々あっただろうし、色々あると思うけど、挫けないでね」

「……うん」

「なんていうか、ちょっとした仲間というか同士みたいに思ってるからさ」

「……ちょっと相談があるんだけど」

「なに?」

「ほうき乗せて」

「……ダメ~」


 頼み込んでも断られるのはいつものパターンだったけど、今回は少しタメが長かった。思わせぶりな態度でからかってるだけなのかもしれないけど。


「じゃあ、ほうき以外で相談が」

「どーぞ」


 そこで俺は本題を切り出した。

 指輪と自分のマナを切り分けるために、イメージしたのは手袋だった。そして、こちらの世界にやってきて身につけた手袋は2種類あった。初日に、マナを絞り出すために付けられた奴と、マナを使うための講習会で付けた奴だ。

 前者の手袋は、黒い部分から俺の青緑のマナが漏れることはなく、白い刺繍部分が青緑に染まっただけだった。後者は全体が青緑になった気がする。そこから、あの黒い布はマナを遮断していて、白い部分からマナが漏れてたんじゃないか、そう考えた。

 今日ここの売店にやってきたのは、そういうマナを遮断する手袋がないかの確認のためだ。ただ、指輪との組み合わせで”身分詐称”に使える可能性はあるし、そもそもあの黒い手袋が天文院ぐらいでしか使えない非売品という可能性もある。なので、あまり不用意に買い求めると危ないかもしれない。


 とりあえず、シエラにはマナを遮断する手袋とかないかと聞いてみた。すると彼女は少し眉間にしわを寄せ、少し静かにしたあと、「ここで待ってて」と短く言い残して立ち上がり、カウンター裏の部屋に入っていった。倉庫だろうか。

 1分かそこらで戻ってきた彼女は、イメージしたのと同じような手袋を持っていた。

 ただ、効果がイメージどおりとは限らない。少し厚かましいとは思ったものの、「試していい?」と聞いてみると、彼女は短くため息をついてから苦笑いして「どうぞ」とテーブルに優しく置いてくれた。


 少しドキドキしているのを自分でも感じながら、右手に黒い手袋をはめる。肌に吸い付くようにピチッとした手袋は、あの森での出来事を思い出させた。

 あの少し気持ち悪かった経験を振り払って、手袋の効果を少し試してみることにする。シエラにも見えるように、カバンを膝上に載せて中から指輪とマナペン、それに適当な紙切れを取り出しテーブルに置いた。

 次に手袋の上から紫に輝く指輪をはめ、マナペンを少し力強く握って紙にペン先を当てると……紫の線を引けた。俺のマナとは混ざらなかったようだ。

 望む結果を得られて嬉しくなり、顔を上げてシエラと視線があったとき、俺が今やっているのが一種の詐欺師の犯行予告に他ならないんじゃないかと気付き、思わず顔が青くなった。

 そうやって俺が何秒か固まっていると、彼女は呆れたように笑って大きなため息をついて言った。


「お客様。商品混ざっちゃうから、持ち込みの物は早くしまってね?」

「え? あっはい」

「まったく……」


 俺がしまい終わるのを見届けてから、彼女は無言で、しかし少し笑いながら手袋を指差した。俺はうなずいていそいそと手袋を取ってテーブルに置く。


「今の、自分で考えたの?」

「まぁ、そうだけど」

「ふーん……あのさ、あなた頭いいっていうか、こういうのに知恵が回るってのはわかるけど、脇が甘いともったいないよ?」

「……ごめん」

「私も目をつけられてるからアレなんだけどね……密告なんてしないけど、リッツに何かあっても助太刀もしないから、自己防衛はしてね」

「はい」

「で、買うの?」

「いくら?」

「25000フロン」


 一瞬迷った。迷ってから、なんでそんなにするのか、そもそもどういう用途で買われるのかを聞いてみた。


「その手袋の生地さ、マナは通さないけど”術者の意思“は通すわけ。だから指輪は反応してマナが混ざらないっていう、絶妙なバランスが保たれてるの。そういう特殊な生地の原料や加工に、ちょっと値が張るみたい」

「本来の使用目的は?」

「本来っていうか……魔法の練習をしすぎて、寝ながらやりかけた人の安眠用ってのは聞いてる。あと、それつけたまま寝るとマナの回復が速くなるとか」

「ふーん」

「ま、人前で付けないほうがいいよ。知ってる人にはすごく怪しまれるから。それで、買う?」


 ちょっと迷って、結局買った。「お買い上げありがとうございます」というシエラの顔は、嬉しいような呆れたような、ちょっと複雑な感じだった。


 依頼1回分では賄えないレベルの買い物をした後、俺はお屋敷へ向かった。久々に大きな買い物をしたせいかテンションが上がっていて速歩きだったようで、いつもよりも道中をかなり短く感じた。


 お屋敷にたどり着くと、門のところでまたマリーさんに出会い、お嬢様を呼んでもらうことに。「実験ですか?」と聞かれ首を縦に振って返すと、マリーさんは笑顔で「裏庭でお待ち下さい」と言ってお屋敷の中へ消えた。

 それからすぐに、お嬢様がやってきた。明るい感じではあるものの、実験目的での訪問が続いただけに少し困惑しているようにも見えた。「何か、気になることでも?」と言った彼女に、さっそく今回の実験を説明する。


「これから適当に器を描くので、できたら光球の文でも書いてください」

「……わかりました」


 少し訝る様子の彼女の視線を感じながら、カバンから手袋と指輪を取り出し、一式を右手につけてから地面に器を描き込んだ。きちんと紫色に輝いている。

 器を描き終わってから彼女の方に視線をやると、少し戸惑っているような感じで固まっている。「大丈夫ですか?」と声をかけると、彼女はハッと我に返ったように急いで文を刻んで、一瞬で光球ができあがった。器と文を別々の人間が書いた光球だ。


「……では、次は逆でやってみたいのですが、何か器を書いていただけますか?」

「わかりました」


 彼女は呆気にとられたのから立ち直ったようで、俺の頼みどおりに先の魔法と同様の器を一瞬で描き上げた。その器に、俺の右手から紫のマナで文を刻んでいく。刻まれた文字は、多少ゆっくり書いていっても消える事なく定着していって、最終的にきちんと光球ができあがった。


 結果に満足した俺は、メモを取り出して書きつけた。


「マナの色さえ合ってれば、魔法陣的には誰でもいいらしいですね」

「……そのようですね」

「まぁ、他人の色に合わせる方法なんて、なかなかないでしょうけど。そのうち使えるかもしれない知識ということで」

「……そうですね」

「どうされました?」


 ちょっと生返事っぽい返答をする彼女が気になって視線をやると、少し当惑した表情で俺を見つめていた。黙って彼女の様子をうかがっていると、やがて静かに口を開いた。


「人前では、その手袋をつけないでくださいね」

「大丈夫です。売店の子にも言われましたし、そういう分別はありますから」

「でしたら大丈夫です……あの、あなたを疑うわけじゃなくって、何かと目をつけられる立場ですから」

「……そうですね、売店の子にも心配されました」

「……売店の子って、どういった方です?」

「シエラって子ですけど」


 俺が答えると、それまで真面目だった彼女の顔が少し緩んで、小さな笑い声が漏れた。どうも知り合いのようだ。


「あまり、心配かけさせてはいけませんよ?」

「そうですね、気をつけます」


 確かに、こういうことで余計に心配させちゃいけない。それも、立場の違う2人から似たように心配されたんじゃ、俺の危なっかしさは相当なもんなんだろう。これからはもっと気をつけたほうがいいな。



「ほんと、気をつけてくださいね」

「いや、言わせたのそっちだろ?」

「まー、そーですけど」


 茶を飲みながらメルと談笑していると、結局はあちらのペースに乗せられてメモの内容のほとんどを話してしまった。さすがに、天文院とのつながりとか初日のことは伏せておいたけど。

 指輪と手袋の組み合わせに関してはすでに知っていたようで驚きはなかったものの、「魔法を覚えて数ヶ月の人間の発想ではない」ということで感心しつつ呆れられた。


「……おかげさまで面白いお話を聞けました。手袋の方は、なりすまし目的の使用例は知ってますが、魔法の妨害に使うというのは初耳ですね」

「人のマナを盗まないといけないから、どうやってやるのか雲を掴むような感じだけど」

「何か進展ありましたら、お願いします。僕の方も手助けできることがあれば協力します」

「協力か……別件だけど、ちょっと頼んでいい?」

「なんです?」


 実は前からやってみたい魔法があった。敵が撃った魔法を打ち消すやつだ。光盾が近い働きをするのかもしれないけど、できれば攻撃以外の魔法にも効果があるやつがいい。そういう魔法に、前世でやってたカードゲームの影響もあって、密かに憧れていた。

 しかし、文献を読み漁っても教本を読みこんでも、そういった魔法には出会わなかった。上のランクではあるのかもしれないけど、図書館の本のどれにも、それらしいのは載ってなかったから望み薄だった。

 今回ダメ元でメルに聞いてみたものの、彼もそういう魔法は聞いたことがないようだ。


「当てて相殺するっていうのであれば、魔法というよりはテクニックとして存在するんですけど、そういうのをお求めってことじゃないですもんね」

「うん、魔法を消すためだけの魔法があればって思うんだけど、やっぱないか」

「一応探してみます。あまり期待はしないでください」

「わかった。他にもちょっと探してもらいたいのがあるんだけど、大丈夫?」


 すると彼は朗らかな笑顔で白紙を俺の方に差し出した。


「そちらにご注文をどうぞ」

「わかった」


 差し出された紙に、ざっくりと調べてもらいたい魔法を書きつける。一通り書き終えたところで紙を戻すと、彼は少し真剣な表情になった。


「……なるほど、どれだけご期待に添えるかわかりませんが……うーん。1週間後にギルドで待ち合わせでどうです?」

「1週間で大丈夫?」

「一応、心当たりがありますので。すぐにお伝えしてもいいんですけど、他にもないか探してみたいなってところです」

「わかった。1週間後ね」


 話がまとまったところで、俺は手帳に予定を書き込んだ。事情通で物知りの友人がいると、こういうとき本当に助かる。彼も俺のことは面白い情報源と思ってくれているようで、いい取引ができているようだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る