第2813話 結び:最終日
観光客として来た
……まぁ若干名「なら!」と言いかけたが、その瞬間、既に引き下がっていた
「……。まぁ、流石に
全く別物とすら言えるからな。一応
みたいな事もありつつ、プレオープンして良かったなと割と全力で思いながら対応しつつ迎えた日曜日。プレオープン最終日って事で、ここまでにもまして人が詰めかけてきた。
出禁にされた人はともかく、うっかり通行証(スタンプラリー)を完成させて「第一候補」に会って帰ってった人は、もう一度挑戦する事自体は出来るからな。一度クリアしているからサクサク進められるだろうし、途中で止めるか「第一候補」に会わずに内部をうろうろする、というのは掲示板で広まったらしいし。
ただクランハウス内で動く人数が増えると、対応する側は忙しくなる。もちろん一番忙しいのは「第四候補」と「第五候補」なのだが、私の所もそれなりに人数が増えてきた。
「クエスト風の困りごと相談と、それに伴う町歩きがかなり好評のようですね。何よりです。会話の切っ掛けにもなるようですし」
もちろん移住組を含めたうちにいる住民にダメな意味で手を出そうものなら、見回りをしているうちの子はもちろん、入り浸って満喫している可愛い好き
なんかうちの子の話を聞く限り、“天秤にして断罪”の神の神官さんも結構ふれあい牧場とかのんびり馬車旅風コースとかを楽しんでいるようだが……ま、まぁ、あくまで神官として反してはいけないのは社会のルールであって、楽しい事を楽しんじゃいけないって訳では無いからな。要は程度の問題だ。うん。
一応夜のログインの終わりには、プレオープン終了のアナウンスと同時に挨拶をして、最後までぐずって帰らない人がいたら帰ってもらう(意訳)予定となっている。だから午後に多めにログインして、なおかつ夜は途中で一度ログアウトする予定だ。
「あっ、姫さんいた!!」
「おやサーニャ、お帰りなさい。疲れは取れましたか?」
「いやまぁそりゃお城のベッドで10日も寝てればね!? むしろそこから寝過ぎでお腹減ったのと勘を戻すのが大変だったよ! ……いやそうじゃなくて! 新しい拠点って聞いてたら、こう、広くない!?」
「まぁ広いですね。文字通り山ほど「異空の箱庭」を使いましたから。『アウセラー・クローネ』の
「思ってた以上に広かった! え、でも、あっそうかじゃあ地下もあるって事!?」
「ありますよ。場所に寄りますけど、特に外周ぐるりとそれぞれのエリアの境は、防衛の必要もあるって事でしっかり」
「何で境目の地下で防衛……あ、あーそっかそうだった、“採録にして承継”の神の……」
いやーサーニャは相変わらずリアクションが良いな。現婚約者を倒す事で自分が婚約者になれる(誤解)婚約者候補との戦いは、プレオープンと同時に終わった筈なんだが、来ないなーと思ってたら。
しかし『勇者』になったサーニャでまず10日も寝てたとか、本当にどんな勢いで戦闘してたのか。……後で
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