第2370話 70枚目:大部屋到着
どうやら大型の鎧は、部屋に
しかしかなりの大人数……これでもまだ人数的には足りないようだが……になっている上に、どうやら次の大部屋に繋がる穴は1ヵ所しか開かないらしい。すなわち、突入開始から完了まで、そこそこ時間がかかるって事だ。
なおかつ、相手は大型で3体いる。足止めの難易度も高いし、恐らく無限回復だ。普通に厄介だな。
「まぁ触れば回復するなら、触らせなきゃいいだけの話で」
「具体的には空気の層を挟んでボコる」
「こんだけ人数いりゃ、高ノックバック攻撃でお手玉も出来そうじゃね?」
「天井に当たっても回復するけどな」
普通に厄介なんだが、普通程度ならどうとでも出来るのが最前線で中心を張れる
という訳でさくさく方針決定。まず私を先頭にして、素早さが高い順に
突入したらまず大型の鎧付きモンスターの気を引いて入口から引き離す。人数を増やして翻弄しつつ、タイミングを見て特大の空気の足場を床の上に設置。無限回復を阻止した状態で火力を集中し、削り切る。以上である。
「しかし中が空っぽという話でしたが、鎧が薄くなるのは変わらないんですね」
「変わられると困る件」
「でもあれで全身覆えなくなったらどうなるんだろうな?」
「鎧が浮いてるんじゃね」
「中身が補充される……?」
「こえーよ」
何が補充されるんだろうね。とはいえ何かが補充されるというより、一定以下の厚みになったら小さくなるとかじゃないかな。たぶん。
ちなみに、順番が後になる
さっさと「第一候補」も上の大部屋に移動してしまえばいい気もするが、一応な。ここまできて改めて分断って事はないだろうけど、非常に出力の高い領域スキルが展開されて、何か反応されても困るし。
「まぁ一番は大部屋と言ったものの、中にいる鎧付きモンスター3体が詰まってしまいそうな大きさしかないんですけど」
「床に空気の層作ったらそれだけで詰まるんじゃね?」
「天井と壁に触ってても再生するんだよなぁ……」
「詰めて身動き封じて出口探すのが正解だったりして」
まぁそんな事は言っていたものの、実力で最高峰にいる
詰まりそうというか、実際詰まって身動きが取れなくなったまま再生し続ける、というのは、床だけではなく壁と天井にも空気の足場を設置する事で対応した。そのせいで余計に詰まったような気がしないでもないが、まぁ、何とかなったので良し。
やはりがらんどうの鎧は薄さが一定以下になると小さくなったので、既に慣れた
「ちぃ姫ー、お代わりないみたいだから魔法解除してー」
「部屋調べるわー」
「その前に「第一候補」を呼んできた方がいいのでは? 今までと同じパターンなら、領域スキルの方が早そうですけど」
「それもせやな」
「おーい、終わったから合流よろー」
これで出口だと思ってたんだが、部屋の大きさを見るとそうでもない気がしてきたんだよな。まぁ今までに比べれば、人数的に動きやすいのは確かなんだけど。
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