王子サマの恋
私は運命の恋をした。彼女と出会ったときに、私たちは心が通じたと感じた。彼女もきっとそうだろう。にっこりと笑いながら感謝を述べてくれた。
思わず、より近づいてしまう。彼女は慣れていないのか、照れながら距離をとった。そんなところも私の婚約者と違う。
なんて可愛らしいんだろう。
それからいける日は毎回彼女の元へ行った。
やっぱり笑顔で迎えてくれる。
私たちのことを心配して、毎回来なくてもいいんですよ、疲れますよね?と言ってくれるが、君に会えば疲れなんて取れるんだ、といえば、そうですか。と微笑んでくれた。
その表情が儚げで、ますます彼女を守りたくなった。
だから私は自分の側近候補たちを連れて彼女の元へ行った。彼女に会って、シジュンはふむ、と興味深げに見つめていた。彼女は優秀らしいから、きっと話が合うだろう。
カイトはずっと前から彼女に興味を持っていた。彼女はなんでも珍しい魔力を持っているらしいから。
アロイスは決闘を申し込んでいた。彼女はか弱いのだから、そんなことをしてはいけない。あの美しい体に傷をつけるだなんて。
今度、魔法を使っての実習がある。ペア制だから、彼女を誘おう。きっと喜んでくれる。シジュンたちもきっと彼女と組みたいだろうから、早めに誘わなくては。
私と彼女、マリアの邪魔はさせない。
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