ミネルヴァのフクロウ

 呼び掛けられたレイナは、殆ど反射的に声がした方へと振り向いていた。

 レイナの背後には、一人の男が立っていた。口髭を携えた中年の男性で、四十代ぐらいのヨーロッパ人に見える。彼は白衣を纏い如何にも学者風の風貌だったが、しかしその身体は筋肉隆々で、クマにも勝てそうなぐらい逞しい。厳つい風貌の顔に掛けている眼鏡が、なんだかシュールな小道具に見えた。

 レイナの知り合いに、このような男性はいない。怪しい人だったらどうしよう……と思い僅かに後退り。


「こっちに来るんだ! 巻き込まれるぞ!」


 すると男はとても必死な様子でレイナの傍まで駆け寄り、レイナの手を掴むや引っ張った。見た目通りの強い力に、小学生であるレイナには抗う事も儘ならない。されるがまま引っ張られていく。

 引っ張られると、当然近くで戦っていた巨大生物達とも離れてしまう。


「あっ……」


 レイナは反射的に手を伸ばすが、その手は何十メートルも伸びてはくれない。

 巨大生物から逃げるように走り出す男と共に、レイナは何処かへと引きずられていく。

 どちらのものとも分からぬ誇らしげな雄叫びが響いたのは、それから間もなくの事であった。

 ……………

 ………

 …


「此処まで来れば安全……ではないけど、比較的休める場所だよ。そこの倒木に座って少し休むと良い」


「う、うん……」


 白衣姿の男に言われ、レイナは近くにあった倒木に腰掛ける。次いでおどおどと、周囲を見渡した。

 男に連れられてきたのは、森の外にある崖の側だった。ただし自分が落ちてきたのとは恐らく違う崖だとレイナは思う。何故なら周りには草があまり生えておらず、剥き出しの地面が見える場所だったから。大きなテントや金属コンテナも置かれていて、それなりの期間滞在するための『準備』が整えられている。よもや自分が逃げ惑っていた時間の間に、草刈りとこれらの運搬を済ませた訳ではないだろう。

 この場には白衣姿の男の他にも、二人ほどの迷彩服姿の男性が居た。屈強な身体付きをしている彼等はレイナを見向きもせず、森の方をじっと見ている。そしてその手に握られているのは、大きな銃。ゲームや映画に出てくる、所謂アサルトライフルだろうか。

 アサルトライフルは戦争でも使われる銃だ。撃たれたら人なんて簡単に死んでしまうし、笠蛇ぐらいなら倒せそうだが……あの巨大生物達には、気付いてもらえるかすら怪しいだろう。


「ココアと水、どちらを飲むかい?」


 一通り辺りを見渡すと、何時の間に用意したのか、白衣姿の男はコップを二つ持ってレイナに近付いてきた。湯気が立ち昇っている方がココア入りだろうか。

 なんとなく温かいものが飲みたかったので、レイナはココア入りの方を受け取る。口に含むとほろ苦さと甘さが広がり、心が安らいだ……安らぐという事は少なからず緊張していた訳で、レイナはここで初めて自分が緊張していたのだと気付く。


「落ち着いたかい?」


「……うん」


「良し、じゃあ少し話を聞かせてくれないかな?」


 白衣姿の男のお願いに、レイナはこくりと頷く。男はにっこりと優しい笑みを浮かべた。


「まずは自己紹介。僕はヘンリー・ブラウン。君は?」


「……レイナ、エインズワーズ」


「レイナちゃんか。可愛い名前だ。君は、どうしてこの森にやってきたんだい?」


「えっと、虫を捕まえようと思って、森の中を歩いていたら迷って……それで足を滑らせて、崖から落ちたら此処に着いた」


「おーぅ、中々お転婆なようだね。僕も若い頃は、よく夜中に家を抜け出たものだよ」


 白衣の男ことヘンリーは、厳つい顔に浮かべた爽やかな笑みと共に感想を述べる。嫌味に聞こえないのは本心からか、それとも取り繕うのが上手いのか。レイナには分からない。

 分からないといえば、あの巨大生物……いや、この森に暮らす生物についてもだ。


「あの、私からも、一つ訊いて良い?」


「答えられる事ならなんでも」


「じゃあ……この森の生き物は、なんなの? 此処の生き物は、私の知ってる生き物と全然違う。勿論地球の生き物全部を知ってる訳じゃないけど、でも……」


「落ち着いて。ちゃんと教えてあげるから」


 途中から早口になってしまったレイナを、ヘンリーは優しく宥める。レイナは口をぐっと閉じ、まだまだ飛び出そうとする言葉を飲み込んだ。

 ヘンリーはレイナが落ち着いたのを見てから、柔らかに微笑み、ゆっくりとした口振りで話し始める。


「地球は、人間のものじゃない」


 ただし出てきた単語は、決して穏やかなものではなかったが。


「レイナちゃんは、この国の生まれかな?」


「ううん、日本だよ。暮らしてるのも日本」


「そうか。まぁ、日本でもイギリスでも大した違いはないかな。良し、では一つ質問をしよう。日本では、いきなり猛獣に襲われて食べられちゃう事件はよく起きてるかい?」


「……そんなにはないよ。クマに襲われたとかは聞くけど、年に何回かだけ」


「そうだろうね。日本はとても安全な国だ。道を歩いていて、いきなり猛獣に襲われる心配はない。仮に大きなクマが現れても、銃を使えば簡単に退治出来る」


 ばーんっ、と口ずさみながら、ヘンリーは指を鉄砲の形にして撃つ真似をする。


「それじゃあ次の質問だ。もしも人を食べてしまう、それでいて銃どころか戦車も敵わない怪物が町に現れたら、どう思う?」


「……そんな凄い生き物なんて始めて見るから、ワクワクする?」


「おう、そう来たか。少年の心を持ってるねぇ」


「あくまで私はそう思うだけ。普通なら、怖いって思うんじゃないかしら」


「うん、わざわざありがとう。そう、普通の人にとってはとても怖い。そして今の人間は、生き物を怖がる事を忘れてしまった」


 レイナの『客観的』な方の答えに同意するヘンリー。言葉は優しく、けれどもその顔は何時の間にか真剣なものになっていた。

 ここから先の話は、きっと今まで以上に真面目なものになるのだろう。それを察したレイナは佇まいを直す。ヘンリーは、ぽつりと話し始めた。


「この星には、人間がどう足掻いても敵わない生き物なんて幾らでも存在する。なのに人間は彼等がいない場所で、ひたすら下を見つめながら自分達が支配者だと言い続け、ついにそれを信じてしまった。今更自分達がちっぽけな虫けらだなんて認められない。もしも現実を突き付けられたら、酷く混乱し、長年掛けて築き上げた秩序が滅茶苦茶になるかも知れない」


「……なんとなく読めた。つまり社会の混乱を起こさないため、あなた達の『組織』は此処の生き物達の事を秘密にしているのね」


「ご名答。察しが良いね」


「漫画とかアニメで見たもん、そういうやつ。でも人間って、そこまでアホじゃないと思うけど」


「そうかもね。だけどそうじゃないかも知れない。失敗したら取り返しが付かない事を、試しでやる訳にはいかないだろう?」


 ヘンリーの意見に、確かに、とレイナは納得する。成功してもメリットはあまりなく、失敗したら取り返しの付かないデメリットがあるのなら、隠しておく方が良さそうだ。

 ……レイナが何年も前から自室の奥深くに隠している、うっかり割ってしまったガラス製のコップのように。


「それに人間ってのは恐怖を隣人に出来ないからね。自分達の手に負えない生物なんて認められず、必ず退治しようとするだろう。安全とか安心のためにね」


「町に降りてきたクマを殺すように?」


「正解。まぁ、ついさっきあの二匹の戦いを見た君なら、まず人間は勝てないと分かるだろうけど……彼等もあくまで野生動物の一つ。環境破壊などを活用すれば、絶滅に追い込めるかも知れない。万が一にも彼等を根絶やしにしまったら、それはそれで問題だ。何故だか分かるかな?」


「そんなの簡単な話よ。あの虫達が野生動物なら、絶滅させたら生態系のバランスが崩れるじゃない」


 馬鹿にしないで。そんな気持ちを込めて答えると、ヘンリーは驚くように目を見開く。それも大袈裟なではなく、心底といった様子で。

 レイナとしては実に不愉快である。

 これでも生物好きなのだ。生態系が大切なものである事は分かっている。この森で出会った巨大昆虫や巨大カタツムリにも、何かしらの役目がある筈だ。例えばもしも彼等を絶滅させたなら、あの二匹が餌としている種が大発生するかも知れない。オオカミの絶滅が、シカなどの大量発生を招くように。

 安易な駆除が人間をより困らせるのは、先人達の失敗歴史が教えてくれるのだ。


「何よ、子供だから分からないと思ったの?」


「あ、いや、すまないね。人間というのは調子の良い生き物で、自分達を危険に晒すすものは倒しても問題ないと考えてしまうものなのさ。みんなが君のように自然界の秩序をちゃんと理解してるなら、僕達も苦労はないんだけどね」


「ふーん……」


 心底嘆くような語り口。ヘンリーがどんな経験をしてきたかなどレイナには知りようもないが、相当の苦労を重ねてきた事は窺い知れた。

 『一般人』というものがどれだけ恐ろしい生き物を拒むのか、生き物大好きなレイナにはよく分からない。しかし人間というのは、例え人間同士であっても不信や価値観の違いで殺し合う生き物だ。理解出来ない、理解の及ばない存在に対し優しくするとは、確かに思えない。政治家や軍人でも、恐らく考えはそう変わるまい。

 なんのブレーキもなければ、感情のまま人々は恐怖の根絶に挑むだろう。それが自分達の立つ薄氷を金槌で滅多打ちにする行為だと気付かぬまま。

 ヘンリー達が、そのブレーキの役目を担ってきたのだ。生態系の破壊による、人間社会への悲劇を起こさないために。


「ところでもしもの話なんだけど、私が見たあの大きな昆虫とカタツムリがいなくなったら、何が起きるの?」


「うーん。あくまで推測だけど、多分イギリス人が全員死ぬんじゃないかな? あと海洋汚染により、ヨーロッパからアフリカ沿岸部の漁獲量が激減するかもね。不漁を起因にする死者の予測は、確かざっと二千万人だったかなぁ」


「……はい?」


 さらりと語られた『予測』に、今度はレイナが目を丸くした。

 確かに生態系の異変が人間に被害をもたらす事はあるが……けれどもそんな、約六千万人イギリス人全員が死ぬなんて、考えもしていなかったのだから。それどころか被害がグレートブリテン島を超え、アフリカにまで達するなど意味が分からない。

 困惑するレイナに、ヘンリーは淡々と、しかし眼差しを鋭くしながら教えてくれる。


「この地はね、イギリス全土にある地下水の約八割が通っているんだ。あくまで通過点で、地下水はイギリス全土を循環している。そしてこの地下水には、大量の有害物質が含まれている」


「有害物質……強酸、とか?」


「惜しい。それは有害物質が変化した結果だね。正解はイギリス中の植物が作り出した、殺虫機能や発ガン性を持つ物質だよ」


「殺虫、発ガン性物質……」


「それらの物質は枯死した植物体が分解される過程で地面に染み込み、地下水に溶け込んでいく。先程話したように、この地にはイギリスに流れる地下水の八割が来ている状態だ。常に大量の有害物質に満ち、土壌は汚染され……その中で進化した植物達は、ある特殊な力を手に入れた」


「特殊?」


「毒物を栄養に変える力さ」


 ヘンリーは一旦言葉を区切り、レイナが理解するのを待つ。レイナが息を飲むと、彼は再び話し始める。


「此処らの植物は地下水に溶け込んだそれら有害物質を、特殊な有機化合物に合成して貯蔵する性質があるんだ。この有機化合物は極めて不安定な状態で、他の物質に触れるとすぐに化学反応を起こして浸食。あたかも強酸のように振る舞う。反面、体内で上手く反応させれば莫大なエネルギー……具体的には炭水化物の十倍もの熱量を生成する事が可能だ。この大量のエネルギーにより、ここの生物は通常では考えられない巨体を手に出来たと考えられている」


「……………栄養なんだ、アレ」


「人間用のサプリメントにするには、問題が多過ぎるんだけどね……話を本題に戻そう。此処の植物は汁であらゆるものを溶解させる危険種であるのと同時に、イギリス国土の汚染をせっせと分解してくれている立役者という訳だ。君が出会った昆虫とカタツムリは、この森の木々を食べて、植物達の個体数を調整している。カタツムリと昆虫の個体数は、彼等が互いに殺し合う事で適度な水準となっている。この森は、そうしたバランスで成り立っているのさ」


 もしもカタツムリと巨大昆虫が共に滅びたなら、植物達は増えに増え、森の外にも出て行くかも知れない。なんでも溶かしてしまう汁を持つ植物が、イギリス中を覆う事になるだろう。

 逆にカタツムリか巨大昆虫のどちらかが滅びれば、今度は生き残った種が際限なく繁殖する事になる。そうなれば餌である植物は数を大きく減らし、地下水の浄化能力が低下。イギリス全土の土壌に汚染が蓄積していき、やがて人が住めなくなるだろう。

 彼等が命を賭けて戦うからこそ、人智を超えた力を持つからこそ、このイギリスの地は人が住めるものとなっている。彼等を滅ぼす事は、イギリス人を滅ぼす事に他ならない。

 そんな事、レイナは知らなかった。

 この地だけが特別なのだろうか?

 いいや違う。ヘンリーは「この星は人間のものじゃない」と語っていた。あの虫達と植物が支配しているのは、精々イギリスの大地。地球の支配者と呼ぶのは流石に過言である。

 彼の言葉通りなら、この世界にはまだまだ、もっともっと、たくさんの『すごい生き物』が居る筈だ。混乱を招くという理由で秘密にされた、想像も付かない命が存在している。

 ――――知りたい。知らないままではいられない。

 そのためには……


「さてと。そろそろ体力は回復したかな? 歩けるようになったなら、君を町まで送り届けてあげようと思うんだけど」


 考え込むレイナの背中を、ヘンリーは支えるようにそっと触る。レイナは我に返ると、ちょっと意地の悪い笑みを浮かべた。


「あら、口封じとかしないの? 此処に住む生物の事は、世間には秘密なんでしょ?」


「悲しい事に、今の人類は人智を超えた生物の存在なんて信じないんだ。君がどれだけ喚いても、世の人々は決して耳を傾けてはくれない。むしろ君を行方不明にして、この森に興味を持たれる方が危険というものさ」


「じゃあ、私のおじいちゃんが政府の偉い人だとしても、同じ答えを返せる?」


「……ふむ」


 レイナの言葉に、ヘンリーが僅かに口ごもる。

 確かに、ただの子供であるレイナの言葉なら殆どの人は信じないだろう。けれども身内ならばどうだ? その身内が政府関係者ならば、ちょっと森の中を調べるぐらいはしてくれるかも知れない。レイナでもうっかり辿り着けたのだ。大人達が少し本気になれば、きっとこの場所を見付けられる。見付けてしまえば、表沙汰になるのは時間の問題だ。

 ちなみにレイナの祖父はただの自営業者である。つまりこれはハッタリ。調べれば簡単にバレてしまうだろう。

 そもそもレイナは、ヘンリー達を脅そうなんて気はない。ヘンリーも、レイナの表情を見て気付いたのだろう……楽しそうにも困り果てたようにも見える表情を浮かべた。


「それは困った。何が狙いかな?」


「別に、何かが欲しいって訳じゃないわ。一つだけ教えてくれれば良いの」


 レイナはそう言うと、ヘンリーの耳元に顔を寄せる。ヘンリーもレイナの方に身体を傾けてきた。

 今にも触れそうなぐらい近付いてきたヘンリーの耳に向けて、レイナはひそひそと、けれども楽しげな口調でこう告げた。


「あなた達の仲間になるには、どうしたら良いのかしら?」

























 ――――十年後。


 世界の何処かにある、コンクリートの壁に囲まれた一室。


「……若干二十歳にして、過酷な環境に生息する新種の昆虫を二十六種発見・命名。絶滅したと思われた種を三種再発見し、また食性すら不明だった九種の昆虫の生態系での役割の一端を解明した。文句の付けようがない優秀さだ。いっそ呆れるほどに」


 つらつらと、『彼女』が築き上げた功績が読み上げられる。

 語るのは眼鏡を掛けた筋肉隆々の ― しかし十年前に比べて少し痩せた ― 西洋人。小さなデスクに着いている彼は片手で眼鏡の位置を整えながら、ちらりと『彼女』の方を見遣る。

 彼女は、十年前と比べてとても背が伸びていた。黒い髪はポニーテールの形で纏められ、喜ぶ犬の尾のようにふりふりと揺れ動く。胸も女性らしく大きくなり、大人の魅力を振りまいている。それでいて煌めく瞳は子供の時となんら変わらず、口許に浮かぶ笑みは今にもはしゃぎ出しそうなぐらい明るい。

 彼女――――レイナ・エインズワーズは、二十歳になった。

 十年前の彼女を知る男・ヘンリーは、大きくなったレイナを見て笑みを浮かべる。喜ぶようにも、呆れるようにも見える笑みだ。


「世界一有名な学者になれたら、組織が君をスカウトするだろう……まさか本当にやるとは思わなかったよ」


「んふふふふ、どーよ私の実力は。でも世界一はまだまぁ遠いと思ってたんだけど、意外と簡単だったわね」


「あれは君に諦めてもらうための方便だったんだけどなぁー……まぁ、いいや」


 ヘンリーはぼそぼそ呟き、やがて諦めたように肩を竦める。

 それから彼は席を立ち、レイナの下へとやってきた。


「さて。最後に、一つ訊こう。君は何故、我々の組織への参加を望んだ?」


 ヘンリーは問う。レイナは一瞬キョトンとした後、笑みを浮かべた。

 その笑みは勝ち気で、自信に満ち溢れ、挫折を知らず、後悔もしていない……そして何より輝いている。

 レイナは最高の笑顔と共に答えた。


「そんなの、楽しそうだからに決まってるじゃない! 私の知らない、ううん、誰も知らない凄い生き物達の事を調べられるなんて……わくわくして堪らないわ!」


 なんの躊躇もなく、堂々と告げられる言葉。

 人智を超える生物の解明をしようというのに、何処までも能天気な動機。臆面もなくそんな己の想いを語り、あまつさえ胸まで張る始末。

 されどレイナの答えを聞いて、ヘンリーは笑った。嬉しそうに、或いは褒めるように。ズレた眼鏡を直した彼は、レイナに自らの手を差し出す。

 レイナが彼の手を握り締めるのに、迷いなどなかった。ガッチリと握り、離そうとしない『少女』の手を、ヘンリーは笑いを堪えながら見つめる。


「君は我が組織に相応しい人材だ。ようこそ、レイナ・エインズワーズ。我々『ミネルヴァのフクロウ』は君を歓迎するよ」


 この言葉と共に、レイナの秘密組織『ミネルヴァのフクロウ』への加入が決定したのであった。

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