お姉さんを犬扱いしてみた
ハイポーション10本を薬師ギルドに持って行き、ここでも受付のお姉さん、リリルリさん(23)をからかって遊んでみました。
「ハイポーション! じゃなくてロトルルちゃん。いらっしゃい!」
「……傷付きました。錬金ギルドに行こうと思います」
「わあああっ! ごめんごめんっ! 違うのっ! 今のは違うのよっ!」
「お姉さんは人を物としか見ていないんですね……。ショックです……」
「本当にごめんなさい! 悪気なんてこれっぽっちも無いのよ! 信じてっ!」
「言葉だけじゃ……」
「なんでも! なんでも言う事聞くからっ!」
「ん、今、なんでもって言いましたね?」
「え? ええっ! 私に出来る事ならなんでもするわ!」
「それじゃあ、お手してください。はい、お手」
右手をお姉さんの前に差し出して、犬にお手をねだるポーズ。
「犬じゃないけど……。なんでもって言っちゃったし、それぐらいなら……はい、お手」
カウンターから出て来たお姉さんが立ったままお手をしてきました。ダメダメです。
「ちゃんとしゃがんでお手してください」
「ええ、しょうがないなぁ。はい、お手」
「おかわり」
「むぅ、おかわり」
「ちんちん」
「ちっ!? それはダメっ!」
「錬金」
「くうううううっ! ちんちんッ!」
「よしよしよしよし!」
犬にする様にお姉さんを可愛がってあげました。大満足です!
「あー、恥ずかしい! 誰も来なくて良かったぁ」
手をぱたぱたと扇いで真っ赤になった顔を冷やそうとしてます。お姉さん可愛い。
「じゃあ、今日のハイポーション10本です」
リュックからカウンターに一本ずつハイポーションの入ったビンを並べていきます。
「10本!? 全部ホンモノよね!? 鑑定鑑定……うわっ、ホンモノだ……」
「今日はいくらですか?」
「き、昨日と同じよ? もしかして値段交渉かしら?」
「いえ、同じなら良いですけど、あ、昨日と同じでカードに」
「はいはい。100万エルっと、はい、どうぞ」
カードに100万エル分しっかりと記帳されているのを確認しました。へへへ、ぼろい商売やで。
「それと、お姉さんさえ良かったらなんですけど、私のペットになりませんか?」
「なっ!? 何言ってるのよっ!? さっきのはあくまでお詫びとして!」
「お姉さんの為だけにハイポーションを作ってあげますよ?」
「え……」
「私のペットになってくれるのなら、お姉さんの為だけにハイポーションを作ってプレゼントしてあげます。どうですか?」
「いや、そんな、こと……。本気で言ってるの……?」
「明日も来ます。考えておいてくださいね?」
「あ、ちょっと、まっ!」
不敵な笑みを残して立ち去る謎のドS幼女であった。
森に行く道中、先程まで仕出かしてしまった行為を思い出して悶絶しながら、アイテム集めを開始しました。
前世のオタク君はおとなしかったみたいですが、今世の私は超ドSみたいですね。
お姉さんイジメは本当に楽しいんです。あとでしっぺ返し来そうですけど……。その時はその時です!
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