第27話
――出て行け!
――くそっ。
静かになった。
そのまま待っているとミキが語りかけてきた。
――やったわ。あいついなくなったわよ。
――そうか。それはよかった。
――二人の愛の力ね。
――そう、俺たちの仲は誰にも壊せないぞ。
――そうよ、そうよ。
――ミキ。
――まさと。
――ミキ。
――まさと。
また始まった。
いつものパターンだが、俺はこれが大好きなのだから仕方がない。
それから数十回それを繰り返して、ミキがおやすみなさいを言い、俺がおやすみなさいを言って終わるのだ。
そしてミキはいなくなる。
これもいつものことだ。
次の日、朝ミキにおはようを言い、返事がないのを確認してから大学に向かった。
大学でゼミに参加していると、一人の女の子が話しかけてきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます