第4章 第4話

ここからはSeregranceと共に、こちらから仕掛ける。


俺が攻撃を仕掛け、反撃を盾で防ぎ、防御行動が取れない敵をSeregranceが仕留める。

Seregranceに攻撃を仕掛けたプレイヤーは、俺がメイスで消し飛ばす。

浮足立っていたプレイヤーを15人、一気に刈り取る。



待ちぼうけを喰らっていた1か月、ぼーっと過ごしていた訳じゃない。

普段の戦闘では上がらない熟練度の上昇、そして2人で戦う時の連携をひたすら練り上げた。

特に「型」の熟練度については研究も進んでいて、使えるキャンセル技も増えていた。



俺とSeregranceが360度満遍なく視線を配っていたせいもあるかもしれない。

だんだんと他のパーティー同士の小競り合いが静まり、

闘技場中心にいる2人対残りという雰囲気ができあがっていた。


残りは22人。セレと2人で倒した28人に加え、

他パーティー同士の戦いでも6人減っているようだった。

この時点で壊滅したパーティーは存在しない。

全体の人数が減っとしても、こちらの2人パーティーに対して

連携がバッチリの8人パーティーだったりすると分が悪い。

意識的に各パーティーを均等に減らすように心掛けていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る