第2話 深まる謎

宮川庄之助改め宮川美濃ノ守庄之助は、かくして美濃部の地に10万石で封入することとなった。

  

              ~美濃部封入での道中にて~

宮川「一つおぬしに聞いてもよいか?」

美濃部までの案内人「何でございましょう。」

宮川「大名の国入りにも関わらず、道中見送りの者どころか付き従う家臣すらいないというのはなぜじゃ?そして、なぜわしは縄で結ばれておるのじゃ?」

案内人「何の話でしょうか?」

宮川「いや、だから!」

案内人「いや~今日は、いい天気でございますな~」

宮川(何か怪しいぞ…。)


              ~美濃部の国境~

案内人「では、私はこれで」

宮川「え?まだ入城してはおらぬが、、、って、おいなぜ逃げるのじゃ!」

案内人「お許しくださいーーーー(泣)、城までの地図は書簡に記してあります!うわぁぁぁぁあぁ」

宮川「まっ待て!」

宮川「????????????行ってしまった…。」


              ~美濃部の関所~


宮川「しばし、ここで休むとするか…。しかし、この国は、何かおかしいぞ…。付き従う家来はおらず、案内人は逃げ出し、国境を越えてから一度も人という人を見ていない、そして美濃部は内陸国であるにもかかわらず、なぜか赤潮の匂いがする…。」


宮川「城までは…あと少しじゃな…。」



                第二回完


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海の呼ぶ声 kindness2 @kindness2

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