海の呼ぶ声

kindness2

第1話 幕府からの呼び出し

20XX年、各国の利害関係が衝突し戦争がいつ起きてもおかしくない状況だった。

しかし、日本の体制は江戸時代に戻ってしまったのだ!!

この物語は、そんな世界線での一人の旗本のお話です。

彼の名は、「宮川 庄之助」。五年ほど前に家督を譲り受け、石高200石のしがない旗本である。そんな彼が、今日幕府に呼び出されたのだ…。


宮川「将軍直々のお呼び出し…。いったい何のことであろうか。」

宮川家の家来A「兵役ではないでしょうか。」

宮川「兵役?戦でもあるのか?」

宮川家の家臣A「海の向こうでは、今にも大きな戦が起こりそうだとか…。

        その対策かもしれませぬ。」

宮川「栄転ではないのか…。」


             ~江戸城~

将軍「登城、ご苦労であった。」

宮川「ははっ」

将軍「時に宮川、おぬし身は固めておるか?」

宮川「お恥ずかしいことにまだでございます。何か良いお話があれば、是非…。」

将軍「そんなそなたに朗報じゃ、美濃部10万石を与える」

宮川「へ?」

将軍「というのもじゃな、」

老中「将軍様、仔細を話してはなりませぬ。」

将軍「しまった、、、まぁ良い、宮川!おぬしは今日から、美濃ノ守じゃ!絶対に 美濃部から出るなよ?(圧力)」

宮川「????????」

老中「無礼者!早う返事をせよ!」

宮川「あ、、有難き幸せ!」


          宮川は、よい土産話が出来たと喜んで帰っていった。


老中「これで、日本の平和は守られますな…。」

将軍「かわいそうなことをした…。」

老中「致し方ございません。」

将軍「うむ…。」



         

                 第一話完

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