第103話 賢者の宝石失敗

 一方、ケトンとミクはマインドの統合失調術で苦しんでいた。

ケトン:なんかいろんな考えが噴出してくる。

ミク:何かに操られている感じもする。

アインシュタイン:また、症状は再発したか。賢者の宝石はもう少しでできる。

ウラン:ケトン。ミク。これが治れば、気持ちがものすごくすっきりする。それまでの辛抱だ。

ローラ:賢者の宝石ができたら私の呪文で早く治してあげるからね。

ケトン:アイン。また薬をくれ。

アインシュタイン:わかった。

 と、ケトンとミクは薬を何回も飲んでいた。

 そして数分後、賢者の宝石は完成した。

アインシュタイン:ケトン。ミク。できたぞ。

 ケトンとミクはホッとした。

ローラ:じゃあ、ケトン。ミク。賢者の宝石を持って頭に乗せて。

 と、ローラは呪文は唱えた。

ローラ:『賢者の宝石よ。ケトンとミクにに九識の力を目覚めさせたまえ。』

 賢者の宝石は光った。が、ケトンとミクは治らない。

ウラン:どうだケトン。

ケトン:だめだ。治らない。

ローラ:どうして。

アインシュタイン:やっぱりだめか。ケトンとミクはこの世界の者ではない。体の構造もこの世界の者をは違うのだ。

ウラン:どうすれば治るんだ?

アインシュタイン:気功を身につけるしかあるまい。

ケトン:アイン。俺はカイン王国が心配だ。何かあるかもしれない。

ベンゼン:そのようだ。デカン国王の気が感じられん。ヘキサンもだ。

ローラ:ケトン。ミク。私、胸騒ぎがする。一度カイン王国へ戻るね。

ウラン:それなら俺も戻る。

ケトン:それなら、俺も行く。薬があれば大丈夫だ。アイン。そうだよな。

アインシュタイン:うーん。薬には副作用があってな。さっきから上げている薬は徐々に体を蝕んでいるのだ。

ケトン:アインシュタイン。どうしてそれを早く言わないんだよ。

アインシュタイン:統合失調術にかかったら薬なしでは半分狂気だぞ。そして、正気と狂気の間で狂しまなければならない。それこそ大変なのだ。

ミク:私。ローラと一緒に行く。薬があれば、当分は大丈夫だから。

ベンゼン:じゃあ、ジーコの元へ行くぞ。

 と、ケトンとミクは病を治すことなく薬を持ってローラとウランとベンゼンと共にカイン王国へ行った。



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