第6話 本来のストーリーその2
国王の場から離れたケトンとミクは旅の支度を部屋でしていた。ミクが心配そうにしているのをケトンが見かねた。
ケトン:ミク。どうした。何が不安なの?
ミク:いや、本来の小説とは話が違っちゃって。
ケトン:どう違うのだ?
ミク:本来は王女を追ってきた6人衆に国王は殺されていたのよ。だけど、ケトンがその6人を倒したから国王は倒れることがなくなったのよ。
ケトン:それはいいことなのではないか?
ミク:だけど、カイン国王は強欲で民衆を苦しめている人なのよ。
ケトン:まあ、助けてしまったものはしょうがない。
ミク:でも、ウランが可哀想。ウランは賢者の宝石を手に入れなければ正気に戻らないんだから。
ケトン:それなら、その賢者の宝石をウランに使ってから国王に渡せば?
ミク:だめ。賢者の宝石は1回きりしか使えないの。だけど、本来はウランとローラ王女が一緒に取りに行くのよ。ある呪文で宝石の力が発揮しその呪文を知っているのはカイン国王とローラ王女なの。
ケトン:しかし、俺たちはもう賢者の宝石を持ってい行くと約束したもう無理なんじゃないか?
ミク:私、やな予感がしてきた。
ケトン:まあ、何とかなるんじゃない?
と、ケトンはミクの不安をよそに準備をし、2人でアルザン山脈を目指した。
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