第21話 シャルの過去

サフとの一件から北東へと進み続け、そろそろ10日が経とうとしていた。既に景色はガラリと変わり草木の無い荒れた大地が続くばかり。


「草木が育たないのは有毒ガスの影響なのか?」


「いえ。この辺りは昔から荒野でしたね。昔は有毒ガス地帯も無かったらしいですよ。」


「そうなのか?なんでそんな地帯が現れたんだ?」


「昔災害級ドラゴン同士がこの北の最果てで三日三晩戦闘を繰り広げた事によってその影響が残ったのだと言われています。」


「なんて傍迷惑はためいわくな…」


「一匹は毒のドラゴン。ブレナルガ。」


「そしてブレナルガと死闘を繰り広げたのが炎のドラゴン、カナサイス。」


「名前があるのか?フロストドラゴンはフロストドラゴンだったろ?」


「同じ種の中でも最も強いドラゴンには名が与えられるという話です。」


「え゛っ?!じゃああのフロストドラゴンは?!」


「本当の最強では無いという事ですね。」


「あ、あの強さでかよ…」


「氷のドラゴンの最強はピュレーナですね。」


「因みに氷と水のドラゴンは別で水のドラゴン最強はアライサル。」


「ドラゴン怖ぇ……」


「まぁ名前付きのドラゴンはそんな簡単に世間には出てこないので安心して下さい。」


「どっかに引っ込んでんのか?」


「ドラゴンの楽園にいると言われていますね。確か名前はデュロキだったかと。」


「見つかってないのか?」


「南のどこか…と言われていますが…」


「範囲広過ぎだろ…」


「南は人の手が入っていない場所も数多くある。凄く危険な場所も。だから皆南には行かない。」


「テイキビに行った時はそんな場所無かったぞ?」


「あの辺は南でもかなり中央寄りですからね。もっともっと南に行ったところのお話ですよ。」


「まぁ世界最強種がわんさかいる楽園なんて行きたい奴もいないわな。」


「人からしてみれば楽園と言うよりは地獄でしょうからね。」


「怖い怖い…

それにしても本当に何も無い所だな。」


「人が住むことは出来ないと言われていますからね。

それに、最北端には地面がありませんので。」


「………ん?聞き間違いじゃなきゃ今地面が無いって言ったか?」


「はい。言いましたよ。」


「どうなってんのそれ?」


「二匹のドラゴンが戦った事によって、地面がごっそり抉れたんだ。半径1km位の底の見えない穴があるんだぜ。いや、有るって表現おかしいか?無い……んん?」


「筋肉バカはきっと治らない病なんですね。おいたわしい。」


「やめて?!その可哀想なものを見る目やめて!!」


「下には何かあるのか?」


「完全に垂直な穴がどこまで続いているか分からない程続いているので、降りた人がいませんね。」


「どんな力が働いたら垂直に穴が空くんだよ……最南端は半径1kmの垂直な山が出来てるんじゃないか?」


「トコロテンみたいです。」


「良いなそれ。美味そう。」


因みにマントルや色々とあるので反対側に飛び出すなんてアニメみたいな事は起きないよ。


「ん?あれって…」


話しながら先に進んでいると、荒野のド真ん中にポツリと人影が見える。特に何もせずに立っているだけみたいだが…


「誰でしょうか?」


「まさかまたネフリテスの奴らか?」


慎重に相手を見極めようとゆっくりと近づいていく。

少なくともこの先にいるはずのナーラントルでは無い。線の細い服を着て、痩せ型の男性。赤く少し長めの髪。耳が長く、切れ長の目に黒い瞳。


「あれは…なんでこんな所に…」


「シャルの知り合いか?」


こちらに気付いたのかこっちに目線をやるその男はシャルを見てピクリと眉を動かし、こちらに向かってくる。


「これはこれは。探していた物とは違いますが、思わぬ収穫ですね。髪の色が変わったので一瞬気が付きませんでしたよ。シャーロット。」


「ヤガナリ-シーザ…」


喋った時に見える長い牙。吸血鬼だ。

しかもシャルの反応からして、恐らくは最上級吸血鬼の一人。


「逃げ出したと思ったらこんな所に居たんですか。」


「……」


「それにこの様な下劣げれつな種族と共に……しかもエルフの奴隷とは。」


「お前もエルフだろ。」


「はっ。私は吸血鬼。あの様なゴミ共と一緒にされては困る。」


「ゴミ…ねぇ。」


「それよりシャーロット。私達の所に戻って来なさい。そんな奴らといても品位が下がるだけですよ。」


「私の居場所はここ。あんな地獄に戻るなんて御免。」


「……ちっ。まったく余計な事をしやがって。

まぁいい。近いうちに全員殺してやる。」


シーザは俺達に冷たい目線をぶつけてどこかへ行ってしまった。


「なんだあいつ。偉そうな奴だなぁ。」


「最上級吸血鬼の一人。ヤガナリ-シーザ。

見つかったとなると多分また来る。

……その前に最上級吸血鬼の事について詳しく話しておきたい。」


「…分かった。今日はここまでにして野営の準備をしよう。」


腰を落ち着けて話を聞いた方が良さそうだ。一通りの準備を終え腰を落ち着けると、シャルが今までの話を語り始めた。


「私に不思議な力が宿っていると初めて気がついたのは、もう何千年も前の話。」


ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー



「シャル!シャーロット!起きて!」


「ん………なに…?」


私を揺り動かし無理矢理起こしてきたのは物心付いた時から一緒にいたテポル。

私は戦争孤児として孤児院で育った。話では、戦争跡地に、名前が書かれた布に包まれてポツリと置かれていたらしい。私を見付けて拾ったのはこのビョルザ孤児院唯一の大人。テトさん。青髪天然パーマの男性人種で、ここにいる数人の子供を面倒見てくれている。とても優しい人で細い目を更に細めていつもニコニコと笑っている。

テポルも戦争孤児で私と同時期にここに来たらしい。同い年くらいだと言う事もあって私達はいつも一緒に行動していた。遊ぶ時も、イタズラする時も、怒られる時もずっと一緒にいた。テポルはちりちりの緑髪でぱっちりした目が可愛い猫人種の女の子。


「ちょっと来て!」


「うん……」


ヒソヒソ声で急かされてベッドから降りる。他の子達は皆寝ているみたい。


「なに?」


「しーっ!」


ちょいちょいと指を向けた方向は窓。何かあるのかと外を覗いてみるとテトさんが誰かと話している様子。何度か見掛けた事のある人。


「確か親になってくれる人を紹介してくれる人だったよね?」


「そ。」


その人はいつも顔を布で隠していて孤児院の子供達の間ではどんな顔をした人なのかと噂になっている。

そこまで来てようやくテポルのやりたい事が分かった。あの人の顔を見に行こうと言うのだ。


「また怒られるよ?」


「見つからなきゃ大丈夫大丈夫!」


ニカッと笑うテポルにいつも引っ張られて着いて行くと怒られる。でも好奇心には勝てない。


いつもの様に二人でコソコソと外に出る。


「………だ。」


「…………ですね。」


何かを話しているみたいだけど聞き取れない。

暫く暗闇に身を潜めてその人を見ていると、口元の布に手を当てる。

おっ!?と思ったけど布を直しただけ。残念。


「………シャル。戻ろう。」


「え?」


「良いから早く。」


突然イタズラ顔から真面目な顔になったテポル。よく分からないけど怒られるのが怖くなったのかな?

見つからない様にまたコソコソと孤児院の中に戻る。


その間もテポルはピクリとも笑わなかった。


その日からテポルは一人で行動する事が増えた。気が付くとどこかにいなくなっていたり、ごめんとだけ言って走って行ったり。喧嘩はよくするけどその日のうちには仲直りする。それが私達の間の暗黙の了解。でも今回は違った。

いつも一緒にいたのに急になんで?と自分の行動を振り返ってみても何が悪かったのか分からない。


「テポル!」


「シャル?」


「私何か悪いことしちゃった?!しちゃったなら謝るから…」


今の状況に耐えられなくなり、意を決して無理矢理引き止めたテポルに声を掛けた。


「違うの。シャル。もう少しだけ待ってて。」


「どうしたのですか?」


背後から急に声を掛けられてちょっとだけびっくりした。テポルも同じ様にビクッと体を強ばらせたけど、私のびっくりとは何か違う気がする。


「何でもないです!ちょっと喧嘩しちゃって今仲直りしたんですよ!」


テポルがいつもよりちょっとだけ元気に返事をする。


「君達はいつも一緒にいますね。喧嘩は駄目ですよ?仲良くしましょうね?」


「仲直りしたから大丈夫です!」


「うん。良かった良かった。」


いつもの様にニコニコと笑顔で私達の頭を撫でてくれるテトさん。


「うん!」


この時の私は自分のを何も分かってはいなかった。


翌日。私はテポルとの二人だけの約束を破ってしまった。それは私が怪我をしても即座に治ってしまうという不思議な体質である事をテポル以外の人に知られてはならない。という約束。この時、多分私とテポルの運命は決まったのだと思う。


私はテポルと居られない時間を外に出て一人潰していた。何の気なしに遊んでいた時、庭にある背の低い木の枝が折れている事に気付かずに手を出し切ってしまった。


「っ!!」


「大丈夫ですか?!」


運悪くテトさんがそれを見ていたのだ。

私の手に出た血がヒュルヒュルと戻り傷が癒えたのを見られてしまった。


「こ、これは!」


良い言い訳なんて見つかるわけもなかった。

テトさんは一瞬驚いた顔をして、そしてニコニコとした顔に戻り言ってくれた。


「傷は大丈夫みたいですね。シャーロット。この事は誰にも言ってはいけませんよ?」


テポルの言っていた事と全く同じ事を言ってくれたテトさんに私は安心しきってしまっていた。


「うん!内緒にする!」


「良い子です。」


頭を撫でてくれたテトさんに笑顔を返した。この時私は気付けなかった。テトさんの笑顔がいつもと違う事に。


その夜、久しぶりにテポルと一緒に眠る事になって私ははしゃいでいた。でも、約束を破ってしまった事を伝えなければとテポルに恐る恐るその事を伝えた。


「テポル……」


「なに?」


「ごめん…」


「え?何が?」


「約束破っちゃった。」


「え?!」


「今日一人で遊んでた時にテトさんに傷が治るところ見られちゃって…」


「それ本当なの?!」


「う、うん…ごめん……」


「まずいまずいまずい…あと少しなのに…でも知られてしまったならもう時間なんて無い…」


焦っているテポルの様子を見て私は謝るしか出来なかった。


「ごめんね…?」


「シャル!」


「え?な、なに?」


「行こう!」


「え?どこに?」


「もう時間が無い!ここから出ないと!」


「え?!ちょっと!なにっ?!」


「良いから来て!説明してる時間無いから!」


ベッドから無理矢理引っ張り出されてしまう。でも、テポルの事だからきっと理由があって言ってくれてる。いつもテポルは私のことを考えてくれている事をよく知っているから。


よく分からないままに外に連れ出され、孤児院を後にしようとする。


しかし時は既に遅かった。


私とテポルが手を繋いで外に出ると、ニコニコ…ではなく、と笑うテトさんの姿があった。


「どこに行くんですか?」


「っ?!」


「テトさん?」


「さぁ。中に戻りますよ。」


「ご、ごめんなさい…」


「ダメ!シャル!近付かないで!」


「え?」


「そいつは良い奴なんかじゃない!私達みたいな戦争孤児を拾ってきては欲しがる人に売ってるクズなの!」


「ど、どう言うこと?」


「マスクの男と話してたの!私とシャルを売るって!」


「そ、そんな…嘘だよね?テトさん?」


「………くく……ははは!バレちゃったかぁ!

まぁ今更だけどねぇ!」


ニタァと醜悪極まりない笑顔を見せるテトさん。寒気が走る程の嫌な笑顔。


「逃げるよ!走って!」


「う、うん!」


「ダメダメ。特にシャルはリリルトの王族。しかもあの体質……良い金になりそうだからねぇ。」


私とテポルは走ってテトさんから逃げようとする。でもテトさんは追ってこない…?

なんとか逃げられるかも。出口は目の前。


でも叶わなかった。目の前に現れたのはマスクの男。


「うっ!」


「テポル?!」


マスクの男にお腹を蹴られてうずくまるテポル。


「なんでこんな酷いことするの?!やめてよ!!」


「じゃあちゃんと中に戻ろうね?」


「て、テトさん…」


笑顔のまま私の耳元に口を寄せて、聞いたことの無い低く太い声で短く言った。


「テポルが死ぬのは嫌だろう?」


私の足はすくんで動かなくなってしまった。その声が言うことを聞かなければ本当にテポルを殺すと言っていたから。


私とテポルは中に連れて行かれた。テトさんの部屋に入ると、床板を外して地下へと連れていかれる。

こんな所に地下室があるなんて全然知らなかった。そしてその地下室が牢屋だということも。


二人まとめて一つしかない鉄格子の部屋に投げ捨てられる。


「うっ……」


「テポル!」


「だ、大丈夫…」


「大丈夫じゃないよ!凄い汗だもん!」


「…ごめんね…シャル。」


「なんで謝るの?!」


「あの時、シャルに話しておけばこんな事にならなかったのに…」


テポルは猫人種。私よりずっと耳が良い。あの時二人の会話がテポルには聞こえていた。きっとテポルは一人で私を助けようと色々とやってくれていたんだと思う。二人で逃げ出そうと考えてくれていた。一人なら逃げられたかもしれないのに…

二人の子供が外で生きて行くには色々と準備が必要な事は私でも知っていた。でも、子供一人より二人では準備しなければならない事は倍以上に増える。

それでもテポルは私を見捨てようとはせずに走り回ってくれていたんだ。


「私が…私が悪いんだよ…約束を破っちゃったから…」


「シャルは悪くないよ…悪いのはあのクズだから……うぅ…」


「テポル?!」


「だ、だい…じょう……」


「テポル!!」


辛そうな顔のまま倒れて意識を失ってしまったテポル。


「なんだ?テポルは元気が無さそうだな?」


「テトさん!テポルが!」


「死んでしまっては金にならない。後で回復薬でも持ってきてやる。その前に死んだら…まぁ仕方ないか。」


恐ろしく冷たい目でテポルを見るテトさん。私の知るテトさんはそこには居ないとその時やっと理解した。

幸い…なのか、テポルの傷は持ってきてもらった回復薬を飲ませたらなんとか治せた。でもテポルにとってはこの時死んでいた方が幸せだったのかもしれない。


それから数日後の事。私とテポルの元に一人のエルフがやって来た。初めて会った時のヤガナリ-シーザだった。


「この子がそうですか?」


「えぇ。立ち所に傷が癒えてしまうんですよ。」


「……シャーロット。でしたか?こちらへ来なさい。」


「シャル!」


「だ、大丈夫…」


「良い子ですね。手を。」


シーザに向かって手を出すと、小さなナイフで掌を少しを切られる。


「痛っ!」


血が傷口から出てくる。でもそれは直ぐに元に戻り癒えてしまう。


「これは凄いですね。」


「どうでしょうか?」


「買い取ろう。二人共だ。」


「二人共ですか?!」


「金ならある。」


ジャラっと重たい音のする袋をテトさんに投げ付けるシーザ。中を見てニタァと笑うテトさんは私とテポルを売る事に決めたらしい。


唯一の救いだったのはこの時代、まだ奴隷という制度も処理も存在していなかった事だ。私とテポルは奴隷とされること無く手枷を付けられてシーザと共に孤児院を出た。


「では行きますよ。」


シーザの乗ってきたであろう馬車に乗せられて離れていく孤児院をテポルと見る事しか私達に出来ることは無かった。


数日間馬車に揺られ、辿り着いた先には信じられない程の大きな屋敷が建っていた。


「着きましたよ。」


シーザは私とテポルを丁寧に扱ってくれた。

投げ捨てたり蹴ったりはしなかった。


恐る恐るその屋敷の中へと連れて行かれ、私とテポルは屋敷の中の一室に入れられた。

その部屋はベッドもあったし、服も用意されていた。でも、窓は無く、鉄で出来た扉が一つだけ。


「今日からはここで過ごしてもらいます。中にある物は好きに使ってください。なにか必要な物があれば言ってくださいね。」


「私達をどうする気?!」


「さぁ…詳しくは分かりませんね。」


「え?」


「それでは。」


「あ!待って!」


テポルの言葉を切るように扉が締まり、鍵の掛かる音がする。


「テポル…」


「だ、大丈夫大丈夫!どこかで絶対に逃げられるから!」


「うん…」


それから数日間は特に何も無く、私とテポルは少し安心していた。もしかしたら良い人なのかもしれないと。


でもそんな甘えた考えは直ぐに打ち砕かれる事になる。


ガチャ…


鉄の扉の鍵が開く音がする。

私とテポルは扉と反対側の壁に寄り添う様に張り付き、扉が開くのを待った。


扉が開き、そこに居たのはシーザだけでは無かった。


全部で五人。私達がこの後地獄を見せられる五人。

そして最上級吸血鬼となる五人。


男のドワーフでボサボサの緑髪、髭、眉毛のジャグリ。


白豹人種で、肩まである白髪が外に跳ねているツリ目の女。アンザニ。


背中が曲がり、クルクルの黒髪を指でいじる人種の男。アガナリ-ヤトリフ。


そして全身を覆うマントで顔も分からない、ギュヒュト。

声で男という事と、組んだ腕の左手の甲に四角形と三角形を重ねた形の刺青をしている事だけは分かる。


ヤトリフが髪を弄りながら舐める様に私達を見る。


「子供は小さいから難しいんだけどなぁ。」


「そんな事言っていつも楽しんでるじゃない。」


「違いねぇ。」


「文句を言うな。」


「はいはい。やればいいんでしょやれば。」


「ではお連れしますね。」


「はいはーい。」


そう言ってシーザを残して皆出て行ってしまう。怖がる私達の元にシーザが来ると、私の手を掴み凄い力で引っ張られる。


「シャル!!」


「あなたは大人しくしていなさい。」


「シャルをどうする気!?」


「あなたにも直ぐに分かりますよ。」


「テポル!」


「シャル!!」


私は無理矢理引っ張られて、一人別の場所に連れて行かれた。

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