第42話 作戦
皐月は街の中心にあるビルに向かった。
皐月はビルの周囲を見渡した。だがどこを探しても三月たちの姿は見えない。
すると皐月はプールの中に三月たちの服があることに気づいた。
「こんなものに騙される訳無いだろ」
だが皐月は念のため、プールの中にランチャーを一発放った。そして皐月は帰っていった。
皐月は他の場所を探しに行った。
そして10秒後、プールの中から三月たちが出てきた。下着姿で。
「お前ら。すぐに服を着ろ。びしょびしょでも着ていた方がましだ」
俺たちは服だけをプールの上に浮かべ、プールの底にあった酸素マスクを手に、ずっとプールの底にいるつもりだった。
だが、酸素マスクに酸素をおくっている空気タンクはさっきのランチャーの爆発で壊された。だから俺たちはプールから上がらなくてはならなくなった。
今は16時くらいだろうか。もう周囲が暗くなってきた時に皐月がここに来たから助かった。だがもう隠れられない。
「街が…ほぼ破壊されています」
如月。睦月。弥生は絶望していた。
くそ。まだ術はあるだろ。
こうなったら…
「皆。お前たちはここで待っててくれ。あとは俺だけでやる。お前たちには危険だ」
如月と睦月はもうぐっすりと眠っている。
「弥生。如月と睦月はお前に頼んだ。だから俺は行ってくる」
「どうして?」
弥生は聞いてきた。
「俺は…せっかく仲直りしたお前を死なせたくない。だから…かな。あと如月と睦月をよろしくな」
そして俺は皐月のもとに走り出した。
進め。仲間を護りたいのなら。
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