第41話 囮

俺たちは皐月ランチャーの弾が尽きるのを待ったが、ランチャーの攻撃は一向に収まる気配がしない。


「どうすれば…」


「れい。皐月の腕をよく見て」


俺は弥生に言われ、皐月の腕をよく見た。すると腕そのものがランチャーになっていることがわかった。


「閻魔が力を与えたんだろうな」


「閻魔!?」


「何それ?」


神と交流があると知られていいのか分からなかったので、俺はとりあえず誤魔化した。


「それよりさ…」


「伏せて」


弥生の叫び声で、一同に身を縮こめた。すると今度は僕らの真上をロケットランチャーが通った。


そして爆煙で俺たちはビルの外に放り出される。


「くそっ!」


俺たちはそのまま落下している。


「大丈夫だ。真下はプールになってる」


そして僕たちは5階からプールの中に飛び込んだ。だが皐月に居場所がバレた。


皆は急いでプールから上がり、逃げようとした。


「皆。俺に作戦がある」


俺は皆をひき止めて言った。


「作戦?」


「あんな奴に作戦なんか通じない」


如月と睦月は心配そうだ。そりゃあまだ子供だからな。


「安心しろ。もしかしたら皐月から逃げられるかもしれない」


そして俺は弥生たちに作戦を話した。

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