地獄編ー卯月の話

第31話 恐怖の父

俺はいつに間にか眠っていた。そしていつも通り、如月と睦月が俺のベッドに入り込んでいた。そして弥生も一緒だ。


「弥生。良かった」


俺は机の上に置いてあったミッションが書かれたカードを見た。


【今日のミッション

・澤村卯月の悩みを解決せよ】


「ん? 澤村?」


「何?」


澤村ってまさか…


「なあ。弥生の父の名前って?」


「私の父は澤村卯月。私が最も嫌いな人。父は有名な俳優。だかたストレスぐらい溜まるんだよ。そのストレスを全て私に押し付けてきた。だから嫌い」


弥生は嫌な顔で話してきた。きっと父のことを話すことさえ嫌なのだろう。


嫌な予感がする。


「ねえ。れいのミッションって何?」


「え!?」


ヤバイ。どうしよう。


「それより弥生のミッションは?」


「私のミッションは今日1日れいのミッションに協力すること」


えーーー。修羅場になること間違いなしだ!


「あのさ、弥生。実は…」


「実は?」


「今日のミッションはお前の嫌いな父の悩みの相談を解決しろってやつなんだ」


「へー」


そして弥生は喋らなくなった。

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