地獄編ー睦月の話

第23話 ワガママお嬢様

いつの間にか俺は眠っていた。


「あれ…。もう朝か?」


俺は自分の部屋のベットの上で、如月と眠っていた。


「き…如月!?」


「う…三月…くん?」


如月はまだ眠そうだった。


「起きろ。もう朝だぞ。それにここ、俺の部屋なんだけど。どうして一緒に寝てんだ?」


「覚えてないんですか。私たち、昨日色々して、それで寝たじゃないですか」


「色々ってなんだよ?」


「ふふふ。教えませんよ。さあ、今日のミッションをこなしましょう」


俺は机の上に置いてあったカードをとって、読んだ。


【今日のミッション

睦月むつき かおりのワガママを全て聞け】


「マジか!一番嫌なやつだよ」


「ええ! ドンマイ」


「そういうお前はどんなミッションなんだ?」


「私は~」


【如月のミッション

・10時から22時の間、1時間おきに庭の花に水をあげろ】


「簡単じゃん。いいな」


「じゃあ、そっちも頑張ってね」


「ああ。そっちもな」


そして、俺は睦月薫という知らない女の子の部屋に向かった。


だがこの時、三月れいは知らなかった。睦月薫がとんでもないワガママお嬢様だということを。これより、三月れいは多くのワガママを命令されることになる。


だが、三月れいは知らない。


ミッション終了までの残り時間

<15時間30分30秒>

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