第8話 困惑?
俺が家に帰って考えた。何が正しいのか。
今の俺は糞野郎なんだ。今の俺じゃ駄目なんだ。
ー俺は変わりたい。
今のままじゃ…駄目なんだよ。
…この日俺は眠れなかった。
次の日。俺は学校にいこうとした。でも行かなかった。会いたかった。でも会っていいと思えなかった。
辛い。苦しい。分からない。
俺は…手帳を捨てようとした。でも…俺は捨てられない。
まるで覚醒剤のようではないか。やめたいのにやめられない。きっと俺の脳みそは壊れたんだろうな。
ああ。やり直したいな。
もしやり直せるなら。もしもう一度同じ人生を繰り返したなら…いや。
俺は手帳を取り出し、二人の名前を書いた。俺と沖島さんの名前を。そしてバツをつけた。
バツをつければ二人の仲が悪くなる。
これでいい。これでいいんだ。
俺は眠っていた。
「もう夜か」
ピーンポーン
誰だろうと思いモニター画面を見ると…
「沖島さん!」
何で。何でだよ。
俺とお前の仲は悪くなったはずじゃないか。悪くさせたはずじゃないか。なのに…なんで。
「れい」
なぜ下の名前で。
俺はドアを開けられなかった。
ごめんな。いおり。
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