【KAC 参加作品】 スマホ代がタダ割りになるので結婚しましょ💕✨💏✨✨💕幼馴染みは無駄で巨乳のプロニート😆🎶✨💕四年に一度のラッキーチャンス✨✨💖💕🎶✨

オズ研究所 《《#横須賀ストーリー紅白

第1話 プロニート ✨💕✨クレオちゃん😆🎶✨💕

 二月二十九日、深夜、今夜は四年に一度のうるう日だ。


 僕はベッドへ寝転がり、スマホを眺めていた。

 

 不意に、『コンコンッ』と誰かが窓ガラスをノックした。ここは二階の僕の部屋だ。


 カーテンが閉められてあるので外の様子は見えない。


「ン……❓ なんだよ。イタズラか」

 二階なので、誰かがノックするのは可笑おかしい。

 だが、また誰かが『コンコンッ』とノックした。

 やはり聞き間違いではなくノックの音だ。


「ン…❓ なんだよ……」

 仕方なく立ち上がり、勢いよくカーテンを開けた。

「わァ~!!」その途端、ビックリした。

 そこには派手な美少女が笑って手を振っていた。


「お、お前は……❓」

 彼女は、幼馴染みの木暮クレオだ。

 ピンクゴールドの髪をツインテールにしていた。

 しかも驚くほど胸が大きい。巨乳美少女だ。


優真ユーマ❗❗ 開けてェ~ー❗❗』

 クレオは大きく窓を開けるジェスチャーをして、また窓ガラスを『コンコンッ』とノックした。

 そのたびに豊かな胸の膨らみが揺れた。


「な、なんだよ…… クレオ。小学生か」

 小学生の頃、よくクレオはここの二階の窓から入って来た。


 仕方なく窓を開けると、いきなりクレオは悲鳴を上げて僕の腕の中へ飛び込んで来た。


「キャァ~ーーッ😆🎶✨💕 寒いよォ~ー」

 まるで仔猫のようにジャレついた。モノ凄く甘くて良い匂いが漂ってきた。


「うッわァ~ーー、なんだ~ーー❗❗

 いきなりィ~ーー……」

 僕は寒いのでクレオを抱きかかえたまま、すぐに窓を閉めた。

 フワフワして抱きしめると気持ち良い。

 

優真ユーマ❗❗ こんばんは❗❗」

「いやいや、なんだよ。こんな夜中に……

 どこから入って来るンだよ……」

 僕は、彼女をベッドまで運び優しく座らせた。


「今晩から電撃トレードで、こちらになります」

 ペコリと頭を下げた。流麗なピンクゴールドのツインテールが揺れた。プリンのような巨乳も揺れた。


「え……❓❓ 電撃トレードッて、何❓

 誰と交換するンだ……」

 思わず、クレオの豊かな胸の膨らみを覗き込んだ。モノ凄く柔らかそうで、顔をうずめたくなった。



「先ほどオーナーから電話があり、急遽きゅうきょ、電撃トレードでこちらの家族へ移籍が決まりました❗❗」



「いやいや、だから、電撃トレードッて❓

 何なんだよ❗❗」


「クレオちゃんはプロニートなので、こまかい事にはこだわりません」


「な、なんだァ~ー…… プロニートッて」


「横浜ヨエールズからの大型補強です」

「ンゥ~…、大型補強ッて、誰と交換するんだ」



「税込み、三万二千円での大型金銭トレードです」

「安ゥ~ーー。どんだけ安上がりのトレードだよ」



、ようやく八回目のプロテストで合格した期待の大型プロニートです❗❗」

「何を期待するンだ…… 三万二千円で❓

 だいたい八回もプロテストを受けるな」



「ご存じ『働き方改革』で、ニートにもプロ化の波が押し寄せてきました」



「なんだよ。その取って着けたような働き方改革ッて……」

「ついに全国、二億三千万人の優秀なニートの中からプロに転向しました」


「二億ッて、そんなにニートが居てたまるか❗ 国が崩壊するぞ❗❗」

「中でもクレオちゃんは、現役バリバリの生え抜きのニートです❗❗」


「なんだよ。その現役バリバリッて……

 現役メジャーリーガーの触れ込みじゃん」

「左の即戦力です❗❗」


「はァ~ー、即戦力ならニートをするなよ

 ちゃんと働け❗❗」



「今、プロニートと契約すると、五人のプロニートがおまけに付いてきます」

「いらねェよ…… そんなにプロニートなんて、邪魔だろォ~❗❗」


「予備のプロニートです」

「いるかァ~ー❗❗ 予備なんか❗❗」


「断っておきますが、お肌が荒れるので深夜のおつとめは控えさせて戴きます❗❗」

「はァ~ー、するかァ~ーー❗❗❗

 どんな如何いかがわしいお勤めだよ❗❗」

 疲れた。コイツと話していると意味が解らない。


「深夜のお勤めは初めてなので、御手柔らかに頼みます」

「だから、なんだよ。そのそうな夜のお勤めッて❗❗」


「過激な深夜の合体ジョイントライブはげんつつしんで下さい❗❗」


「深夜の合体ッて、どんなロボットアニメだ」


「じゃ、お風呂入ろッと」ベッドの上に立ち上がると服を脱ぎ始めた。

「おいおい、何をしてるンだよ……」


「何ッて……❓ もちろん服を脱いでるのよ❗❗ 優真ユーマは服を脱がずにお風呂へ入るタイプなの❓」


「どんなタイプだよ❗ そんな訳があるかァ~ー❗❗ ここで脱ぐな❗ だいたい風呂は沸いてないよ❗❗❗」

「えェ…… 何よ❗❗ 信じられない❗❗ 

 女子は、こよなくお風呂が好きな生き物でしょ」


「知るか。女子の生態なんて……」

「ほぼほぼお風呂で生活するのが、女子じゃない❗❗」


「どんな生活だよ…… ふやけるぞ」

「クレオちゃんはお風呂なしには生きられない身体なのよ❗❗」


「何だよ…… その危険ドラッグ的な言い回しは……」

「じゃ、ユーマ!! 早く沸かしていらっしゃい!!」


「く、何で僕が…… 自分で沸かしてこいよ」

「良いこと……プロニートはなのよ❗❗」

「何だ。それ……」


「基本、プロニートはベッドでゴロゴロしているのがお仕事なのよ」

「どんな仕事だ。ただのクズだろう❗❗」


「大事な事なので二度言うわ。

 プロニートはなの❗❗」


「二度も言うな!! どこのアホだ」

 こうしてクレオは、うやむやの内に僕の家へ居座る事になった。


「あ、そうそう、クレオちゃんがお風呂に入っている間、これにサインと捺印しておいて❗❗」

 書類を一枚、クレオから手渡された、


「え……❓❓ 何これ」

 手に取って確かめて見ると唖然とした。

「こ、こ、これは……❗❗」

 呆れる事に手渡されたのは『婚姻届』だ。


「フフ…… 何を驚いているの」

 クレオは余裕の笑みを浮かべていた。


「こ、これは…、『婚姻届』だろ……

 いきなりこんなモノに、サインしろなんて言われたら誰だって驚くだろう❗❗」


「じゃ、明日、市役所に出すから、サインしておいてね……」

「あ、あのなァ~ー、聞いてるのか。

 僕の話しを」

「プロニートは、他人ひとの話をいっさい聴かないタイプの職業なのよ」

「どんな職業だ? これを市役所に出したら、僕とクレオは結婚する事になるんだぞ❗❗」


「ええ、もちろんよ。今、結婚して契約するとスマホの基本料がタダなのよ❗❗」

「え…… な、何それ……

 スマホ代ッて❓❓」


「フフ…… 知らないの❓」

「いや、ま、知ってるけど……」

 最近、スマホのCMが繰り返し流されていた。

 嫌でも目にする。


『四年に一度のラッキーチャンス✨😆🎶✨💕

 今、新婚カップルで契約すれば、基本料金タダ❗❗』

 と言うキャッチフレーズだ。


「うう……」信じられない。

 スマホ代が無料になるから結婚するなんて聞いたためしがない。

 僕はあきれて言葉も出ない。


「さ、わかったら、早くサインして❗❗」

「ちょッ、ちょっと待ってよ……」


「待たないわ。もちろん待つモノですか❗

 クレオちゃんは待つ事と、ローションも使わず、【Siriの穴】にぶち込まれるのが、大嫌いなタイプのプロニートなのよ❗❗」


「どんなタイプだよ……」



「わかったでしょ❗❗ もうサインをしなさい❗❗」



「あ、あのねェ…… 結婚するってどういう事か、解かってるの❓❓」

 クレオは可愛らしいので結婚するのに依存はないが、こんな形で結婚するのは不本意だ。


「もちろん解かっているわ」

「え……」

優真ユーマしものお世話をするンでしょ……」

「はァ~ーー❗❗ どんな老人介護だよ❗

 この歳でしもの世話なんかして貰うかァ~ーー❗❗❗」

 全くアホらしい。


 だが、これ以上、言い争っても勝ち目がない。

 僕は渋々、『婚姻届』にサインをした。




 こうして僕とクレオの波瀾万丈の新婚生活の幕が切って落とされた。



 おしまい……😆🎶✨💕








☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚∠※。.:*:・'°☆



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