7ロリ 鍛錬鍛錬鍛錬

 食住を手に入れた私はリリ、アルテナと共にスキル確認をしていた。

 ガジーラを倒すまで何のスキルを得ていたのかを確認していなかったし、ガジーラとの戦いの時に発現したスキルもあった。

 なのでリリと鍛錬をする前に確認をしておこうということになった。


「それならちょうどいいものがあります。これです」


 アルテナはそう言ってどこからか水晶を取り出す。


「これは人間が一般的に使っているもので、主にステータスやスキル、称号を見ることができます」


 おそらくこれでしか自分のステータスを見れないのだろう。


「手をかざすだけで空中にステータスが表示されます」


 私は水晶に手をかざす。

 そして少しばかり間が空き、空中にステータスとスキルが表示される。



〔ステータス〕

クルシュ

Lv.???  種族:???

生命力:6045

体力:3069

魔力:68790


〔スキル〕

天照之写身Lv.EX

不撓不屈Lv.EX

火魔法Lv.10

水魔法Lv.8

風魔法Lv.10

土魔法Lv.8

雷魔法Lv.9

氷魔法Lv.9

魔力操作Lv.10

身体強化Lv.10

不壊蜘糸Lv.8

音速飛行Lv.10

衝撃付与LV.9

龍鱗Lv.1

咆哮Lv.1

要塞Lv.1

限界突破Lv.9

気配感知Lv.9

魔力感知Lv.3

気配遮断Lv.4

無音移動Lv.3

未来予測Lv.6

思考加速Lv.9

状態異常耐性Lv.7

物理耐性Lv.10

魔法耐性Lv.10

痛覚軽減Lv.8

魔力高速回復Lv.8

体力高速回復Lv.7

自動再生Lv.8


〔称号〕

魔物喰らい

死神

復讐者

六王:森の王

規格外



「やっぱり人間辞めてるの」

「まさかEXがあるとは」

「多くね?」


 三者三様の感想が同時に出る。


「では順に説明していきましょう」

「ああ、頼む」


 アルテナはまたどこから取り出したのか眼鏡をかけ、指し棒を持つ。


「まずはレベルと種族です。レベルは基本的に魔物以外の生物の中で測定します。魔物を喰らい人間を辞めたことにより、レベルと種族が不明となっております。ちなみに規格内でしたら最高レベルは100です。六王でレベルが100に近い人はいます。ですが普通の人間は滅多に高レベルはいません。普通の人間は50も超えずに寿命を迎えますが長命種ですと70程が限界です」


 私とリリは木で作られた椅子に座り話を聞く。

 外で聞いているため「青空教室か」とツッコミたい。


「そして次に生命力、体力、魔力です。普通に言って規格外です。平均的な人間で考えると、レベル50で生命力は500〜600、体力はおよそ生命力の数値の半分ほど、魔力は1000〜2000ほどです」


 私のステータス、化け物じゃねぇか。


「魔力は六王の最高で50万を超えている人もいます。あなたはまだ成長期なのでまだ伸びるでしょう」


 伸びるとは言っても上には上がいた。


「先に称号を説明しましょう、ですが称号はただの肩書きのようなものなのであまり気にする必要はありません」


 魔物喰らいに死神、復讐者、六王、規格外……ろくなものがない。


「さてスキルの話をしましょう。スキル名の横にあるレベルは以下のように分類されます」


 彼女はそう言って空中に文字を映し出す。



Lv.1:発現したばかりのスキル

Lv.2:少し成長したスキル

Lv.3:大分成長したスキル

Lv.4:さらに大きく成長したスキル

Lv.5:かなり限界まで成長したスキル

Lv.6:達人級

Lv.7:名人級

Lv.8:超人級

Lv.9:伝説級

Lv.10:神話級

Lv.EX:規格外



「普通の人間は精々がLv.2か3で止まります。頑張ってもLv.5が限界です。しかしずば抜けた才能を持っていたなら6、7までいけます。が、それ以降は普通の人間には不可能です。六王ですと7、8が当たり前です。というかそれぐらい持っていないと六王にはなりません」

「六王、化け物か」

「そうですね。普通の人間からすれば化け物と言えるでしょう」


 そして――と彼女は続ける。


「Lv.EXは規格外も規格外です。六王の中でもあなたを含めて三人しか持っていません。しかもあなたのように二つも持っているなど、聞いたことも見たこともありません」


 半分もいるのかよ、と心の中でつっこむ。


「あなたの【不撓不屈】は成長を補助するスキルです。復讐心が折れぬ限り成長速度を倍増しますので、十分に規格外です。そして【天照之写身】は規格外の中の規格外です」

「そんなにか?」

「ええ。おそらくそれを元にしているのは日属性と月属性の魔法です。リリ様が生まれるもっと前、それこそ太陽の神と月の神が世界を創造した時にまで遡ります。日属性は太陽の、月属性は月の神が使っており、今の魔法はその魔法が退化したものと考えられています。光属性は日属性の、闇属性は月属性との関わりが強いです。要はそのスキルは太陽の神と月の神の力を宿すようなものです。二つの属性は未だにその名前しか分かっておらず一切が不明の神話の属性です」

「ならその力をコントロールさえできれば六王の中でも頂点か?」

「そうですね。まあコントロールできればですが」


 色々とヤバいスキルだったようだ。


「そして他のスキルを見る限り魔物から得たものも多いですね」

「ああ。そういえば龍鱗ってのはなんだ? 龍を喰った覚えはないんだが」

「ガジーラのことですよ」

「は?」

「ガジーラは亜龍ですからね」


 ガジーラ、もしかしなくてもかなりヤバいやつだったようだ。


「さてあらかた自分の力も知ったことですし早速、鍛錬を始めましょう」

「ああ、そうだな」

「まずは魔法の初歩から行きましょうか。簡単に使えるでしょうが知識として知っておいて損はありません。その後にリリ様と実践訓練です」

「我、クルシュのために頑張るのー!」


 リリは無数の枝を出しやる気満々だ。


「ああ、やってやるさ」


 私もやる気を出し鍛錬に励む。


 そうして森にはクルシュの叫び声が響くのだった。




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他にも二作品連載してます。

読んでくださると嬉しいです。


【獣人転生】

https://kakuyomu.jp/works/1177354054891408680


【私立カクヨム学園に入学した僕は青春を謳歌しながら小説家を目指す】

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894498145

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