利権至上主義のIOCと反日マス塵は黙ってろ!
克全
第1話
「兄さん、本気なの?」
「ああ、本気だ。
これ以上は我慢ならん」
「でもさぁ、IOCだってオリンピック続けていくのにお金が必要なんだよ」
「そんなことは分かっている。
だが物には程度というモノがある。
たくさんの人が疑念を呈して反対していたのに、金に目がくらんで中東でマラソンを開催して選手に負担をかけて、マス塵に叩かれたら暑さ対策をしていた東京オリンピックのマラソンを東京から札幌に変更させやがった」
「でもさぁ、反省して変更したのならいいんじゃないの?」
「いや、マス塵の話だと、東京のコースは暑さ対策の道路しているが、札幌は対策がされていないらしい。
それに東京はビルが多くて高いから日陰を走れるが、札幌は炎天下を走らないといけないらしい」
「でも兄さん、その情報は全部兄さんの大嫌いなマス塵の情報だよね。
兄さんこそマス塵に踊らされていない?」
「……あ~、話は変わるが」
「変わるんだ」
「新型コロナウィルスの対応だってそうだ。
一年延期なんておかしいだろう。
どうせ延期するなら、選手に負担が少ない春か秋にすればいい。
冬だって炎天下よりはましだ。
スポンサーの言いなりになって、そもそも選手に負担をかけているんだ、東京のコースがどうこう言うのは身勝手なんだ」
「話が戻っているよ、兄さん」
「……だから魔法を使ってIOC委員とマス塵に天罰をくだしてやる」
「それじゃあテロリストだよ。
異世界では脳筋の兄さんでも勇者になれたけど、こちでも同じようにやれると思っちゃだめだよ。
なんでも暴力で解決できた異世界とは違うの。
根回しして話し合わないといけない世界なの。
それにね、IOCやマスコミを攻撃したら、新型コロナウィルスの蔓延に続いてテロリストが跳梁跋扈していることになっちゃうの。
そんなことになったらそれこそオリンピックは中止だよ。
四年に一度オリンピックのために、努力してきた選手が参加できなくなるの。
分かった?」
「分かった。
だったらお前が何とかしてやれ」
「私が?
私に何ができるのよ?」
「治癒魔法で感染者を治してやればいいじゃないか。
そうすればIOCも反日共も延期だとか中止だとか言わなくなる」
「あのねぇ、兄ちゃん。
ちゃんとニュース見てる?
マス塵が嫌いだっていうのなら、せめて政府の広報を読んだら?」
「……字を見ると頭が痛くなるんだ」
「マスコミが信じられないというのなら、ちゃんと自分で調べなさい。
それができないのなら、信頼できる人を見つけて、その人に教えてもらいなさい」
「だったらお前が教えてくれればいいだろう。
それに誤魔化すな。
お前なら治せるのにどうして治さない」
「よく聞くのよ。
私が異世界で覚えた治癒魔法は、身体を活性化させて治すの。
だから体に余力がないと治癒しないの。
向こうでは必ず何か食べたり飲んだりさせてから治癒魔法を使っていたでしょう」
「そうだったか?
よく覚えていないな。
俺はてっきりお前が食いしん坊だからだと思っていたんだが。
痛い!
なにするんだ!」
「ほんと、兄さんは馬鹿だから!
だから説明するのが嫌なのよ。
説明すればするほど兄さんを嫌いになっちゃうわ」
「……そんなこと言わないでくれよ。
俺にも分かるように教えてくれよ」
「兄さんに説明するのは無理!
だから丸覚えして!
向こうで覚えた治癒魔法は、身体を活性化させて治すの。
だから治癒魔法をかけると感染したウィルスも活性化しちゃうの。
新型コロナウィルスに治癒魔法は効かないの。
分かった!」
「分からないけど分かった。
でも、だったら、東京オリンピックはどうなるんだ?」
「政府がちゃんと対応してくれるわよ。
そのために学校に休校を依頼したんだから。
いい、兄さん。
新型コロナウィルスで、日本の景気が悪くなるの。
これでオリンピックが中止になったら、日本の経済は大打撃を受けるわ。
普通の風邪やインフルエンザでも学級閉鎖や学校閉鎖になるの。
今新型コロナウィルスでそうなったら、パニックが起きるわ。
それこそオリンピックどころじゃなくなるのよ。
政府が手をこまねいてみているわけないじゃない。
一年延期にしてでも、必ず東京で開催するわよ。
マスコミや野党が騒いで邪魔するなら、衆議院を解散してでもオリンピックを開催してくれるわよ」
「そうか、大丈夫なんだな」
「ええ、大丈夫よ。
だから兄さんは大人しくアニメを見てて」
利権至上主義のIOCと反日マス塵は黙ってろ! 克全 @dokatu
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