第11話 飛竜の襲撃
翌日の昼。
今日は訓練もせずに俺は畑を耕しては種を植え、能力を使って畑の土全体に栄養を与えていた。これは能力行使の実験でもあるがな。
割とこの実験は楽しいものだ。作物はスクスク育つし、育った作物は美味しいからな。正直言って±0の実験だよ。この能力のリスクはほぼないに等しいくらい使いやすい。
「よし。今日はここまでだ」
畑近くの小屋に行き、扉を開けて鍬をしまう。
農家生活をまったり過ごしてる俺は一度自宅に戻る。土だらけだから、風呂場に行き、汚れを完全に落とす。
「よし、昼食の用意をしなくちゃな」
張り切って用意をする時だった。
ビーッ!ビーッ!
『Emergency, found an intruder. Please intercept and capture』
「!」
突然警報が鳴る。
英語で知らせてるみたいだ。確か「緊急事態、侵入者を発見しました。迎撃及び捕獲してください」だったな。何か入ってきたのか?
『The intruder is a flying dragon, and the type is a black flying dragon. Due to the danger code "red", sortie and defeat before damage spreads』
確か「侵入者は飛竜、タイプは黒飛竜。危険コード「赤」のため、被害が広がる前に出撃し、倒してください」って何だと!?
「こんな時にぃ……邪魔くさい事してくれるな!!」
咄嗟に自室に戻り、武器を持つ。
自室から出たと同時に結衣と火種も部屋から出てくる。
警報に気づき、飛び出たようだ。
「隊長殿!敵襲か!?」
「ああ、しかも大物だ」
「大物?」
なんせ、今回の任務は……「飛竜狩り」何だからな!
*
しばらくして俺達は現場に到着する。
俺自身は櫓に上って敵の数を確認した。数は十匹、全員黒い飛竜……最悪じゃん。
だが運よく相手はこちらに気づいてない。奇襲するか。
「隊長ー!」
「ああ、分かってる。作戦を言うぞ」
櫓から降りて、思いついた作戦を伝えた。
「この作戦は2フェイズある。1フェイズ目は遠くから狙撃して、飛竜共の注意をこちらに向かせる。2フェイズ目は襲ってきた飛竜を各個撃破だ。簡単だろう?十匹の群れだ、頭はどちらかになる。逆に誰かが頭の飛竜を墜とせば、指揮は乱れて逃げるか降伏するかだ」
リーダーがやられても戦い続けるほど、飛竜たちも馬鹿ではない。
指揮が乱れて、逃げだせばそれで結構だが……万が一に備えて皆殺しも想定してなければならない。
「あ、それと二人とも。レクス様から特殊武器は幾つか貰ってるな?」
「ああ、この世界の影響下を受けてる奴を唯一殺す事ができる武器だろ?」
「通称『不死殺し』と名乗る武器だったな」
それぞれ変わったデザインが施された武器を取り出す。
俺達に唯一共通する武器はライフル。「不死殺しのライフル」だ。
因みに俺と結衣はスナイパーライフル型を所持してる。
種類はバラバラだけどな。
「さぁ、
「了解!一匹残らず撃ち落としてやるぜ!」
「御意、第二の祖国を荒らすものは撃ち抜き、切り捨てる!!」
何か張り切ってるな二人とも。
—――――――
どうも、ヒランです。
今更になってコレですが、私自身も読みやすいように試行錯誤を繰り返して書いてます。「ここはこうした方が読みやすいよ」や「もう少し字数を減らせば読みやすいよ」とか、アドバイスをお願いします。
あ、辛口指摘はご勘弁を…私自身豆腐メンタルなので<(_ _)>
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます