第10話機械には逆らえない世の中だからね
ストラディ・アーカイブ機械大陸。
この大陸は大きく四つに隔てられる。
まず、壱の国吾子の
。この国は比較的に赤子の出生率が高い。
他の三つの大陸と比べて育児的環境が充実しており、子供のいる福祉家庭が優遇される。
弐の国幸福な
壱の国とは対象的に老夫婦などを優遇する国として知られている。老いることへの恐怖心や孤独死、多忙を極める介護・・・・・それら全ての呪縛を解き放ち。なおかつ福祉の重要性を示したことでも高い評価を受けていて近年では障がい者の福祉にも力を入れており、さらなる福祉発展への期待が高まっている。
惨の国伝統と文化の
惨の国は古来より伝わる伝統と文化を重んじる国で。かといって新しい価値観を取り入れない訳でもない。新しい価値観と共有し合うことで新旧の人間的道徳を取り入れる国として意識ずけられ、案の定。惨の国ではめったに黒い噂どころか争いの話すらない。
それほどまでに惨の国の道徳が成っているということだろう。
そして、最後━━━━━
肆の国玉座。この国はその名の通り、四つの国を束ねる王エリオット・アーカイブの座する国である。王の命を守り、そして国民を守るために軍事的政策に力を入れている。
何もかもが絶対的なまでのルールに乗っ取り四つの国を指揮する。
・・・・・と。
表向きはそうなっている。けれども真実はいつだって違う。
子供の未来?老後の心配?人間的道徳?
軍事的政策?否、何もかもが嘘だらけ。
嘘に嘘に嘘に嘘に嘘に嘘に嘘に嘘に嘘に嘘に嘘に嘘に嘘に嘘に嘘に嘘に・・・・・・・
壊れた機械のように。
壱の国も弐も惨もそして肆も、その笑顔に騙されて。その優しさに頷いて。その世界が嘘であると知らずに━━━━━━━
とある工場。リリム達を襲った魔獣と同じ猫型の怪物が足元からザアザアと引きずって歩くと同時に砂へと変形されていき倒れたと同時に一体の魔獣が完全なる砂と化した。
そして一人の職員らしき男が一人。
その砂を回収して、見慣れない機械の穴へ砂を落とし込みボタンを押した。
すると。
産声のような声が機械の奥から現れる。
産声を抱いた女とそれを見守る医者らしき人々。次に老人、惨、肆・・・・・・
「今日はこれくらいかな?」
男は作業服を脱ぎ捨てどこかへ去って行く。
「あ、連絡しないと━━━━あっ、はい。ええ、ほど通りなく。はい、時期に。ええ?あの子ですか?確かに四つの国とは異なる‘モノ’を感じます。ええ、計画が失敗したのは惜しいことですが・・・・・時期に捕りますよ、あなた様なら。あの、リリムという少女をね?」
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