ポストシーズン:ハーフタイム
[Game Day] ハーフ・タイム
「ダラス・カウボーイズが
「ミスが一つもありませんでした。それにジャクソンビルの
「その直後のジャクソンビルの
「やはり大舞台ということで緊張していたんでしょうか。残念なミスです。ただナイトは無理にリカバーしようとしなかったのはよかったと思います。ダラスの
「続くダラスの
「ジャクソンビルはパントでダラスの攻撃開始地点を10ヤードの内側まで下げるんですけれども、それでもダラスのドライブが止まらないという状況でした」
「そのジャクソンビルの前半最後の攻撃、ランとパスでロングゲインを重ねてゴール前10ヤードに迫ったんですけれども、エンドゾーンへ投げたパスをダラスの
「ジャクソンビルにとってはアンラッキーとしか言いようがありません。最低でも3点は取れるという状況だったんですけれども、惜しかったです」
「この時点で残り1分を切っていましたが、ダラスはタイムアウトをうまく使ってボールを敵陣33ヤードまで進め、最後もう1本
「これが26対3になっていたかもしれませんから、そうすると差は23点で、
「前半のスタッツが画面に表示されていますが、ダラスの攻撃は既に300ヤードを越えています。パスが200ヤード超え、ランも100ヤード超えです。対してジャクソンビルはトータル約150ヤード。半分ですね」
「ですので、ジャクソンビルは全然ダメということはないんですよ。ただ、点差はスタッツの差以上に付いてしまっています。やはりターンオーバーとセーフティーが大きかったですね」
「さてハーフタイムショーですが、今年はカナダの女性デュオ“カジノ”が登場します。カロリーヌ・モローとミレーヌ・リードの二人。デビュー3年目で、最新アルバムはアメリカとヨーロッパのチャートで1位を獲得しました。また、昨年のCFL、カナディアン・フットボール・リーグの優勝を決めるグレイカップのハーフタイムショーに、アメリカのロックグループ“グローリー”が出演したので、その返礼として出演することになりました」
「もちろん最初からお互いに交換出演ということになっていたわけですけれども、グレイカップのハーフタイムショーは非常に好評だったらしいですね」
「二人の衣装とステージのデザインは、ベルギーの新進気鋭のデザイナー、ステファン・キースリンガーが手掛けました。林さんはこのデザイナーのことをご存じでしたか」
「すいません、よく知りません。ですがとても奇抜なデザインで有名だそうですね」
「今回はアメリカンフットボールのXOチャートをデザインに取り入れたということだそうです。また、コンサートの途中には特別に作られたPVも流される予定ですが、カナダのモントリオールにある実際のカジノで撮影されて、世界的に有名なモデルが何人かゲスト出演しているということですので、是非探してみて欲しいとのことです」
「僕はモデルのこともよく知らないんですけど、ちょっとした顔出しじゃなくて、目立つ役で出ているそうなので、探してみたいと思います」
「モデルは最後にステージにも登場します。また、ステージの床が大型ディスプレイになっていて、上段の観客席からはパフォーマンスを見ながらPVも見られるという仕掛けだそうです。もちろんスタジアムの大型ビジョンでも流されます」
「今、準備されているのを見るとものすごく大きなディスプレイみたいですね。スタジアムのスタンドの上に設置されてるのと同じくらいあるんじゃないですか」
「間もなく準備が整います。第100回スーパーボウル・ハーフタイムショー、12分間のスペシャルステージをお楽しみください」
"Super Bowl Centennial Halftime Show
Performed by CASINO"
「ハーフタイムショーが終了しました。最後、ステージに上がってスタンドに手を振ってているのはデザイナーのステファン・キースリンガー、そしてPVに出演したモデル3人、フランスのトップモデルのセシル・クローデル、ヤングモデルのロレーヌ・メレナ・ラローシュ、そしてモルドバのスーパーモデルのコニー・イサクです」
「僕でも知っている3人でした。それに映像内でも解りやすかったですね。ステージに立っている二人とよく似た衣装を着ていましたから」
「ファッションショーがカジノの中で行われていて、モデルはステージではなくゲーム機やテーブルの間を歩くという変わったものでした。そしてその衣装ですが、布地に描かれたXとOが、布が揺れているだけなのに、移動しているように見えました。面白い仕掛けでしたね」
「フットボールに着想を得たというのはこういうことかと感心しました」
「ちなみにPVに登場したカジノがあるのはモントリオール市内を流れるセントローレンス川の中のノートルダム島で、1967年の万博の時に建てられたカナダパビリオンを改修したものだそうです。ノートルダム島はF1が開催されるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットがあることでも有名ですね」
「カナダのF1ドライバーのジャンヌ・リシュリューが来てるのが紹介されてましたけど、PVに出演しなかったんですかね」
「発表はされていませんが、どこかにカメオ出演していた可能性はあります。さてフィールド上ではステージの撤去が進んでいますが、後半の開始にはまだ時間がありますので、前半の両チームのプレイで印象に残ったものを、サイドラインのお二人に挙げていただきたいと思います。まずはダラスの
「やはり逆転が得意なジャクソンビルが相手だけに、まだ油断するな、まだ終わっていない、やりきっていないと、選手もコーチも声を出し合っていました。非常にピリピリした雰囲気でしたね。あのインターセプトの時も、コーチの一人に話を聞いたら、何もかうまく行きすぎていて逆に気持ち悪い、と言っていました」
「やはり警戒していますか」
「運命の輪はいつ逆回転を始めるか解らないから、だそうです。それで、印象に残ったプレイですけれど、2本目の
「第1
「
「ボールの回転がいいのか、手に吸い付いているように見えますね」
「ええ、それにブラウンは手が大きくて握力が強いですから」
「ブラウンは前半終了直前の
「選手とコーチの士気は高いと思うんですが、お手伝いでフィールドに入っている子供たちが元気がないのが、ちょっと気になってます」
「なるほど、今回はスタジアム
「7人ですね。それと一人だけ、スポッター席に入っていると聞いています。ジャクソンビル側ですが、それが女の子ということで非常に驚いてます」
「前半の途中で一度映っていましたね。では、印象に残ったプレイをお願いします」
「前半最後のドライブで、点は取れなかったんですけど、J・C・ドーキンズの背面キャッチですね」
「ビデオが出ますので、解説をお願いします」
「解説者ではないのでうまく説明できるか解りませんが……ダラスが6人でブリッツを入れてくるんですけど、
「ありがとうございます。林さん、いかがですか」
「全て中村さんのおっしゃるとおりで、おそらくこれはスナップ前の
「ジャガーズはゲーム終盤になると、こうした阿吽の呼吸のプレイが増えてくるので、期待したいと思います。間もなく後半が始まります」
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