読み手の気力が求められる作品――そう思いました。
『未言』――面白い試みだと思います。日本語がお好きなのかな。日本語の新たな可能性を切り開いているような、日本語への愛情とか執着が感じられた。
一方で、やはり気力が求められる。
企画を立てた者として私はここまで読みましたが、結局何を〝主軸〟として楽しめばいいのかわからないまま、ここまで来てしまった。
もちろん、バトルとかコメディとかわかりやすい面白さが欲しい訳じゃないです。
この作品にコメディ要素は邪魔であることは十分感じましたが、しかし面白いと感じる部分が無かったのも事実。
ミステリーだったら、謎が謎を呼ぶ展開。あるいは〝謎〟そのものが面白い。
恋愛だったら、甘酸っぱい恋心。思うようにならないもどかしさが面白い。
ライトなファンタジーだったら、エロとバトルとコメディですよね。
では、この作品は――?
『未言』という設定と試みは面白いですが、そうではなくて、読んでいて面白いと感じる部分が見つからなかった。
かといって、つまらない訳じゃない。この先が面白くなりそうな〝匂い〟はする。
がしかし。
現状、面白さが見つからないのに、この先の面白さに期待するのは――ものすごい気力が要る。次のページが気になる! って面白さが無いと、やっぱり手は次に進もうとしない。
ストーリー。展開。魅せ方。
ちょっとしたテクニックで次のページに誘う『面白さ』は生まれます。
しかし現状では、この辺りで次に進む気力が尽きました。
〝率直〟に言うなら、そんな感じ。
編集済
さらさら読める作品ですね。横組みだと多分、読みづらいだろうな。とは思います。
縦組みで描写を楽しんで、気楽に読めました。私は好きです。
前日譚を読みたいな……
作者からの返信
ありがとうございます。
わたしたちも縦書きで執筆しているので、そちらは推奨ですね。
前日譚は、短編と中編なので、時間がある時に気軽に読んでもらえたら嬉しいです。